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【絵本全ページ先行公開】一緒に暮らせば、家族になれる。新時代の″DEI”絵本「おおきなムクムク」が教えてくれること。

おおきな おおきな いぬの ムクムク が 
ながい ながい たびのあと はじめてのまちにたどりついた。
きっと、すぐに あたらしい おうちがみつかる とおもったけれど……。

現代の新定番ともなるような、新しい翻訳絵本ができました。舞台はとある、大きな街。遠くからやってきた、おおきくて白いムク犬のムクムクは、キラキラの街や人々に、うきうき楽しい気持ちになりました。でも、なかなか新しいおうちが見つからなくて、だんだんさみしい気持ちになって……。

たくさんの人で賑わう街の中に描かれるのは、多種多様な人種、多種多様なセクシュアリティ、多種多様な家族のかたち。ポップな色彩で隅々まで描き込まれた人々の姿から、読む人と子どもとの間に自然な会話が生まれるはずです。いろんな人たちが自然に「いる」ということ。「両親と子供たち」という姿ではなくても、互いに思い合えば、それが家族になるということ。良質な絵本を繰り返し読むことで、子どもたちはDEI、特に多様性(=Diversity)の概念を自然に理解するでしょう。

……なんて小難しい話は置いておいても、子どもたちはムクムク(背中にも乗れちゃう、おおきなおおきなしろい犬!)と女の子との出会いに、すぐに夢中になるはずですよ!

光文社新書noteでは、4月24日の本書の発売を記念して、1か月間限定で絵本の全ページを公開いたします。もし、あなたのそばのお子さまと「一緒に読みたい!」と感じたら、ぜひ絵本をお手元においてあげてくださいね。

著者紹介

マルタ・アルテス
バルセロナで生まれ、イラストを学ぶためにイギリスに渡る。これまでに文と絵の両方を手がけた絵本8作品を発表し、《エズラ・ジャック・キーツ》新人イラストレーター賞銀賞および《リード・イット・アゲイン!》絵本賞を受賞。現在は、小型犬のサムとロンドンに住んでいる。スペインの実家では、このお話に登場するムクムクにそっくりなフロックという名の大きな毛むくじゃらの犬も飼っている。

訳者紹介
やながわ ともよ
(ヤナガワ智予)
カナダ、バンクーバー在住。英語翻訳者。訳書に『SAPEURS ファッションで道を切り拓く、サプールという生き方』、 『世界のアーティスト250人の部屋 人と芸術が出会う場所』(ともに青幻社) などがある。大の犬好き。


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