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パパの家庭進出が、ニッポンを変えるのだ!

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ソーシャルマーケター、そしてnoteの人気クリエイターの前田晃平さんが、光文社新書noteに登場。パパになって初めて気づいた日本社会の不平等を、エモい実体験とカタいデータを組み合… もっと読む
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記事一覧

日本のジェンダーギャップ問題でフォーカスされるべきは、女性じゃなくて、男性なのだ!

こんにちは! 認定NPO法人フローレンスの前田晃平と申します。親子にまつわる社会問題を解決する事業開発やマーケティングに従事しつつ、ヒーヒー言いながら妻と二人三脚で1歳になる娘の子育てに奮闘しています。 来たる5月19日(Amazonは18日)、光文社より拙著「パパの家庭進出がニッポンを変えるのだ」を上梓することになり、Amazonの予約が始まりました🥳🎉 以前から、個人のnoteで書き綴ってきた記事を光文社noteの共同マガジンでも発表していたのですが、出版カウントダウ

【5/24(月)20時配信】犬山紙子さん×前田晃平さん「パパの家庭進出の進め方〜子育て家庭と社会のリアル」イベント情報&おすすめ記事6選

イベント情報 5月24日(月)20時〜、エッセイストの犬山紙子さんと、認定NPO法人フローレンスの前田晃平さんが出演するトークイベント「パパの家庭進出の進め方〜子育て家庭と社会のリアル」をライブ配信します。 ※本イベントは終了しました。アーカイブ動画はこちらをご覧ください。 ▽参加者の声 2019年に第一子が誕生した前田晃平さん。前田さんの職場は「親子の笑顔をさまたげる社会問題を解決する」をミッションに掲げる認定NPO法人フローレンスですが、育休を取得し、夫婦でケンカを

「今時、声に出してはいえないけど、少子化って、女性が社会進出するせいだよな」と思っている人へ

こんにちは! 認定NPO法人フローレンスの前田晃平です。今回の記事では、少子化の原因についての誤解について解いていきます。 日本の少子高齢化施策が完全にターゲットを外している件について「少子高齢化がヤバイ」といわれて久しい日本ですが、そのヤバさがいよいよ極まっています。前年、出生数は統計開始以来過去最低の86万人となって世間に衝撃を与えましたが、21年度は、新型コロナの影響で80万人を下回る可能性があります。 政府も、こりゃなんとかしないと!ってことで、様々な施策をうって

犬山紙子さん×前田晃平さん「パパの家庭進出の進め方〜子育て家庭と社会のリアル」イベントレポート

働くママの皆さん、家事と育児に追われてしんどいと感じていませんか? 「女性も社会に出て活躍しよう」「男性も育児に積極的に参加しよう」……という声は聞こえてくるものの、現実は、女性が時短勤務を選択せざるを得なかったり、家事や育児の負担が女性に偏ったりしているご家庭も多いのではないでしょうか。 noteでは、5月25日に犬山紙子さんと前田晃平さんをお迎えし、トークイベント「パパの家庭進出の進め方〜子育て家庭と社会のリアル」を開催しました。子育て真っ最中のお二人による今回のイベ

【日本版DBS】この国から子どもへの性暴力をなくすために|『パパの家庭進出がニッポンを変えるのだ!』5章全文公開

こんにちは。光文社新書の永林です。『パパの家庭進出がニッポンを変えるのだ! ママの社会進出と家族の幸せのために』の著者で認定NPO法人フローレンスの前田晃平さんのご活躍が、最近とっても目立つようになりました。注目の要因は『日本版DBS』(Disclosure and Barring Service:前歴開示及び前歴者就業制限機構)実現のための活動。これは、保育・教育の現場から性暴力をなくすための活動で、11月20日のTBSの『報道特集』では、前田さんとフローレンスが行ってきた

子ども達を、性暴力から守りたい。今、私たち大人にできること。 『パパの家庭進出がニッポンを変えるのだ』 第五章、全文公開

こんにちは。認定NPO法人フローレンスの前田晃平と申します。 11月20日(土)、TBSの『報道特集』で、保育・教育現場での性暴力に関する特集が組まれ、その対策としての「日本版DBS」が紹介されています。私たちフローレンスは、政治・行政に対し、昨年よりこの政策提言を続けてきました。その様子を、当番組に密着取材してもらっていたのです。ついに放映され、感無量です。 ただ、放映された通り、子どもたちを性暴力から守るための「日本版DBS」が実現するかどうかは、現在、瀬戸際にあると

"多様性"が社会を分断させている

「多様性」という言葉は、今の社会の中で金科玉条みたくなっています。あらゆるメディア、SNSを覆い尽くしているみたい。「多様性を尊重しよう!」 その一方で、実社会に目を向けてみると、「多様性の尊重」とは真逆の分断が起きています。差別、いじめ、男尊女卑の思想や社会システム、外国人に対するヘイトスピーチ……、ネット上では「ネトウヨ」とか「パヨク」とか「ツイフェミ」とか……、互いを見下したレッテル貼りの応酬が繰り広げられています。 この社会の分断が先鋭化しているのが、アメリカです

みんなの想いが、ついに、総理大臣に届きました #保育教育現場の性犯罪をゼロに

私たちフローレンスが昨年6月から訴えて続けてきた、子どもたちを性犯罪から守るための仕組み「日本版DBS ※」の提言が、ついに、内閣総理大臣に届きました。ちょっと感無量過ぎて、この気持ちをどう表現したらいいか、わかりません……。 ※日本版DBSは、保育教育現場で働く人に、過去に性犯罪を行っていない「無犯罪証明書」の提出を義務付ける仕組み。英国のDBS(Disclosure and Barring Service)を参考にしています。 記事にある通り、総理は次のように語ったそ

人の「幸せ」とは選択肢の多さなのか? 考えてみたら、完全に逆だった件

人の幸せとは何か、と問われれば、その答えは決まっています。 人それぞれ、です。 しかし、社会課題を解決することをミッションとしたNPOに勤めている身としては、最大公約数的な人の幸せとは何か、考えずにはいられません。 そんな中、最近ネットで「幸せ」について、下記のような意見をよく目にするようになりました。 人の幸せとは、人生の選択肢が多いことだ。 ふ〜む… ここでいう選択肢とはおそらく、キャリアや生き方、そして購買、などなど、様々あるのでしょう。 多様性が重要な社

少子化の原因を超長期トレンドでみたら、家族の多様性が不可欠なことが判明した

ついにキタ。 2019年、日本人の国内出生数は86.4万人となり、初めて90万人を割りました。 永江一石さんもブログで書かれていますが、本当にヤバイ。 あと15年で九州と四国の人口分が消滅する日本。 この10年の人口減少は400万人だが、 これからの10年では800万人減り、 そのあとの10年では1000万人近く減る。 自分もだし、娘なんてもっと過酷な状況を生き抜いていかねばならんのかと思うと憂鬱になってしまうわけですが それに拍車をかけるのは、政治家の方々のあまり

社会は「変わる」のではなく、変えるもの。みんなで、変えるもの

> 光文社新書note読者の皆さまへ 私たちが働きながら子育てができるのは、保育園や幼稚園、そして、学校の先生たちのおかげです。先生方が真摯に向き合ってくださるからこそ、子どもたちは親元を離れても活き活きと様々な刺激をもらい、親でも驚くような成長をします。本当に、頭が上がりません。でも、そんな私たちにとってなくてはならない保育教育現場では、子どもたちへのわいせつ行為が、あろうことか、過去最高になっています。この現状、絶対に、変えねばならないと思います。 「誰も……、いない

本当は、パパだって子育てしたいんだ……!!

まだ娘が生まれる前、妻の妊娠中の話。 私が住んでいる東京のある地域では、「ハローベビー教室」という自治体主催のイベントがあります。初めて子育てをする妊娠中のママとパパを対象としたもので、赤ちゃんのお風呂の入れ方やら抱っこの仕方やらを、助産師さんたちが教えてくれます。 いいイベントですが、イケてない点がひとつ。平日の昼間開催だったのです。これでは、産休中のママや自由業のパパは参加できても、平日勤めのパパの参加は困難です。幸い、私は子育てに理解ある職場に務めているので、有休を

いったい、僕は何と戦っているのだろう。 ちょっとだけ弱音をはく。 「社会を変える」のラスボスについて

今回は、誠に情けないですが、ちょっとだけ弱音をはかせてください。端的にいうと、現在取り組んでいるソーシャルアクションが苦境に陥っているのです。 私たち認定NPO法人フローレンスは現在 #保育教育現場の性犯罪をゼロに を掲げて活動しています。具体的には、保育・教育現場で働く人に「無犯罪証明書」の提出を義務化すること(=日本版DBS)を政府に訴えています。 ベビーシッター、保育士、そして教師らによる、児童への卑劣な性犯罪が後を断ちません。諸外国では、子どもと関わる仕事をする人

子ども達を性被害から守る仕組みを作るには、もっと犠牲が必要ですか? #保育教育現場の性犯罪をゼロに

呼吸が苦しくなるような事件が起きました。しかも、立て続けに。 ベビーシッターマッチングサービス大手企業の登録シッターが、派遣先の子どもに対する強制わいせつ罪で逮捕されたのです。 保育サービスを運営する組織の一員として、そしてひとりの親として、今回の事件はまさに背筋が凍るものであり、全く他人事とは思えません。 二度とこんな悲しい事件を起こさせないためにはどうすればいいのか、自分なりに考えてみました。すると、同社だけでなく保育業界全体の構造的な問題があることがわかったんです