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新書こそが教養!

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現代の日本社会では、多彩な分野の専門家がコンパクトに仕上げた「新書」こそが、最も厳選されたコンテンツといえます。この連載では、哲学者・高橋昌一郎が「教養」を磨くために必読の新刊「… もっと読む
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#新書が好き

【第1回】「教養」への第一歩は「自分とは何か」を知ることにある!

■膨大な情報に流されて自己を見失っていませんか? ■デマやフェイクニュースに騙されていま…

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【第89回】そもそも「地政学」とは何か?

「地政学」は「学問」ではない!1879年、ライプツィヒ大学の哲学者ヴィルヘルム・ヴントは、人…

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【第88回】そもそも「大東亜共栄圏」とは何だったのか?

大東亜共栄圏は大日本帝国の「アジア支配構想」!1945年4月、大日本帝国の大本営は『国民抗戦…

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【第87回】アメリカの「メタ・ソフトパワー」とは何か?

プーチンを褒め称えるトランプ2022年2月21日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、ウク…

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【第86回】なぜ過酷な環境に生きる「高山植物」が美しいのか?

研究人生を「高山植物」に捧げた植物学者高校時代の夏休み、京都大学熊野寮の先輩の部屋に何度…

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【第85回】無名兵士にとって「戦争」とは何か?

「戦死」ではなく「水死・病死・餓死」1942年(昭和17年)6月、大日本帝国海軍は、すでに日本…

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【第84回】進化にとって「意識」は何を意味するのか?

「劣ったもの」の方が生き残る可能性 旧約聖書『創世記』によれば、「神」は、光と闇、天と地、海と植物、太陽と月と星々、海の生き物と鳥、あらゆる生物を6日間で創造し、最後に「自身の姿に似せた」最初の人間「アダム」を創造した。これが「創造論」である。   現代の創造論者は、そこまであからさまな「神の創造」ではなく、「インテリジェント・デザインに基づく創造」だと主張する。生命誕生の背景には、神話的な「神」よりも「知的設計」があったと言う方が布教しやすいからかもしれない。何らかの意図で

【第83回】なぜ脳は積極的に記憶を消去するのか?

「忘れる」ことによって「考える」ことができる!一週間前の夕食は何だったか、覚えているだろ…

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【第82回】なぜ現代社会にカントが蘇るのか?

秋元康隆氏へ期待を込めて読者が時速60キロで自動車を運転しているとする。突然、5メートル先…

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【第81回】なぜ「少年法」が必要なのか?

「少年犯罪」の根本的な原因はどこにあるのかアメリカに留学して最も驚いたことの一つは、ショ…

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【第80回】日本の中絶問題に潜む「オカルト」!

「丙午」と「水子供養」の迷信昭和41(1966)年、日本人の出生数は1,360,947人と前年から大幅…

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【第79回】なぜ宇宙は存在するのか?

宇宙は一つではない?!幼い頃に抱いた「なぜ宇宙は存在するのか」という暗然たる謎、そして思…

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【第78回】日本の歴史学はどこに向かうのか?

■膨大な情報に流されて自己を見失っていませんか? ■デマやフェイクニュースに騙されていま…

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【第77回】人類はどこから来たのか?

DNA解析が明らかにする人類の起源2001年7月、北アフリカのチャド共和国で「サヘラントロプス・チャデンシス」と名付けられた最古の人類の化石が発見された。男性の頭蓋骨で身長約130cm・体重約35kgと推定され、ほとんどチンパンジーと変わらない。ただし、脊椎が通る「大後頭孔」が頭蓋骨の下方にあるため直立二足歩行していたと推定される。約700万年前チンパンジーから分岐した最初の人類である。   その後、約420万年~200万年前に「アウストラロピテクス」などの「猿人」、約200