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私の光文社新書

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どんなに些細なことでも、どんなに短い言葉であっても構いません。お手にとったとき役立ったり、感動したり、人生が変わるきっかけになったりした光文社新書の1冊について、ぜひみなさんだけ… もっと読む
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2020年10月の記事一覧

男目線の恋愛——『恋愛学で読みとく文豪の恋』を読んで

男目線の恋愛——『恋愛学で読みとく文豪の恋』を読んで

 森川友義著『恋愛学で読みとく文豪の恋』(光文社新書、2020)を読んだ。
 日本の「文豪」が著した近現代の10作品から、恋愛をテーマに「恋愛学」的に分析したもので、漱石の『こころ』、鴎外の『舞姫』などスタンダードなものから村上春樹の『ノルウェイの森』までが取り上げられている。

 率直に申し上げて、面白かった。
 十代のころ読んだような名作とされる小説の、私のなかでの受け取り方が揺さぶられた。

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【note×光文社新書】読書感想文コンテストの投稿を募集します!

【note×光文社新書】読書感想文コンテストの投稿を募集します!

みなさん、こんにちは。このたびnoteさんのお声がけにより、#読書の秋2020に参加させていただくことになりました。見渡してみると、錚々たる出版社さんがお名前を連ねるこの企画、なんと「新書」からは私たちだけみたいですね。これを機会に、読者のみなさんに、光文社新書はもちろん、ぜひ新書の良さを知っていただけたらと思っています!

詳細■コンテストスケジュール
投稿期間:2020年10月14日〜11月3

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『謎とき 村上春樹』を読む

『謎とき 村上春樹』を読む

本日のnoteは、石原千秋『謎とき 村上春樹』の読書感想文です。

村上春樹初期文学作品の謎とき本著者の石原千秋氏は、日本近代文学研究者。本書は早稲田大学教育学部で講義された内容をベースに構成・加筆され、2007年に発売された本です。

村上春樹氏のデビューから作家キャリアの初期に発表した小説、

『風の歌を聴け』(1979)
『1973年のピンボール』(1980)
『羊をめぐる冒険』(1982)

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