マガジンのカバー画像

私の光文社新書

146
どんなに些細なことでも、どんなに短い言葉であっても構いません。お手にとったとき役立ったり、感動したり、人生が変わるきっかけになったりした光文社新書の1冊について、ぜひみなさんだけ… もっと読む
運営しているクリエイター

2021年9月の記事一覧

目を閉じるからこそ、見えること #読書の秋2021

目を閉じるからこそ、見えること #読書の秋2021

「普通と言われている状態っていうのがすでにもう足りないっていう価値観が一個あれば、いいんじゃないのかな」

そんな発想からつくられた絵本、『みえるとかみえないとか』を久しぶりに読みました。

数年前、小学校低学年の課題図書にもなってましたね。

4つ目の宇宙人たちが暮らす星では、目が2つしかないわたしたちを「かわいそう」と言って特別扱いしてきます。

「目が2つしかないのに歩けてる

もっとみる
書籍#07.『名画で読み解くブルボン王朝12の物語』中野京子(著)〜なかなか理解しがたいフランス宮廷とフランス史〜

書籍#07.『名画で読み解くブルボン王朝12の物語』中野京子(著)〜なかなか理解しがたいフランス宮廷とフランス史〜

 『ハプスブルク家12の物語』に引き続き、今回は名画で読み解くシリーズの第2弾『ブルボン王朝12の物語』をご紹介したいと思います。

 ハプスブルク家に負けず劣らずのおもしろさ。気づけば一気に完読してしまいました。

◆ブルボン王朝 ブルボン王朝はヴァロワ朝が断絶した後、ブルボン家のナバラ王アンリがフランス王位を継承してアンリ4世として即位した1589年~1792年、そして一時中断後、1814年~

もっとみる
書籍#06.『名画で読み解くハプスブルク家12の物語』中野京子(著)〜西洋画と歴史のおもしろさにはまった本〜

書籍#06.『名画で読み解くハプスブルク家12の物語』中野京子(著)〜西洋画と歴史のおもしろさにはまった本〜

 数年前から急に西洋画にはまりました。

 今回はそのきっかけになった中野京子さんの書籍である『名画で読み解くハプスブルク家12の物語』をご紹介したいと思います。

「『怖い絵』で人間を読む」 中野京子さんを初めて知ったのは、NHK BSの「『怖い絵』で人間を読む」という番組でした。名画を「怖い」という視点から「読む」ことで新しい見方が生まれるという内容で、中野さんの著書である「怖い絵」をもとにし

もっとみる
書評「世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか?」

書評「世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか?」

本書の結論から申すと「絵画、音楽に触れていることで直感力・感性的な部分に磨きがかかり、ビジネスにおける意思決定能力の質が上がることから、世界のエリートは美意識を鍛えているのかもしれない」といった格好である。

だいぶ短絡的に結論を記載したが、実際にはなぜアートに触れることで意思決定能力の質が上がるのか、をより細かい分析をもとに書かれており、学びになる点が多い。

ポイントはアート×ビジネスの観点で

もっとみる
未来人のツイートに影響されて「ニュースの未来」を考えてみました。

未来人のツイートに影響されて「ニュースの未来」を考えてみました。

Twitterで話題の未来人は語るTwitterで話題の未来人をご存じでしょうか? 國分玲さんという方で2058年から2019年にタイムトラベルしてきたそうです(※今のところ未来に帰れてない)。

なぜ現代にやってきたのかは本人のツイートを見ていただくとして、面白いのが「未来はどうなっているの?」という私たちの質問に國分さんがちょいちょい答えてくれるところです。

たとえば、8月28日にはこんなツ

もっとみる
【感想】『わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~』

【感想】『わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~』

こんにちは、白山鳩です! クルッポゥ!

マガジン『本を読んだら鳩も立つ』での本のご紹介です。

前回の記事はこちらです。↓↓↓

今回は、西林克彦さんの『わかったつもり~読解力がつかない本当の原因~』を通して、

「どうして人はわかったつもりになるのか」

「どうすれば『わかったつもり』から脱出できるのか」

を見ていきます。

1つの記事あたり、だいたい5分で読めますので、お気軽にスクロールし

もっとみる