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私の光文社新書

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どんなに些細なことでも、どんなに短い言葉であっても構いません。お手にとったとき役立ったり、感動したり、人生が変わるきっかけになったりした光文社新書の1冊について、ぜひみなさんだけ… もっと読む
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2022年2月の記事一覧

【読書感想】感染症という視点から文学と哲学を読み解く

【読書感想】感染症という視点から文学と哲学を読み解く

こんにちは、Yukiです。

今回は、福嶋亮大さんの『感染症としての文学と哲学』をご紹介します。

このような状況になってから感染症というテーマに興味を抱いていたところ、丁度合致するような本が出ました。そして期待通り、いやそれ以上に本書は面白かったです。

全部を紹介することはできないので、いくつかに絞って面白かったポイントを紹介したいと思います。

本の内容と感想まず、本書は感染症が文学と哲学に

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【#私の光文社新書】さおだけ屋はなぜ潰れないのか?

【#私の光文社新書】さおだけ屋はなぜ潰れないのか?

この本は、「会計が嫌い」「会計が苦手」「会計を学んでも意味がない」と思っている方のためにあります。「会計」はけっしてやさしいものではありませんが、《会計の本質的な考え方》はそれほどむずかしくはありません。本書では、日々の生活に転がっている「身近な疑問」から考えはじめることで、会計の重要なエッセンスを学んでいきます。本書は、いわゆる「会計の入門書」ではありません。細かい財務諸表はひとつも出てきません

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【読書記録12】現代思想を使いながら学べる稀有な本

【読書記録12】現代思想を使いながら学べる稀有な本

 皆さんいかがお過ごしでしょうか。今回紹介する本は、難波江和英、内田樹著『現代思想のパフォーマンス』(光文社新書)です。

本書の狙いと構成 『現代思想のパフォーマンス』は他の現代思想に関する書籍とは一線を画す特異な本です。なぜなら、本書は現代思想をただわかりやすく解説しただけのものではないからです。
 本書の企図は「まえがき」で説明されています。

 『現代思想のパフォーマンス』では6人の思想家

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本紹介(心理学-未来は決まっており…)

本紹介(心理学-未来は決まっており…)

未来は決まっており、自分の意志など存在しない。
心理学的決定論
こんにちはhikarumです。

普段、海外ミステリ・海外SF小説、人文系・科学系の教養本を読みます。

最近、再就職してしまい、前ほど頻繁に投稿出来なくなりました💦

今日は
本紹介です。

まだ、途中までしか読んでないですが、
かなり面白かったので、書きました。

タイトルは

未来は決まっており、自分の意志など存在しない。

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必要なのは仮想空間かリアル空間か ~岡嶋裕史『メタバースとは何か』とクリネンバーグ『集まる場所が必要だ』を読む~

必要なのは仮想空間かリアル空間か ~岡嶋裕史『メタバースとは何か』とクリネンバーグ『集まる場所が必要だ』を読む~

あわせ読みを薦めたい2冊。
まずはこちら。

岡嶋裕史『メタバースとは何か ―ネット上の「もう一つの世界」―』光文社新書、2021年

岡嶋氏の書籍を読むのは、『ブロックチェーン 相互不信が実現する新しいセキュリティ』『プログラミング教育はいらない』に続き3冊目。新しい技術と社会の展望について平易な語り口で解説してもらえる点はありがたい。

「サイバー空間における仮想世界」を意味する「メタバース」

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