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私の光文社新書

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どんなに些細なことでも、どんなに短い言葉であっても構いません。お手にとったとき役立ったり、感動したり、人生が変わるきっかけになったりした光文社新書の1冊について、ぜひみなさんだけ… もっと読む
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2022年3月の記事一覧

「良いニュース」(良質のコンテンツ)を送り出すことがポイントなんだけど、それを支えるメディアがあり得るかという問題も…:読書録「ニュースの未来」

「良いニュース」(良質のコンテンツ)を送り出すことがポイントなんだけど、それを支えるメディアがあり得るかという問題も…:読書録「ニュースの未来」

・ニュースの未来
著者:石戸諭
出版:光文社新書(Kindle版)

例によってAmazonさんのセールで購入してしまいましたw。(300円)

毎日新聞社で10年を過ごし、BuzzFeedで2年、その後フリーライターとして雑誌を主戦場に活躍している作者による「ニュース論」「ジャーナリスト論」…といったところでしょうか。

新聞、ネット、雑誌等、メディアがどうあれ、コンテンツとしての「ニュース」は

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『感染症としての文学と哲学』(福島亮大・光文社新書)

『感染症としての文学と哲学』(福島亮大・光文社新書)

2022年2月の発行。著者は中国文学科卒業だというが、そんな気配は少しも感じられない。西洋文学中心かと錯覚していた。文章が巧い。読ませる力があり、それはまた、読者がすいすい読めていながらちゃんと内容が把握できていくということである。一読して何が言いたいのかが伝わり、また少し複雑なところは、ただ読めば説明が即座になされるというようなスタイルで、読者に悩ませる暇を与えないのである。
 
もちろん、20

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『オリックスはなぜ優勝できたのか』感想

『オリックスはなぜ優勝できたのか』感想

自分、野球全然わかんないんですよね。球団マスコットは好きが好きでその関係でなんとなーく球団の名前くらいならわかるかなくらいです。本当に野球の知識が無いのでオリックスと言われても全くイメージがわかず、『オリックス・バッファローズ』という名称でやっとベルたそのチームだとわかったくらいです。ベルたそ可愛いよね、俺はポリー派だけど。

じゃあなぜこの本を買ったのかというと、全く知らない世界の話の実情を描い

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サッカー店長!本が面白くて仕方ありません!

サッカー店長!本が面白くて仕方ありません!

今年はサッカーW杯イヤー。カタールW杯は11月21日に開幕する。我らが日本代表はまだ予選突破を果たしていないものの、今月24日にシドニーで行われるオーストラリア代表との直接対決を制すれば、1試合を残して予選突破が決まる。きっとやってくれるはずだ。(※この記事は弊紙のサッカー担当ではなく、ただサッカーをたまに見るのが好きな記者が書いているので専門性は皆無。あらかじめご承知おきください)

20年前、

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書評:『日本の食と農の未来〜「持続可能な食卓」を考える』

書評:『日本の食と農の未来〜「持続可能な食卓」を考える』

日本の食料自給率は落ち続けている。国内で消費される食料のうち、国内産でまかなわれている比率が食料自給率と言う。農林水産省の発表では、2020年のカロリーベースの食料自給率は37%と、2018年と並んで過去最低の水準となった。

経済のグローバル化によって、世界の様々な国から農産物を輸入できるようになり、私たちの食卓を豊かになった。しかし、国内産の農産物が減ることは、食料安全保障上の懸念事項となる。

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【#私の光文社新書】食い逃げされてもバイトは雇うな

【#私の光文社新書】食い逃げされてもバイトは雇うな

以前に紹介した『さおだけ屋はなぜ潰れないのか』の続編です。

この本の目的は、「数字が嫌い」「数字が苦手」「数字なんて見たくもない」と思っている方に"数字がうまく"なってもらうことです。正しい訓練をすれば、数字は誰でもうまくなれます。この本では、「正しい訓練」の仕方を紹介していきます。数字がうまくなれば、インパクトや説得力のある文章が書けるようになるだけではなく、ビジネスにも強くなります。また、お

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