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私の光文社新書

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どんなに些細なことでも、どんなに短い言葉であっても構いません。お手にとったとき役立ったり、感動したり、人生が変わるきっかけになったりした光文社新書の1冊について、ぜひみなさんだけ… もっと読む
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#哲学

「#私の光文社新書」の投稿をお待ちしています!

「#私の光文社新書」の投稿をお待ちしています!

光文社新書は、2001年の刊行以来、おかげさまで1000点を突破!みなさんのご愛読に心から感謝いたします!

せっかく編集部として新しいチャレンジがはじまったこの機会ですので、このnote上で
#私の光文社新書というテーマでみなさんの投稿を大募集させていただきます

どんなに些細なことでも、どんなに短い言葉であっても構いません。お手にとって役に立ったり、感動したり、人生が変わるきっかけになった

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【読書感想】感染症という視点から文学と哲学を読み解く

【読書感想】感染症という視点から文学と哲学を読み解く

こんにちは、Yukiです。

今回は、福嶋亮大さんの『感染症としての文学と哲学』をご紹介します。

このような状況になってから感染症というテーマに興味を抱いていたところ、丁度合致するような本が出ました。そして期待通り、いやそれ以上に本書は面白かったです。

全部を紹介することはできないので、いくつかに絞って面白かったポイントを紹介したいと思います。

本の内容と感想まず、本書は感染症が文学と哲学に

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『感染症としての文学と哲学』(福島亮大・光文社新書)

『感染症としての文学と哲学』(福島亮大・光文社新書)

2022年2月の発行。著者は中国文学科卒業だというが、そんな気配は少しも感じられない。西洋文学中心かと錯覚していた。文章が巧い。読ませる力があり、それはまた、読者がすいすい読めていながらちゃんと内容が把握できていくということである。一読して何が言いたいのかが伝わり、また少し複雑なところは、ただ読めば説明が即座になされるというようなスタイルで、読者に悩ませる暇を与えないのである。
 
もちろん、20

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【読書記録12】現代思想を使いながら学べる稀有な本

【読書記録12】現代思想を使いながら学べる稀有な本

 皆さんいかがお過ごしでしょうか。今回紹介する本は、難波江和英、内田樹著『現代思想のパフォーマンス』(光文社新書)です。

本書の狙いと構成 『現代思想のパフォーマンス』は他の現代思想に関する書籍とは一線を画す特異な本です。なぜなら、本書は現代思想をただわかりやすく解説しただけのものではないからです。
 本書の企図は「まえがき」で説明されています。

 『現代思想のパフォーマンス』では6人の思想家

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読書ノート「未来は決まっており、自分の意志など存在しない。」(著:妹尾武治 光文社新書)

読書ノート「未来は決まっており、自分の意志など存在しない。」(著:妹尾武治 光文社新書)

1.はじめに本書は2021年3月30日に出版されました。著者は知覚心理学の研究者です。本書の内容と主張はタイトルに集約されているとおりです。著者はこれを心理学的決定論と呼び本書の副題にもなっています。本書のはじめに、この本は著者の個人的思想を書きたいように書いたトンデモ本であり科学的に全く正しくないという趣旨のことが書かれています。ただし反科学的なことが書いてあるというものではなく、科学的知見を前

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おもしろ~ぃ「未来は決まっており、自分の意志など存在しない。 心理学的決定論」★5

おもしろ~ぃ「未来は決まっており、自分の意志など存在しない。 心理学的決定論」★5

2021年 妹尾武治

こういうの弱いな~楽しい! ワクワク!

「決定論」を、いろんな実験結果から説明し、信憑性を高めて、そうなのかもと思わせてくれる。この手に詳しい人はどう思うか分からないけど、何にも知らない自分にとっては、とても楽しく読めました。

脳の暴走による犯罪、自分の意志で止められない行動。どこまで自己責任なのか? たまたま生まれつき多数派か少数派か。少数派の人たちの悲劇よ。「我々は

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(書評)世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか? 山口周 光文社新書

トピックス
・本との出会い
・本の構成、内容
・より詳しい内容

・本との出会い

書店をぶらぶらしていた際に、アート的な感覚を養えるようなタイトルを見かけて衝動買いをして、読了した。
背景としては、仕事ではどちらかというと論理的な思考ややり方を求められることがあり、バランスをとりたいと思った。

しばらく間をおいて、NewsPicks マガジンVol2 の必読書特集で、明石ガクト氏がクリエイティ

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