岩田健太郎 「プロとアマチュアの違いは『間違えないこと』ではない」(新刊より一部公開)
神戸大学医学部感染症内科教授の岩田健太郎氏の新刊『丁寧に考える新型コロナ』(光文社新書)。発売直後より好評を博しています。
その第1章で、岩田氏は「医者は間違えるものであり、臨床家は未来予測すべきでない」と言っています。
いったいどういう意味でしょうか? ここでご紹介しましょう。
医者はしくじる生き物、臨床家は未来予測すべきでない生き物
ぼくは臨床医です。臨床医は診療のプロで、通常未来予測はしません。
予測のプロもいます。数理モデルという特殊な技術を用いて感染症流行を