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岩田健太郎 新刊『丁寧に考える新型コロナ』の目次を、丁寧に公開!


こんにちは、光文社新書編集部です。

今週発売の岩田健太郎丁寧に考える新型コロナ(光文社新書)。長期戦となった新型コロナ対応について、あらゆる項目を、「本当に分かる」までじっくり解説した本です。

丁寧に、「くどくどと」(by イワタ)、分かったフリを許さずに解説しているだけあって、見出しだけでも「113」もあります。いったい、どんな内容なのでしょうか!?

本日は、目次をすべて、丁寧に紹介いたします!

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丁寧に考える新型コロナ  目次


はじめに


◆分かりやすい、は分かりにくい。
◆一般化できるデータを見分ける――専門家の重要な仕事
◆「結果」を出すより「形式」重視――官僚の仕事
◆「やってる感」「分かったつもり」「安全より安心」はNG
◆アメリカの新聞記事を読むと謎が解け、日本のそれを読むと謎が深まる
◆分かるまで、時間をかけてくどくどと説明します


ファイル1: なぜ国ごとに差が出たのか。そして第二波がどうなるか。


◆医者はしくじる生き物、臨床家は未来予測すべきでない生き物
◆なぜ日本は第一波をそこそこうまく乗り切ったのか?
◆死亡者数が少ないのは日本だけなのか?
◆最も大事な指標は「人口あたりの死者数」である
◆日本人は屋内で靴を脱ぐから感染者が少ないのか?
◆「日本人の習慣」のおかげなのか?
◆欧米型とアジア型?――遺伝子は変異してもキャラはめったに変わらない
◆BCG接種の効果なのか?
◆血栓と人種の関係
◆したくても、できなかった「PCR検査」
◆PCR検査のキャパシティはなぜ重要か
◆PPEを着る意味、PPEの持つリスク
◆検査数は「目的」ではなく、状況が生み出す「結果」である
◆日本の医療現場で起きた「消耗戦」――悪しき精神主義を脱せよ
◆感染対策が上手くいった本当の理由
◆新型コロナの危険性は「水」のようなもの
◆新型コロナにロックダウンは非常に効果的
◆最大の要因は「運が良かった」
◆長年のラッキーの連続が招いた「感染対策の遅れ」
◆日本はどうしたら第二波に対応できるのか?
◆そして……外れたイワタの予測


ファイル2: 検査について


◆検査は医者でも誤解だらけ
◆まずはPCRから――定量的検査、定性的検査がある
◆PCR検査は間違える
◆「感度」とは何か
◆「特異度」とは何か
◆偽陽性、偽陰性
◆大事なのは患者の属性――「事前確率」
◆流行のない土地でルーチンの検査での「陽性」の意味は?
◆検査をするか、しないかの判断――入院患者には全員PCRを、の有害さ
◆コロナの感染性――無症候の場合
◆症状のある人はいつ感染性を失うか
◆抗原検査
◆抗体検査の意味
◆抗体検査の弱点
◆検査について、の補足――大事なのは状況判断
◆CTを撮ればよいのか?
◆PCRよりもCTよりも大事な「患者のコトバ」
◆丁寧な病歴の聴取は、感染症診療の基本 

ファイル3: マスクについて


◆ここでも大事なのは状況判断
◆マスクは「決定打」にならない
◆情報の断片だけを見て判断しない
◆推奨の「条件」「文脈」を無視する危険
◆「ユニバーサルマスキング」という概念にも条件がある
◆マスクよりソーシャルディスタンス

ファイル4: 緊急事態宣言の考え方


◆全ての施策に大事なのは状況の判断
◆ロックダウンとは何か
◆緊急事態宣言は必要なかったのか?
◆ロックダウンはおろそかにやってはならない
◆一斉休校は必要だったのか?


ファイル5: プール、温泉……そして、「専門家」と「信用」の基準


◆水中よりも、水上・更衣室・付き添いがリスク
◆プールでも、温泉でも、「感染経路さえ遮断」できればよい
◆感染経路が「見える」ことの恐怖――専門はさまざま
◆臓器別のスペシャリストと、臓器横断的なスペシャリスト
◆ダイヤモンド・プリンセス号の「感染防御の破綻」が理解されなかった理由
◆識者でも、専門領域以外は「にわか」同然
◆イワタの感染症医としての歩み
◆ラッキーの連続――アメリカでの経験
◆「城壁」という古典的ゾーニング
◆シエラレオネでのエボラ流行時の感染防御
◆クルーズ船には「やばさ」を共有できる人がいなかった


ファイル6: 楽器、音楽、コンサート――リスクヘッジの方法


◆「一般解」と「特殊解」に分けて考える
◆基本的なことを地味に行うことが大切
◆一般的なコロナ対策が、音楽関係のコロナ対策と同義


ファイル7: 治療について


◆治療効果の吟味は「比較」から始まる
◆新型コロナは「治療効果を示すのが難しい」やっかいなウイルス
◆統計的な差と、臨床的な差
◆アビガンの治療効果は?
◆レムデシビルはどうか?
◆イベルメクチンは論文を撤回
◆ヒドロキシクロロキン、トシリズマブは?
◆ステロイド、タンパク分解酵素阻害薬、抗体……


巻末特別対談:「西浦博先生に丁寧に聞く」
西浦博×岩田健太郎

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◆「数理モデル」の夏期講習
◆北海道に西浦あり、ではなく岸田あり
◆「数理モデルって何!?」
◆ポピュレーション・サイエンス元年
◆各国の研究者たちの相談の場
◆クラスター対策班の結集
◆クラスター対策か、ロックダウンか
◆皆が皆、二次感染を起こすわけではない
◆「消えやすい」コロナとの付き合い方
◆夜の街の積極的検査――区の保健所の地道な苦労
◆コロナが要求する膨大な労働量
◆クラスター対策に重要な「時間と数」「人とモノ」
◆何が「接触」になるか――一般の人にとっての初めての経験
◆「濃厚接触」の定義とは
◆人の振る舞いが影響する新型コロナ
◆人類史上いちばん変なキャラのウイルス
◆緊急事態宣言の発出は遅すぎたか
◆範囲は広すぎた
◆解除は遅すぎたのか
◆早く始めれば、早く終わる
◆敢えて「今は勉強するフェーズ」と捉える
◆政治が変わるという期待
◆「届け出システム」の課題に見る日本の構造
◆発言と党派性の切り離し方
◆「ファクト」と「高度な専門的意見」を分ける
◆「タイで1人の感染者」からパンデミックが見える
◆実験データと、経験則は違う
◆ゾーニングに必要な「イメージ」
◆「若い人が経済を回せばいい」論について
◆「高齢者だけ感染させない」は現実的ではない
◆抗体ができることの意味
◆今後のウイルスとのつきあい方
◆できるだけ楽をして感染症を防ぐ「最適解探し」
◆一瞬一瞬の最適解を多様化し、ばらばらに選択する
◆エターナルに変わるべきもの


いかがでしょうか。読みたくなってきましたね…!?

神戸大学医学部感染症内科教授・岩田健太郎氏の新刊『丁寧に考える新型コロナは、10/15(木)、全国の書店およびネット書店にて発売です。電子版は10/23(金)にリリースです。

ぜひじっくり、読んでみてください。


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