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【名言集】光文社新書の「#コトバのチカラ」 vol.32


山口周『仕事選びのアートとサイエンス』

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「三大幸福論」が共通して示唆しているのは、肩書きとか会社のステータスが大事だとかいうことではなくて、「世の中に確固とした価値を提供している。誰かの役に立っている、必要とされているという実感」が、精神の健康を保つためには必要なのだ、ということです。


中村修也『女帝推古と聖徳太子』

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推理小説でも、伏線の引き方が安易だと、謎解きの際に、読者は「これはちょっと強引なこじつけだなあ」などと思ったりします。それと同じように、歴史事象もある事柄の後に起こった事象をすべてその事柄に収斂させて考えることは、いささか危険なのです。


岩波明『精神鑑定はなぜ間違えるのか?』

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殺人は、はるか「彼方」にある行為ではない。私たちのだれもが一瞬の怒りと絶望によって、殺人者になり得る。その時には、自分の人生のすべてを投げ出すこともいとわない「黒い」衝動に駆られているのである。


諏訪哲二『なぜ勉強させるのか?』

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普通教育の目的は「この私」にこだわる全能感の残存した個体を、みんなの「私」(近代的個人)とコミュニケートできる個人(近代的個人)に育成することである。


石原千秋『謎とき  村上春樹』

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小説の言葉はすべてが意味を持つ。でなければ、すべてに意味がない。そのどちらかしかない。だから、すべてが意味を持つと考えなければならないだろう。そうでなければ、小説は読めない。


酒向正春『患者の心がけ』

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かつて、患者さんにがん告知をすることなど、とても考えられない時代がありました。しかし、医療の発達とともに、がんは種類によっては治る病気となり、いまではがん告知は特別なことではない時代になりました。これは、がんは治る確率が高くなってきたからできることなのです。


佐野勝彦『女子校生  制服路上観察』

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生徒側の気持ちや、本人たちが言葉にできない感性が見えれば見えるほどに、服による「物理的」対策よりも、マナーやエチケットの基本を教えて、生徒自らがその場にふさわしく着こなす「こころ」や「審美眼」を育てることこそが本質だと感じるのです。




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