見出し画像

【名言集】光文社新書の「#コトバのチカラ」 vol.91

バックナンバーはこちら


林望『思い通りの家を造る』

【1】第91回

イギリス人は、狭い国土の中で、田園と都市を折り合わせて、合理的な住まい方を見つけ出すまでに長い時間をかけたわけですが、たぶん二十一世紀の日本人はイギリス人の辿った道を百年遅れで辿っていくのだと思います。


石原千秋『謎とき 村上春樹』

【2】第91回

もしすべての謎がとかれたら、それはその小説の死である。なぜなら、誰が読んでも同じ読み方しかできなくなってしまうからだ。だから、小説家は一番書きたいことを隠して書く。書かないのではない。隠して書くのだ。


小野俊哉『プロ野球は「背番号」で見よ!』

【3】第91回

巨人の原辰徳監督は「ことばには言霊があるだろう。プレーヤーの背番号には数霊というものがあるんだよ」と私に教えてくれたことがあります。まさしくプロ野球の背番号は、単なる数字を超えて、「霊的な力」のようなものを、選手に与えてくれる存在かもしれません。


田中宇『タリバン』

【4】第91回

異民族に支配され、抑圧された経験を持つ人々にとって、その抑圧に抵抗するために行われたテロリズムは、必ずしも「悪」とはみなされていないのである。


小島毅『足利義満 消された日本国王』

【5】第91回

いま、日本の行く末が不透明になりつつあるなか、六百年前に「この国のかたち」を明確に構想し、周囲の雑音を一掃してその構想に向けて邁進したこの人物に、われわれは学ぶべきことが多い、と思う。とりわけ、彼の「東アジア性」を、わたしは高く評価したい。金閣はその象徴であった。


伊田広行『「まだ結婚しないの?」に答える理論武装』

【6】第91回

私は、誰かの期待する「ふつう」にとらわれすぎる必要はないと思っています。
「ふつう」にとらわれないためには、ふつう以外の生き方があること、ふつう以外で生きられること、ふつうには不自由な面があることなどを知ればいいのですが、現代ではそれが十分できる状況にあるのです。


山口周『天職は寝て待て』

【7】第91回

天職が、思いも寄らない時期と場所で他者から与えられるものであると考えた場合、そのような偶然をより良い形で起こさせるための思考様式や行動パターンこそが、「天職への転職」に最も必要な技術なのではないか、というのが私の考えです。




この記事が参加している募集

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!

光文社新書ではTwitterで毎日情報を発信しています。ぜひフォローしてみてください!