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#勝手に社内リレーPLAYBACK vol.10

光文社新書のTwitterで月〜金につぶやいている「#勝手に社内リレー」を厳選プレイバックしていくこちらの連載。光文社古典新訳文庫のツイートを受けて、光文社新書がそれに「勝手に」ひもづけて、あるいはこじつけて既刊本をご紹介していきます! 担当・田頭の「勝手な」ふり返り付き。

『マダム・エドワルダ/目玉の話』→『視力を失わない生き方』

担当の自己採点★★★ 元ツイートの写真がすばらしすぎる、その一言に尽きていますね。『目玉の話』は、生田耕作訳の河出文庫では『眼球譚』ですが、タイトルひとつでガラッと印象が変わるので、ついつい読み比べてみたくなりますね。


『脂肪の塊/ロンドリ姉妹』→『敗戦と赤線』

担当の自己採点★★★ モーパッサンから荷風の流れがやや飛躍に見えますが、いちおう荷風はモーパッサンに熱烈に私淑していたということで…。赤線を描いた作品といえば、吉行淳之介『驟雨』、あとは溝口健二監督の『赤線地帯』ですかね。赤線が生成された過程を丹念に追った『敗戦と赤線』はすばらしい労作ですので、この機会にぜひ。


『フランス革命についての省察』→『名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語』

担当の自己採点★★★★ 革命の意義を熱く讃えるミシュレ『フランス革命史』(中公文庫)と真逆の内容で、併せて読むと勉強になります。哀れな王様については、ガリマールから出ていた評伝の翻訳が祥伝社から出ています。意外と賢明な人物だったのではないか、と。


『あなたと原爆』→『AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争』

担当の自己採点★★★ ネットもAIも何もない時代、原爆投下の2ヵ月後にこの評論を書いたというのは本当にすごいことですね。表題作以外のエッセイも魅力的で、一冊の読んだあとの充実感が心地よいです。個人的には「おいしい紅茶の一杯」が好き。


『老人と海』→『老人に冷たい国・日本』

担当の自己採点★★★ 「孤」であることが「高い」ものであれる社会なら幸せなんでしょうけどね。


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