見出し画像

【潜入レポート】大学生の私が光文社新書のプラン会議に参加してみた

こんにちは。大学3年、へっぽこ就活生の清水です。光文社新書編集部には、お手伝いとして月に何度かおじゃましています。

前回は、光文社と宣伝会議のコラボ講演、大松孝弘さん×山口周さん「ほんとうの欲求は、ほとんど無自覚」に参加しました。(その時も記事を書かせてもらいました!)

そして今回はなんと、新書編集部の企画会議を見学してみないか? とのお話!

します!!!させてください!!!!

新書がどうやって誕生するのか……気になる〜〜!! というわけで、実際に月イチで開かれているという会議の現場に突撃! し、失礼します……!

画像1

おお……皆さん勢揃い……

普段は各々のデスクで作業されているので、一堂に会しているとちょっと凄みがあります。勢いよく入ってきてしまったものの、そっとドアを閉じそうになりました。私はここへ来てよかったのだろうか……?

するとそんな私を見かねた編集長の三宅さんが、「今日はよろしくお願いします」とにっこり。

こ、こちらこそよろしくお願いしますう(涙)。

これは新書編集部のnoteで書いているからとか一切関係なく、編集部の皆さんって、穏やかで優しい方ばかりなんですよね……本当に……いつも……ありがとうございます……

私が感涙している間に、「じゃあ始めましょうか」と編集長のかけ声で、会議がスタート。「私から」と1人が手を挙げます。
なるほど、1人ずつこの1ヶ月間考えてきた案を発表するわけですね。

すると発表者の方が、小さい紙を何枚か、机の上に広げ始めました。それを皆さんが覗き込んでいます。

なになに? と私も覗いてみると……

画像2

へえ! 「タイトル+(お願いしたい)著者名」が書いてある! 企画案の段階から新書の表紙と同じ形で提出するんですね!(中身は企画段階なのでさすがに見せられません…ごめんなさい!)

これだけは固定ルールで、あとは皆さんそれぞれのスタイル。印刷した資料や参考書籍、雑誌を持ち寄ったり、タブレットで情報を見せたりして、1つずつ企画の説明をしていきます。

画像3

企画の生い立ちには、2パターンあるようです。編集者さん自身に「このテーマをやりたい」という思いがあって著者さんを探すテーマ先行パターンと、話を聞きたい人がいて、その人に合ったテーマを探っていく著者さん先行パターン。どちらも、熱がこもっています。

テーマの内容はとにかく、てんでばらばら! 言語、哲学といった学問的なものもあれば、鉄道、文具といった趣味モノ、さらにはあのお店の店主に話が聞きたい! なんていうかなりマニアックなものまで、多種多様です。

普段全く触れることのない分野の話も多くて、概要を聞いているだけでかなり楽しい! これを毎月繰り返していたら、どんどん趣味が増えそうです。恐ろしい……

画像4

「取り上げたいテーマ」探しは、やり方もなんとなく想像がつきます。
では著者さんって、どうやって見つけ出すんでしょうか?

お話を聞いていると、「最近出た◯◯っていう雑誌に寄稿されていたのを読んで」とか、「noteに子育ての記事で人気の方がいて」なんて言葉が。

皆さん、他の書籍から雑誌の連載、新聞の論考欄、そしてnoteやTwitterまで、あらゆる媒体のあらゆる文章を「書き手探し」の目線でチェックしているようです。

私自身、ノンフィクションの文章や記事を読むときは特に、取り上げられる「内容」が面白いかどうかばかり見ていて「この記事を書いている人」に注目したことって、あまりなかったな……

そうやって著者さん探しのために記事を読む中で、気になる別のテーマに遭遇することもあるといいます。やっぱり日々の好奇心と学習の積み重ねがものを言うんですね……自戒。

こうしてたくさん出た案に、編集長が1つずつGO/STOPのジャッジを下します。
テーマに話題性があるか、似たような内容の本が既に刊行されていないか。著者さんはどんな経歴を持っていて、どんな文章を書く人なのか。著者さんとテーマのバランスが取れているか、読者がどれだけ想定されるか、などなど……

そんな様々な判断基準がある中で、私が特に印象的だったのは『そのテーマを「新書」でやる意義があるか』といった主旨の言葉でした。

「新書=学術がベースにあるもの」。
たしかな知を得ながらも、面白く、楽しみながら読み進められる「新書」という形だからこそ、最大限に魅力を引き出せるテーマや書き手かどうか?

私が聞いていて「楽しそう!」と思った企画も、その言葉を聞いてから、たしかに新書だとベストじゃないかもと気付かされたりして……「新書編集部の編集者」だからこそ見える世界を垣間見たような気がしました。

それで、これをちょっとひねって新書だけじゃなく、「今日は雑誌記者になったつもりで」とか「今日は図鑑を作る人になって」といった風に、自分とは違う立場の人になりきって物事を見てみたら、普段気にも留めていなかったものが見えて面白そうだな〜! とひらめいて……

なので今日は、サブスク配信が解禁されてドンチャン騒ぎのaikoさんになりきって、帰り道を歩いてみようと思います。

私にもテトラポットとカブトムシを恋愛ソングにしよう!と思える日が……来る気が……

しない……

画像5

(企画会議見学レポート?、でした)

この記事が参加している募集

コンテンツ会議

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!

光文社新書ではTwitterで毎日情報を発信しています。ぜひフォローしてみてください!