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#勝手に社内リレーPLAYBACK vol.52

光文社新書のTwitterで月〜金につぶやいている「#勝手に社内リレー」を厳選プレイバックしていくこちらの連載。光文社古典新訳文庫のツイートを受け、光文社新書が「勝手に」ひもづけて、あるいはこじつけて既刊本をご紹介していきます! 担当・田頭の「勝手な」ふり返り付き。

『オイディプス王』→『「朝ドラ」一人勝ちの法則』

担当の自己採点★★★★ 自分では割と気に入っている応答ですが、たぶんこの時期に朝ドラの『おかえりモネ』を観ていたから生まれたツイートでしょう。東海テレビ『牡丹と薔薇』の財布ステーキがなつかしい笑。それにしてもさすがNHK、いま放送中の『カムカムエヴリバディ』も毎回キャストが豪華すぎますね。


『三酔人経綸問答』→『つつまし酒』

担当の自己採点★★★ 「東洋のルソー」こと中江兆民はあまりに数奇な人生すぎて、個人的にはご本家以上に面白く、魅力的な人物であるように思います。この『三酔人経綸問答』は、月並みな対話篇ではなく、三人の登場人物がおしゃべりする構成に非凡さを感じます。松永昌三さんが兆民の評伝を書かれています(『中江兆民評伝』上下、岩波現代文庫)。ご興味のある向きはぜひ。


『オリバー・ツイスト』→『愛する意味』

担当の自己採点★★★ たくさん映像化されている小説ですが、やっぱりBBCのドラマはいつもいいなあと思ってしまいます。映画ではかのポランスキー版がありますが、ここではベン・キングスレー演じるフェイギンが圧巻。この人は、悲劇的な役柄を演じさせると本当に素晴らしい。


『故郷/阿Q正伝』→『座右のニーチェ』

担当の自己採点★★★ この一冊にも収録されている有名な「藤野先生」には、ニーチェというよりトルストイのエピソードが出てきますけどね。『魯迅と日本人』は朝日新聞社刊。古書店でたまに見かけます。


『ドルジェル伯の舞踏会』→『三島由紀夫 幻の遺作を読む』

担当の自己採点★★★ 天才的な文才を誇り、かつ20歳で亡くなるなんて、まあ三島好みでしょうね。『肉体の悪魔』一冊しか読んだことがなかったので、この新訳(なんと二作目が遺作!)はとても勉強になりました。


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