
2021年のハイレベルな新人&若手選手特集(パ・リーグ編)
熱烈な巨人ファンで、多くの野球マニアや選手たちからフォローされるゴジキさん(@godziki_55)が巨人軍を分析。
今シーズンとりわけ特徴的なのが、新人や若手の躍進。投打にわたって様々な選手がチームを支えています。新人王争いも川上憲伸や高橋由伸らが候補になった1999年のセ・リーグを彷彿とさせる激戦となりそうです。そこで今回は、パ・リーグで注目の新人&若手選手を解説してもらいました。
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リーグトップの防御率を誇るオリックス2年目の宮城大弥
2年目の宮城大弥(ひろや)は、オリックスの先発陣を支えている。2年前まではまだ高校生だった宮城だが、投球内容はハイレベルだ。沖縄の興南高校時代は、1、2年時に甲子園出場したのみでなく、3年時にはU18日本代表にも選出されてフル回転の活躍を見せた。
プロ入り後の1年目から、二軍で6勝2敗 防御率2.72という結果を残し、シーズン終盤には一軍でもプロ初勝利を挙げるなど世代を牽引。続く今シーズンはキャンプから非常に調子が良く、開幕から絶好調。エースの山本由伸を上回る防御率を記録しており、リーグトップの成績を残している。シーズンを通して投げる体力面が懸念材料だが、今後も活躍が期待される選手だ。
負けなしでリーグトップタイ4勝目!オリックス(@Orix_Buffaloes)・宮城投手(@naMpzOkKZGVFJpd)が8回を4安打1失点に抑えてチームはカード初戦快勝!#宮城大弥 #bs2021
— パ・リーグ.com / パーソル パ・リーグTV【公式】 (@PacificleagueTV) May 11, 2021
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洗練されつつある西武の甲子園優勝投手コンビ、高橋光成&今井達也
西武の高橋光成と今井達也は今季、殻を破りつつある。
高橋は、昨シーズン終盤からその予兆を感じさせる投球を見せており、その結果今シーズンは開幕投手を務めるなどチームの期待値も高かった。
一方の今井といえば、魅力である球速はもちろんのこと、「スラット」も活かすことのできる投手だ。余談だが今井はスラットを高校時代から投げており、高校野球でスラットを投げる選手は彼あたりから一気に増えたと見ている。加えて、2010年代後半の甲子園大会の中で、ほぼ一人で投げ抜いた上で優勝投手になったのは今井のみだ。
2投手ともに今シーズンは以前のような不安定さがなくなりつつあり、洗練した姿が見られる。西武の浮上の鍵はこの2投手が握っていると言っても過言ではない。
注目の大卒左腕早川・鈴木と日本ハム先発陣を支える伊藤大海
ドラ1の大卒左腕として、開幕からローテーションを担っている楽天の早川隆久と先発・中継ぎのフル回転で投げている千葉ロッテの鈴木昭汰も注目だ。両選手ともに開幕から先発ローテーション入りを果たし、現在も離脱せず投げ続けている。
早川は、田中将大や涌井秀章などタイトルホルダーが揃う投手陣の中で学べる部分はかなりあるだろう。また、リーグトップとなる5勝目ではプロ初完封を飾った。
ハーラートップ5勝目は初完封🎉
— ベースボールLIVE (@baseballlive_JP) May 16, 2021
98球 奪三振8 被安打3#早川隆久
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鈴木は、開幕当初はローテーションを担っていたが、5月からは中継ぎとしての登板が増えている。シーズン中の配置転換は調整の難しさなども出てくるが、チームがいかに早い段階で成長へ向けたプランを用意できるかも、キャリア形成への鍵だ。
日本ハムの伊藤大海も高いパフォーマンスを発揮している。開幕当初は味方の援護に恵まれなかったものの、高い奪三振率を誇る投球スタイルで、防御率は2点台をキープしている。チームの状況は苦しいが、先発陣で安定感が際立つ伊藤の活躍は浮上のための必須条件になっていくだろう。
久々の登板でも上々の立ち上がり1⃣2⃣3⃣👌#伊藤大海 #ピカピカはとまらない #01Karat #lovefighters pic.twitter.com/MISChBVbrK
— 北海道日本ハムファイターズ公式 (@FightersPR) May 14, 2021