隣人、同僚、見知らぬ他人を羨ましく感じてしまうのは、なぜ!?|山本圭
嫉妬の悪名高さ嫉妬は誰しも多かれ少なかれ馴染みのある感情に違いない。心当たりがあると思う。隣人が高級車に乗っているのを見たとき、同期が自分を差し置いて出世したとき、嫉妬心は静かに芽生え、しだいに私たちを昼夜問わず苦しめるようになる。アメリカの小説家ゴア・ヴィダルはかつて、「友人が成功するたびに、私の中の何かが少しずつ死んでいく」(Hendershott, The Politics of Envy, p. 195)と冗談めかして言ったというが、ここにはどこか笑えない真実味がある