#勝手に社内リレーPLAYBACK vol.15
光文社新書のTwitterで月〜金につぶやいている「#勝手に社内リレー」を厳選プレイバックしていくこちらの連載。光文社古典新訳文庫のツイートを受け、光文社新書が「勝手に」ひもづけて、あるいはこじつけて既刊本をご紹介していきます! 担当・田頭の「勝手な」ふり返り付き。
『永遠平和のために/啓蒙とは何か』→『なぜ戦争は伝わりやすく平和は伝わりにくいのか』
担当の自己採点★★★ ちなみに古典新訳文庫の創刊ラインナップ8冊とは、『リア王』『初恋』『マダム・エドワルダ / 目玉の話』『飛ぶ教室』『カラマーゾフの兄弟』『永遠平和のために / 啓蒙とは何か 他3編』『ちいさな王子』『猫とともに去りぬ』だそうです。
『オルラ/オリーヴ園』→『「人間嫌い」の言い分』
担当の自己採点★★★★ モーパッサンの人間嫌いっぷりは、彼のエッフェル塔のエピソードによく表れていますよね。詳しくはロラン・バルト『エッフェル塔』(ちくま学芸文庫)をどうぞ。
『死刑囚最後の日』→『死にゆく人の心に寄りそう』
担当の自己採点★★★★ 副読本として、『死刑囚200人 最後の言葉』(宝島SUGOI文庫)をどうぞ。ユゴーが到達した心理描写の凄みが実感できると思います。
『オリバー・ツイスト』→『下流社会』
担当の自己採点★★★★ 長〜い『オリバー・ツイスト』の理解を助ける映像作品はポランスキーの映画がありますし、BBCのドラマも素晴らしいです。BBCが文学作品を映像化すると、美しくも重厚で、雰囲気があるんですよねー。
『マノン・レスコー』→『リンボウ先生のオペラ講談』
担当の自己採点★★★ たしかに今読むと「悪女」じゃないような気がしますし、実はオペラ版の『マノン・レスコー』だともっとその印象が強いかもしれません。『蝶々婦人』の蝶々さん、『ラ・ボエーム』のミミのように、プッチーニ好みの一途な女性になっているような…。