光文社新書
毎月の新刊についての記事をまとめたマガジンです。なお、光文社新書では毎月16〜19日くらいに、5冊前後の新刊を発行しています。
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タイ在住20年のライター、高田胤臣(たねおみ)が綴るタイ社会/タイ人のリアル。日常の小話から政治経済の情勢まで、家族も仕事もタイに根差してきたからわかる本質的なタイ事情を伝えます。
書物の森は、つねに深いものです。林立する木々のあいだで目移りするうちに、途方に暮れてしまうことも珍しくないでしょう。新刊の若木から、自力では辿り着けない名木まで。日頃この森を渉猟しているライター・馬場紀衣さんの先導に添いながら、「読書の森」の深遠に分け入ってみませんか。
彗星のごとく現れ、良くも悪くも話題を独占しているChatGPT。新たな産業革命という人もいれば、政府当局が規制に乗り出すという報道もあります。いったい何がすごくて、何が危険なのか? 我々の生活を一変させる可能性を秘めているのか? ITのわかりやすい解説に定評のある岡嶋裕史さん(中央大学国際情報学部教授、政策総合文化研究所所長)にかみ砕いていただきます。ちょっと乗り遅れちゃったな、という方も、本連載でキャッチアップできるはず。お楽しみに! 毎週金曜18時更新予定です。
いつもご愛読ありがとうございます。 光文社新書のnoteも記事やマガジンがかなり増えてきましたので、全体像をわかりやすく整理してご案内します。はじめましての方も、フォロワーの方も、一度ご覧いただければ、光文社新書のnoteの全体像を把握しやすくなると思います! はじめに光文社新書にはキャラクターがいます!光文社新書20年のヒストリーはこちら「#私の光文社新書」で投稿してください!連載中のマガジン → 14本他にもこんなマガジンがあります! → 3本全文公開マガジン → 3
【明日開催】 紀伊國屋書店×光文社新書ビジネス講座(無料) 『お金の賢い減らし方』 著者の大江英樹さんをお迎えして、 紀伊國屋書店新宿本店 3階のアカデミック・ラウンジ テーマは『「老後不安」の脅しに屈せず生きる』 予約受付中 https://store.kinokuniya.co.jp/event/1683619516/
新刊はこちら。 既刊2点はこちら。 プロローグ 2022年の日本シリーズ、スワローズは2勝4敗1分でバファローズに敗れた。 悔しい。とにかく悔しい。その思いを抱えながら2023年のシーズンに突入しているのだが、日本シリーズで戦った7試合の内容をほとんど覚えていないのだ。日本一になった2021年のことはよく覚えているのだが――。 もちろん、第2戦で内山壮真が代打でスリーランを放ち、試合を振り出しに戻したことだとか、第3戦で1番に座った山田哲人が宮城大弥(ひろや)
はじめに私は2021年度後期に、本書のもととなった授業「教育格差入門―みんなで議論して新書をつくる」に参加していた(この授業に参加していたのが1年以上も前になるので、時の流れはあっという間である)。そのため、本書は私にとって授業ノートともなる。今回は、(かなり前なので忘れている部分も多々あると思うが)授業内容を振り返りつつ本書を読んだ感想を述べていきたい。 感想1.東大生とは何者? まず、本書に参加する学生は全員東大生である。東大生は、都市圏の進学校出身の割合が高く、また
これまでの連載はこちらから読めます↓↓↓ 外国人の観光客はいいが在住者は嫌い? ボクの見てきた経験からいうと、タイ移住が続くか否かの最初の壁は3ヶ月目にあると思う。タイに慣れてきて、生活も落ち着いてきたときに、急にタイが嫌になってくる瞬間がある。タイ在住外国人の多くはタイでの暮らしが長ければ長くなるほど、タイが嫌いな時期と好きな時期が交互にやってくるのだ。ほかの国の長期滞在者にこういう症状はあるのだろうか。少なくともタイではこういう波に翻弄される人が少なくない。好きなと
世界は驚きに満ちている。それは、街角だって例外じゃない。わざわざバスや電車に乗って、大きな荷物をずるずるひきずりながら移動しなくたって、たとえば、洗濯洗剤を買いに行く道のりにも驚きが転がっている。手書きの看板や市の記念碑、電柱、高層ビルにだって新しい発見がある。もし、歩き慣れた通りに閃きを見いだせたなら。そこに隠された人間ドラマに気づけたなら。薬局への道だって、十分な旅行先になるかもしれない。 この本に登場するのは、つまるところ、そういう場所だ。身のまわりに普通に存在する、
過去の連載はこちら 岡嶋さんの好評既刊 ChatGPTはここから始めることができます OpenAI GPTシリーズはどのように作られたのだろう? まず、作っているのはOpenAIである。名前からするととてもオープンな予感がする。実際非営利法人として登録されているが、OpenAI LPという子会社を持っていてこちらは営利組織である。 OpenAIを率いた面々も、サム・アルトマン、イーロン・マスク、ピーター・ティールと、一筋縄ではいかない人たちがそろっている。技
【これまでの連載は↓↓↓から読めます】 テクノロジーをめぐる議論は「最大限活用するには」へ近年では、DAZNをはじめとした様々なメディアで、テクノロジーを使用して取得した選手のパフォーマンス情報を目にすることが珍しくなくなった。それもポゼッション率やパスの平均成功数といったシンプルな数値だけではなく、xGやxTなどのアドバンストメトリクスと呼ばれる、より込み入ったデータなどにも触れる機会が増えている。 データの複雑さや正確さは日々進化を遂げており、10年前は一部のクラブ関
「日本のいちばん長い日」1936年(昭和11年)2月26日午前5時、陸軍大尉・安藤輝三の指揮する一隊が侍従長官邸を襲撃した。侍従長・鈴木貫太郎は、兵隊から頭・肩・左脚・左胸の四カ所を撃たれて倒れた。血の海になった八畳間に安藤が現れると、下士官が「中隊長殿、とどめを」と言った。安藤が軍刀を抜くと、部屋の隅で兵隊に押さえ込まれていた妻・たかが「お待ちください」と叫び、「老人ですからとどめは止めてください。どうしても必要というなら私が致します」と言った。安藤は頷いて軍刀を収め、「鈴
人間というのは、ほんとうによくしゃべる生き物だと思う。動物や昆虫も音を出すけれど、人間ほどではない。 言葉を飲みこむ、という表現がある。もちろん私も幾度となく経験があるけれど、その度に飲みこんだ言葉が胃のなかをぷかぷか浮いているのを想像して可笑しくなってしまう。飲みこんだ言葉は、その後どこへ行くのだろう。つまるところ、人は口を閉じていても、しゃべってはいるのだ。時には、夢のなかですら、しゃべっている。そして話すという行為は、じつは複雑な運動の結果でもある。 肺から出た空気
過去の連載はこちら 岡嶋さんの好評既刊 ChatGPTはここから始めることができます ChatGPTはイノベーションと呼べるのか?――ChatGPTの基礎知識⑤by岡嶋裕史イノベーションの定義 では、GPT-4はイノベーションと呼べるのだろうか? 「イノベーション」の意味によるだろう。今どき、小学校の教室にお邪魔してもイノベーションの話をしている。大学生も大好きな単語だ。ビジネスパーソンとして疲れてくると、そろそろ嫌いになってくるかもしれない。 いずれにしろ、
①石山恒貴『定年前と定年後の働き方』少子高齢化と長寿化の進行は人生100年時代と呼ばれる変化をもたらした。2021年の労働力人口は日本の職場の3割以上が55歳以上の労働者で占められていると調査は示す。最新の研究理論と実例から、個人と組織の在り方を捉え直す。 ②駒井稔『編集者の読書論』革命家はどんな本を読んでいたのか? 短編・自伝・児童文学から始める読書とは? 古典新訳文庫創刊編集長が綴る、なぜか次々と本が読みたくなるブックガイド。話題は古今東西の書店や出版社、作家、歴史的人
裏切り者は「絶対に潰す」パンドラの箱を開けたのは、決死の思いで録音された1時間18分の音声データだった。 耳を澄ませば、オルゴールのようなBGMが流れている。そこにドスのきいた男の声がかぶさってきた。 62歳だった男は郵便局長として、〝裏切り者〟を捜していた。疑わしい配下の局長を郵便局の応接スペースに呼びつけ、身内の不正を本社に内部通報したことを自白させようとしている。 か細い呻き声も聞こえてくる。疑われた40代の男性局長が、「いえ」「そんな」と絞り出している――。これ
光文社新書5月刊好評発売中 『編集者の読書論』 『理想の職場マネージメント』 2冊が発売たちまち重版です!!
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ウィーン・フィルの自主運営ミシガン大学に留学していた頃、マリアというベネズエラからの留学生がいた。美学専攻でヨーロッパ系の端正な顔立ちである。ベネズエラといえばラテンアメリカの国なので「もちろんジャズやボサノバが好きだよね」と聞くと、「私はどちらかというとクラシックが好き」と言われて驚いたことがある。 ベネズエラでは、後に文化大臣となるホセ・アブレウが1975年に「エル・システマ(El Sistema)」と呼ばれる音楽教育システムを創始した。彼は「音楽こそが人間にとって最