書物の森は、つねに深いものです。林立する木々のあいだで目移りするうちに、途方に暮れてしまうことも珍しくないでしょう。新刊の若木から、自力では辿り着けない名木まで。日頃この森を渉猟しているライター・馬場紀衣さんの先導に添いながら、「読書の森」の深遠に分け入ってみませんか。
書店員として、また「読書室」の主宰として、読書の魅力を伝えることを生業としている三砂慶明さんが、「本の現場」をたずねて「読書」を探究する連載。
知的刺激に満ちた必読の新刊「新書」を選び抜いて紹介。あらゆる分野の専門家がコンパクトに仕上げた新書で、多種多彩な世界に「視野」を広げます。
人生は辛い。未来への不安は消えない。世の中って甘くない。 けれども、そんな日々の中にだって「幸せ」は存在する。 いつでもどこでも、美味しいお酒とつまみがあればいい――。 混迷極まる令和の飲酒シーンに、颯爽と登場した酒場ライター・パリッコが、「お酒にまつわる、自分だけの、つつましくも幸せな時間」について丹念に紡ぐ飲酒エッセイ、待望の連載再開!
数々の極地・僻地に赴き、想像を超える景色に出会ってきたネイチャー・フォトグラファーの上田優紀さん。ときにはエベレスト登山に挑み、ときにはウユニ塩湖でテント泊をしながら、シャッターを切り続けてきました。振り返れば、もう7大陸で撮影してきているかも!? そこで、本連載では上田優紀さんのこれまでの旅で出会った、そして、これからの旅を通して出会う、7大陸の数々の絶景を一緒に見いきます。まだ見ぬ景色を求めて——。いざ出発!
いつもご愛読ありがとうございます。 光文社新書のnoteも記事やマガジンがかなり増えてきましたので、全体像をわかりやすく整理してご案内します。はじめましての方も、フォロワーの方も、一度ご覧いただければ、光文社新書のnoteの全体像を把握しやすくなると思います! はじめに光文社新書にはキャラクターがいます!光文社新書20年のヒストリーはこちら「#私の光文社新書」で投稿してください!
しばらく日本を離れていて、戻ってくると、驚かされることがいくつもある。毎回おなじことに衝撃を受けていて、慣れるということを知らない自分にもその都度、愕然としているのだけど、とにもかくにも、そうして驚かされることのひとつに、食べものがある。ほんとうに、日本人は食べることが大好きだ。世界中の美味しいものは、だいたい日本にある(と、ごくごく個人的に私は思っている)。 とはいえ、じっさいに世界へ出てみなくては分からないことのほうが多い。そして、せっかくその国の料理を食べるなら、レス
書店員として、また「読書室」の主宰として、読書の魅力を伝えることを生業としている三砂慶明さんが、「本の現場」をたずねて読書を探究する本連載(小説家・角田光代さんとの第一回はこちら)。 第二回では、翻訳家として『プリズン・ブック・クラブ コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年』など多数の書籍を翻訳し、『読書会という幸福』の著者でもあり、現在は受刑者向けの読書会でファシリテーターをされている向井和美さんにお話を伺いました。 ※前編・後編のうち、後編です。前編はこちら。 リアル・プ
書店員として、また「読書室」の主宰として、読書の魅力を伝えることを生業としている三砂慶明さんが、「本の現場」をたずねて読書を探究する本連載(小説家・角田光代さんとの第一回はこちら)。 第二回では、翻訳家として『プリズン・ブック・クラブ コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年』など多数の書籍を翻訳し、『読書会という幸福』の著者でもあり、現在は受刑者向けの読書会でファシリテーターをされている向井和美さんにお話を伺いました。 ※前編・後編のうち、前編です。後編はこちら。 人はなぜ本
理想とかけ離れた自分に腹を立てたり、達成できない目標に落ち込んだり、他の人と比べると自分は「欠けている」ように思えて、消えない不安に振りまわされている。そんなあなたは、完璧主義がもたらす罠にとらわれているかもしれない。本書は、完璧主義がもたらす影響とその心理について解説し、完璧主義が社会に急激に拡がりつつある現状を分析した、まさに現代人のための本。 私たちはいつだって現実に振りまわされている。人生は厳しく、残酷だ。現実はSNSに投稿されるような理想郷ではないし、誰かの心を傷
プーチンの憧れる「史上最高のスパイ」2020年10月7日、68歳の誕生日を迎えたロシアのウラジミール・プーチン大統領は、半生を振り返り、「学生の頃からゾルゲのようなスパイになりたかった」と述べている。実際にプーチンは、レニングラード大学卒業後「ソ連国家保安委員会(KGB)」に入省し、16年間にわたり東ドイツなどでスパイ活動を行った。 プーチンが憧れ「史上最高のスパイ」と呼ばれるリヒャルト・ゾルゲは、1895年10月4日、ロシア帝国カスピ海沿岸のバクー(現在は、アゼルバイジャ
春菊天そばあれこれ 立ち食いそばが大好きな僕ですが、なかでもいちばん好きなメニューは? と聞かれれば、間髪入れずに「春菊天そば」と答えます。 ところが春菊天そばってちょっと不思議な存在で、もちろん例外はあるものの、基本的に関東地方の立ち食いそば店にしかないメニューなんだそうですね。「菊菜」と呼んで春菊を愛する関西地方にも、では菊菜天そばがあちこちのお店にあるかといえば、そうではないらしい。そこには、関東の春菊と関西の菊菜の形や、旬による味の特徴の差なども関係しているという説