マガジンのカバー画像

高橋昌一郎の「視野を広げる新書」

24
知的刺激に満ちた必読の新刊「新書」を選び抜いて紹介。あらゆる分野の専門家がコンパクトに仕上げた新書で、多種多彩な世界に「視野」を広げます。
運営しているクリエイター

記事一覧

なぜ倫理学は「つなわたり」になってしまうのか?|高橋昌一郎【第24回】

現代社会に「徳倫理」は可能か?哲学を創始したソクラテスは、人生において最も重要なことは「…

14

なぜ「分子生物学」が希望をもたらすのか?|高橋昌一郎【第23回】

ゲノム医療の重要性と懸念最新作『天才の光と影:ノーベル賞受賞者23人の狂気』(PHP研究所)…

光文社新書
11日前
30

能力はどこまで「遺伝」の影響を受けるのか?|高橋昌一郎【第22回】

行動遺伝学が提起する「生き方」1つの卵子と1つの精子が受精して1つの受精卵が生じる。この受…

光文社新書
3週間前
35

なぜ日本は「詭弁社会」になってしまったのか?|高橋昌一郎【第21回】

「ウソ」と「詭弁」という「二匹の怪物」「【聞かれても答えない国家】国会の答弁拒否。過去最…

光文社新書
1か月前
57

東大入試に「女性枠」を設けるべきか?|高橋昌一郎【第20回】

「アファーマティブ・アクション」の論争私事で恐縮だが、長女が今春から東京大学に進学したば…

光文社新書
1か月前
36

なぜ「法の番人」が腐敗してしまうのか?|高橋昌一郎【第19回】

警察・検察・法務省・裁判所の腐敗日本で新たに警察職員となった者は、次の宣誓書を任免権者に…

光文社新書
1か月前
49

何が「暗殺」に駆り立てるのか?|高橋昌一郎【第18回】

自殺者の隠れた動機1903年5月21日、飛び級で通常よりも1年以上早く旧制第一高等学校(現在の東京大学教養学部)に在学していた16歳の藤村操が制服制帽姿のまま失踪した。その翌日、日光の「華厳滝」に飛び込んで自殺していたことが判明した。 藤村は遺書に相当する「巖頭之感」を滝の側にあるミズナラの木に彫り込んでいた。「悠々たる哉天壤、遼々たる哉古今、五尺の小軀を以て 此大をはからむとす。ホレーショの哲學竟に何等の オーソリチィーを價するものぞ。萬有の 眞相は唯だ一言にして悉す、曰

なぜ「報道の自由」が弾圧されるのか?|高橋昌一郎【第17回】

命を賭けて弾圧と闘うジャーナリスト現在、日本には約800の「記者クラブ」がある。国会や省庁…

光文社新書
2か月前
42

ストレスと戦う「自律神経」とは何か?|高橋昌一郎【第16回】

「ストレス」に晒される人間「見ればただ 何の苦もなき 水鳥の 足に暇なき 我が思いかな」…

光文社新書
2か月前
32

なぜ「高学歴難民」が生じるのか?|高橋昌一郎【第15回】

博士課程難民・法曹難民・海外留学帰国難民ミシガン大学大学院に留学していた頃、同期で最も優…

光文社新書
3か月前
41

「国連」で働くとはどのようなことか?|高橋昌一郎【第14回】

世界に羽ばたく国際公務員1917年(大正6年)3月、会員制の経済団体「日本工業倶楽部」が設立さ…

光文社新書
3か月前
80

もはや「恋愛結婚」は終焉するのか?|高橋昌一郎【第13回】

「恋愛」と「結婚」の多様化「愛」とは何か。一見身近で誰でも知っている概念のように映るが、…

光文社新書
3か月前
86

なぜ「原爆初動調査」の真実が隠されたのか?|高橋昌一郎【第12回】

「放射性残留物」の隠蔽1942年9月、46歳のレズリー・グローヴス准将が原子爆弾プロジェクトの…

光文社新書
4か月前
56

なぜ「高齢女性受刑者」が急増しているのか?|高橋昌一郎【第11回】

「小集団」の中で生きる人々アルカイダのテロリスト数百人を追跡調査した結果、75%は結婚し67%には子どもがいたという調査結果がある。その意味では、彼らはごく普通の家庭人だった。自爆テロリストの多くは信仰心がとくに高いわけでもなかった。むしろ、宗教思想を植えつけられる環境で育った例は少なく、中には無神論者さえいた。彼らの多くは裕福な特権階級の出身で、大学を卒業し、医師・エンジニア・設計士のような専門家になっていた。つまり「洗脳されて命令に従うだけの狂信者ではなかった」のである(