光文社新書
炊事場に寄りかかり、やっとのことで料理する――超高齢化と在宅化が推し進められる時代に|『長寿期リスク』春日キスヨ
台所に立ち続ける90代女性――「しんどくて、ハアッって腰を伸ばしてまた取りかかる」 両親と離れて暮らす娘の立場の3人の女性たちが語る、母親の限界点での状況である。 MAさんの場合、その場に同席した母親が「私は台所仕事もこうやって(炊事場に寄りかかり、料理をする身振り)肘(ひじ)をついてしていました。食事だけは最後まで自分でつくりました。そうやって頑張ってきました」と、言葉を継いだ。 話された内容は、どの話も初めて聞く事実で、90歳を超えた女性たちがそんな状態で家事を担っ
炊事場に寄りかかり、やっとのことで料理する――超高齢化と在宅化が推し進められる時代に|『長寿期リスク』春日キスヨ
台所に立ち続ける90代女性――「しんどくて、ハアッって腰を伸ばしてまた取りかかる」 両親と離れて暮らす娘の立場の3人の女性たちが語る、母親の限界点での状況である。 MAさんの場合、その場に同席した母親が「私は台所仕事もこうやって(炊事場に寄りかかり、料理をする身振り)肘(ひじ)をついてしていました。食事だけは最後まで自分でつくりました。そうやって頑張ってきました」と、言葉を継いだ。 話された内容は、どの話も初めて聞く事実で、90歳を超えた女性たちがそんな状態で家事を担っ
酒場ライター・パリッコの「つつまし酒」
人生は辛い。未来への不安は消えない。世の中って甘くない。 けれども、そんな日々の中にだって「幸せ」は存在する。 いつでもどこでも、美味しいお酒とつまみがあればいい――。 混迷極まる令和の飲酒シーンに、颯爽と登場した酒場ライター・パリッコが、「お酒にまつわる、自分だけの、つつましくも幸せな時間」について丹念に紡ぐ飲酒エッセイ、待望の連載再開!
七大陸を往く|上田優紀
数々の極地・僻地に赴き、想像を超える景色に出会ってきたネイチャー・フォトグラファーの上田優紀さん。ときにはエベレスト登山に挑み、ときにはウユニ塩湖でテント泊をしながら、シャッターを切り続けてきました。振り返れば、もう7大陸で撮影してきているかも!? そこで、本連載では上田優紀さんのこれまでの旅で出会った、そして、これからの旅を通して出会う、7大陸の数々の絶景を一緒に見いきます。まだ見ぬ景色を求めて——。いざ出発!