光文社新書
『教養としてのパンク・ロック』by川崎大助
『教養としてのロック名盤100』『教養としてのロック名曲100』(いずれも光文社新書)でおなじみの川崎大助さんの新連載が始まります。タイトルは「教養としてのパンク・ロック」。いろんな意味で、物議を醸すことは間違いありません。ただ、本連載を最後まで読んでいただければ、ご納得いただけるはずです。

6:フェミニスト・パンクもオルタナティヴ・ロックも、ポストパンクが加速した——『教養としてのパンク・ロック』第32回 by 川崎大助
過去の連載はこちら。 第4章:パンクが死んでも、パンクスは死なない6:フェミニスト・パンクもオルタナティヴ・ロックも、ポストパンクが加速した かつて「女性」は主役になれなかった 多種多様なるポストパンクの動きのなかで、後世への影響という点で絶対に無視できないのが「女性アーティストの躍進」だ。たとえば2020年代の今日において、米英ポップ音楽界のメインストリーム領域で女性アーティストが大活躍しているのは「当たり前のこと」となっている。22年の11月には、ビルボードHOT

4:群雄割拠するポストパンク水滸伝の大河から「永遠に新しいアイデア」が生まれた——『教養としてのパンク・ロック』第30回 by 川崎大助
過去の連載はこちら。 第4章:パンクが死んでも、パンクスは死なない4:群雄割拠するポストパンク水滸伝の大河から「永遠に新しいアイデア」が生まれた パンク・ロックという「ビッグ・バン」から生じたさまざまな星系のなかで、じつは、最も豊かな遺産を継承していった系譜が、この「ポストパンク」だった。文字通り「パンク後の前進的ロック音楽」の見取り図の大半が、ポストパンクのなかにあった。なぜならば「抑圧からの解放者」としてのパンクの遺伝子を、最もストレートに継承していたとも言えたから

3:百花繚乱のハードコアが、次々に「変異」する。パンクは筋肉系になる——『教養としてのパンク・ロック』第29回 by 川崎大助
過去の連載はこちら。 第4章:パンクが死んでも、パンクスは死なない3:百花繚乱のハードコアが、次々に「変異」する。パンクは筋肉系になる Oi!(オイ!) ハードコア・パンクの音楽面での直接的ルーツとなったのは、まずはOi!(オイ!)だった。シャム69、エンジェリック・アップスターツ、そしてなにより「最初にOiと呼ばれた」バンド、コックニー・リジェクツ――彼らのナンバー「Oi! Oi! Oi!」などから、このサブジャンル名が生まれた。この曲はもちろん、歌の一番おいしいと
新書こそが教養!
現代の日本社会では、多彩な分野の専門家がコンパクトに仕上げた「新書」こそが、最も厳選されたコンテンツといえます。この連載では、哲学者・高橋昌一郎が「教養」を磨くために必読の新刊「新書」を選び抜いて紹介します! 高橋先生のお名前にちなんで、「1」の日、毎月1、11、21日の更新です。
サッカースカウトが見る現場目線のフットボール
イングランドで複数のプロサッカークラブのスカウトとして活動する田丸雄己さんが、スカウトの視点からフットボールの”今”を探求します。選手を見極めるコツ、各クラブで進むデータ活用、スカウトの日常や職探しの方法など、サッカー界の知られざるトピックが目白押しです!

島村菜津さんの新刊『世界中から人が押し寄せる小さな村~新時代の観光の哲学』より「まえがき」「目次」を公開します!
まえがき――増える廃村と空き家 イタリア半島は、島国である日本のほぼ五分の四の大きさだ。そこには現在、約七〇〇万戸(二〇一一年 国立統計局調べ)の空き家が存在しているという。さらに、中山間地に位置する五六七二の市町村に絞れば、空き家の数は、だいたい二〇〇万戸になるそうだ。そして完全に人が住まなくなってしまった廃村は、同年のフィレンツェ大学の調査によれば、一八四村だという。 一方、日本の空き家は、二〇一八年の総務省の調べによれば約八四六万戸で、空き家率は一三・六%と過去最

島村菜津さんの新刊『世界中から人が押し寄せる小さな村~新時代の観光の哲学』より「まえがき」「目次」を公開します!
まえがき――増える廃村と空き家 イタリア半島は、島国である日本のほぼ五分の四の大きさだ。そこには現在、約七〇〇万戸(二〇一一年 国立統計局調べ)の空き家が存在しているという。さらに、中山間地に位置する五六七二の市町村に絞れば、空き家の数は、だいたい二〇〇万戸になるそうだ。そして完全に人が住まなくなってしまった廃村は、同年のフィレンツェ大学の調査によれば、一八四村だという。 一方、日本の空き家は、二〇一八年の総務省の調べによれば約八四六万戸で、空き家率は一三・六%と過去最