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酒場ライター・パリッコの「つつまし酒」

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人生は辛い。未来への不安は消えない。世の中って甘くない。 けれども、そんな日々の中にだって「幸せ」は存在する。 いつでもどこでも、美味しいお酒とつまみがあればいい――。 混迷極ま…
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記事一覧

秋のおだんご飲み|パリッコの「つつまし酒」#240

屋台飲みの制約 自分でも知らず知らずのうちに心のなかに蓄積されていって、あるとき一気にそ…

光文社新書
12日前
59

豆腐を黒く煮たい|パリッコの「つつまし酒」#239

八丁味噌か 僕が「肉豆腐」という料理を愛していることは、この連載で何度も書いてきました。…

光文社新書
3週間前
64

夢の牛タン三昧カレー|パリッコの「つつまし酒」#238

牛タンの特別性 前々回のこの連載の冒頭で、僕が吉祥寺の駅前で呆然と立ちつくしていたと書い…

光文社新書
1か月前
58

スーパー塩辛探訪記|パリッコの「つつまし酒」#237

堂々と宣言できる自分になりたくて 一度はっきりさせちゃったら楽になるんだけどな……。  …

光文社新書
1か月前
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四文屋回帰|パリッコの「つつまし酒」#236

「ただいま……」 吉祥寺の駅前で、しばらく呆然と立ちつくしていました。  すごくおもしろ…

光文社新書
2か月前
67

万能!昆布水|パリッコの「つつまし酒」#235

昆布水初体験 地元で好きなラーメン屋「らぁ麺 和來」の前を通ったら、夏季限定で「冷やし 昆…

光文社新書
2か月前
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青唐辛子ラブ|パリッコの「つつまし酒」#234

生でも醤油漬けでも 夏まっさかり! ということで、青唐辛子の旬ですね。僕、大好きなんですよね。青唐辛子。  真っ赤に熟した赤唐辛子よりは辛さが控えめだと言われている、フレッシュな辛味。つっても、本当に? ってくらい辛いときが多い気がするんですけど、あれがやめられない。酒場に行って、青唐辛子もののメニューがあると必ず頼んでしまいます。特に好きなのが、青唐辛子入りの玉子焼き。  塩気の利いたまろやかな玉子に、しゃきしゃき食感の青唐辛子がたっぷり。奥歯で噛み潰した刹那、パキーン!

夏の湘南プチ旅行|パリッコの「つつまし酒」#233

夏到来 今年、娘が小学生になり、初めての夏休みがやってきました。そこで先日、さっそく夏の…

光文社新書
3か月前
64

いろいろななめろう|パリッコの「つつまし酒」#232

なめろうは万能? 前回の「骨せんべい道」のなかでふれましたが、僕は晩酌時、アジのなめろう…

光文社新書
4か月前
104

骨せんべい道|パリッコの「つつまし酒」#231

呼ばれたというか 突然、開眼してしまったんです。あるおつまみの魅力に。長年酒飲みをやって…

光文社新書
4か月前
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自家製! 国産牛100%ダブルチーズバーガー|パリッコの「つつまし酒」#230

ハンバーグ作りのハードル 家で作る料理のハードルにおいて、「ハンバーグ」ってけっこう高く…

光文社新書
5か月前
77

夢のかぶら屋ラーメン|パリッコの「つつまし酒」#229

酒場ライター業の原点 物心、いや、酒心ついて以来、それはもう長いこと、酒好きをやらせても…

光文社新書
5か月前
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レンチン蒸し器奮闘記|パリッコの「つつまし酒」#228

レンチン一発じゃがバター 先日、大好きな雑貨店「3COINS」で見つけて一目惚れし、衝動買いし…

光文社新書
6か月前
75

闇煮込|パリッコの「つつまし酒」#227

割引きの牛もつがきっかけで スーパーで、好物の牛もつが割引になっていたので、衝動的に購入しました。  さてこれを、単純に焼いて食べるか、簡易的もつ鍋にするか、煮込みっぽくして酒のつまみにするのもいいな……なんて考えていて、おもしろそうなことを思いついてしまいました。  酒場でたまに、牛もつや牛すじなど、数種類のもつが入った煮込みに出合うことがあります。あれ、なんだか無性にわくわくしません? 牛もつや牛すじ一種類の煮込みも潔くていいけれど、「お、これはどの部位だ?」なんて言い