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全文公開【まとめ】

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新刊『海の変な生き物が教えてくれたこと』より②ガンガゼ――厄介者の愛おしさと美味…

#2  長くて美しい、厄介な棘 ガンガゼ 「厄介者」の愛おしさ 下関市(山口県)の海産物と…

光文社新書
1か月前
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『海の変な生き物が教えてくれたこと』より①カイロウドウケツの中で繰り広げられる不…

#1  閉じられた空間の夢と現実 カイロウドウケツ 「夫婦の契り」に漂う不穏さ ご存じのよ…

光文社新書
1か月前
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「自由に生きよう。変でもいいじゃん!」京大倫理学教室発『哲学古典授業  ミル『自…

まえがき  人類の黄金時代は過ぎ去ったのか、それともこれからやってくるのか――これについ…

光文社新書
1か月前
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女の子がピンクを好きで男の子が青を好きなのは生まれつきではない|『つくられる子ど…

はじめに 「女の子はおとなしくていいよね。男の子は本当に大変だから」  子育てをする親同…

光文社新書
2か月前
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炊事場に寄りかかり、やっとのことで料理する――超高齢化と在宅化が推し進められる時…

台所に立ち続ける90代女性――「しんどくて、ハアッって腰を伸ばしてまた取りかかる」 両親と…

光文社新書
3か月前
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老いの限界になっても、家事役割から降りられない妻たち|『長寿期リスク』春日キスヨ

「母さん、水」「ちょっと待ってねえ」 超高齢夫婦の暮らしについて、話を聞くうちにだんだん…

光文社新書
3か月前
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子どもに「助けてくれ」と言えない理由、老親の窮状に気づけない理由|『長寿期リスク』春日キスヨ

60代女性PKさんが姪の立場で関わることになった、叔母夫婦と息子たちの話である。 PKさんが、叔母夫婦に深く関わり始めたのは、叔母が83歳、叔父が91歳のとき。叔母夫婦は、若い頃から続ける社会活動に、80歳を過ぎても参加し続け、料理上手の叔母の自慢は「食事づくりも家事もちゃんとしている」だったという。 60代の息子2人は、県外に住んでいる。PKさんは、叔母が77歳の頃、「もの忘れがあるのでは」と感じたことがあったそうだが、「叔父がしっかりしているので大丈夫だろう」、そう思

女性は高齢になっても「食事づくりは生きがい」なのか?|『長寿期リスク』春日キスヨ

女は死ぬまで「食事づくり」? 長寿期になると、多くの人が体力も気力も落ち、誰かの世話にな…

光文社新書
3か月前
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「100歳で食事作り」は宝くじの当たりみたいな人――憧れと現実|『長寿期リスク』春…

「100歳でも食事づくり」に感じる憧れと安心 女性が家事役割を担うのが当然、どんなに高齢…

光文社新書
3か月前
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80代女性「食事づくり」にともなう数々の困難|『長寿期リスク』春日キスヨ

買い出しから調理まで…高齢者を待ち受けるさまざまな苦労 親・子両世代が別々に暮らす家族が…

光文社新書
3か月前
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お盆と正月、結婚式、家族旅行……ハレの日のつき合いだけでは、気づくことができない…

「元気な頃の親のイメージ」のまま、ハレの日だけのつき合い 親が何らかの支えを必要とする年…

光文社新書
3か月前
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80代は70代と違う…80代になってみないとわからないこと|春日キスヨ

80代と70代は違う 私は2014年から現在まで10年ほど、隔月で開かれる高齢女性の集い「Hカ…

光文社新書
3か月前
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80代になって見えてくること…不安・戸惑い・迷い:「100歳まで生きてしまう」時代に…

『長寿期リスク』:はじめに 80代、「もう無理」という本音 若い頃は、一年たてば、「ひとつ…

光文社新書
3か月前
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白土三平、つげ義春、吾妻ひでお、諸星大二郎――4人のカリスマの作品と生涯、そして受け継がれた遺伝子|長山靖生

はじめに――神様とカリスマ 本書で取り上げたいのは、白土三平、つげ義春、吾妻ひでお、諸星大二郎の4人だ。 こう並べてみると、すぐに納得する人がいる一方、意外に感じる人もいるかもしれない。 いずれも個性的な作品を描き続けた漫画家で、今も熱狂的なファンを持っている、息の長く魅力的な作家という以外の共通点が思い当たらない人もいるかもしれない。 彼らは漫画というジャンルを超えて、折々の時代の若者文化をリードした漫画家である。 かつて漫画は、望ましくない子どもの娯楽として排撃