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【東京五輪開催前プレイバック】悲願の初優勝で東京五輪への弾みにした世界野球プレミア12(2019年・投手編)

熱烈な巨人ファンで、多くの野球マニアや選手たちからフォローされるゴジキさん(@godziki_55)が巨人軍を分析。
7月23日から開会予定の東京オリンピック。その特別企画として過去の国際大会のメンバー・戦績・内容をプレイバックいたします。今回取り上げるのは、初優勝を遂げて五輪への弾みとなった2019年の第2回プレミア12です。

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2019年 プレミア12 結果:優勝(7勝1敗)
予選リーグ(1位通過)
ベネズエラ 8-4
プエルトリコ 4-0
チャイニーズタイペイ 8-1
スーパーラウンド(1位通過)
オーストラリア 3-2
アメリカ 3-4
メキシコ 3-1
韓国 10-8
決勝 韓国 5-3

メンバーはこちらから↓↓↓

大会を通じてハイレベルだった日本投手陣

この大会で際立ったのは、日本代表投手陣のレベルの高さだ。全13人の投手中、9人が防御率2点台を下回る成績を残した。さらにその内6投手が防御率0.00と、どの場面でも磐石な試合運びをできる体制が整っていた。

この大会はシーズン終了直後というタイミングが追い風になった面もあったが、全体的に高水準の成績を残すことができたのは、チームとしてのバランスが良かったからだろう。

特に、山本由伸はこのシーズンでは先発投手として最優秀防御率に輝いたが、プレミア12では中継ぎで起用され、大会序盤こそ高いパフォーマンスを残せなかったが、終盤は適応し優勝に貢献した。このあたりの高い適応力には、頭ひとつ抜けている地力が見られた。

また、今永昇太も大会を通して安定した投球を見せた。ちなみに今永は2017年のアジアプロ野球チャンピオンシップなど、参加する国際大会では常に高いパフォーマンスを残している。

フル回転を見せた巨人とソフトバンクの投手陣

また、この大会はセ・パ優勝チームからの選出メンバーが多かった。投手陣に関して言えば、巨人とソフトバンクだけで半数以上の7人が選出された。

ソフトバンクは、エースの千賀滉大がコンディションを考慮して辞退する中、アンダーハンドの高橋礼や「左殺し」の嘉弥真新也、この年ルーキーながらもフル回転の活躍を見せた甲斐野央といった選手を派遣。彼らは代表戦でも難なく結果を残してチームを優勝に導いたが、この姿には2010年代プロ野球の盟主らしい、ソフトバンクの層の厚さを感じた。

また、セ・リーグ覇者の巨人から招集された選手を見ると、山口俊は大会のボールなどに適応できなかったものの、中継ぎとして期待された田口麗斗、大竹寛、中川皓太は防御率0.00という活躍で優勝に貢献した。2019年プレミア12の優勝は、リーグを制覇したこの2球団が率先して代表招集に協力した点が非常に大きかったのではないだろうか。

東京五輪に向けて得られた継投のヒント

このプレミア12の決勝では、先発した山口俊が不調で、1イニングでマウンドを降りたが、2番手以降を回跨ぎなどをさせながら継投し、逆転勝利で優勝を成し遂げた。この試合運びの巧さは褒め称えるべきだが、東京五輪で同じような采配ができるかは注意が必要だ。なぜなら、シーズン中の招集になるため、選手や球団へも配慮しながら連投や回跨ぎを含めた継投を考えなければならないからである。

実際、北京五輪では韓国、キューバ、アメリカといった強豪国との対戦時に、継投面での温情采配が裏目に出てしまい、メダルを獲得できなかった。

東京五輪の投手起用の鍵は、やはり短期決戦ならではの思い切った継投ができるか否かではある。その上で、このプレミア12と同様に、高いパフォーマンスを出せる投手をしっかりと見抜いて起用できるかがポイントとなるだろう。

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