新外国人獲得とエース菅野智之の残留についての考察
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新外国人獲得とエース菅野智之の残留についての考察


熱烈な巨人ファンで、多くの野球マニアや選手たちからフォローされるゴジキさん(@godziki_55)が巨人軍を分析。
MLBから2選手の獲得を発表し、メジャー移籍がささやかれた菅野も残留が決定。ストーブリーグも盛り上がるジャイアンツですが、懸念材料も……?

新外国人への一抹の不安

年末年始にも動き続けたストーブリーグ。巨人は年末、MLBのワシントン・ナショナルズからエリック・テームズを獲得し、年明けにはサンフランシスコ・ジャイアンツからジャスティン・スモークも獲得した。両選手とも、メジャーで30本塁打以上を放ったシーズンがある。
ただ、どちらも34歳であり、年齢的にピークを過ぎている選手をネームバリューを重視して獲った点や、選手としてのタイプのバランスがあまり良くない点を懸念している。
この2選手を獲得するならば、せめて片方は中堅ぐらいの年齢で、コンタクト率が高い打者でもよかっただろう。

巨人がここまで外国人選手のネームバリューにこだわる背景には、自軍のブランドを意識していることが考えられる。また、かつてバリバリのメジャーリーガーだったホセ・ロペスを2013年に獲得してその年にリーグ制覇したことや、その時の日本シリーズでアンドリュー・ジョーンズとケーシー・マギーを擁して日本一に輝いた楽天を目の当たりにしたことも大きいのではないだろうか。マギーは元々巨人も調査していた中で楽天が獲得した選手だが、楽天を日本一に導いたことやメジャーでの実績も買われ、16年に巨人へ移籍した。

巨人の歴史を見ると、勝ちパターンや勝利の経験に固執する傾向はもちろんだが、負けた時の印象をそのまま引きずる傾向も強い。
2011年に獲得した杉内俊哉とデニス・ホールトンはどちらも巨人が非常に苦手にしていた投手だし、2008年の日本シリーズでかき回された片岡易之(当時・西武)を2013年オフに獲得した例も象徴的だ。2019年から巨人で活躍している丸佳浩も広島時代は巨人戦にめっぽう強く、2018年の巨人戦成績は打率.360 8本塁打を記録していた。

昨年の巨人打線は火力不足と強い球に対する弱さが露呈したが、その火力不足を解消するためにテームズとスモークを獲得したと思われる。
この両外国人に求められる役割は、阿部慎之助の引退やアレックス・ゲレーロの退団後からずっと欠けている、岡本の後ろを打たせる打者と7番あたりで振り回せる打者ということなのだろう。
ただ、昨年獲得したゼラス・ウィーラーの特性を見ると、唐突に打ち出すこともあり、タイプのバリエーションを増やす必要性を考えると、広島が放出したホセ・ピレラあたりを獲得する動きもありだったのではないだろうか。

エース菅野の残留が「最高の補強」

メジャー移籍or残留で騒がれていた菅野智之だが、1月8日に残留が決まった。契約内容は定かではないが、大型契約または単年契約が見込まれる。

菅野の残留は「最高の補強」だったのではないだろうか。キャリアを見ても2019年こそ不調だったものの(それでも二桁勝利している)、常に高いレベルで計算が立つ投手であり、ルーキーイヤーから巨人軍にもたらす力には格別なものがあった。

また、現在の巨人投手陣には若手から中堅までの若い世代が増えており、実績以上に「生きる教科書」としての菅野の存在は非常に大きい。菅野とトレーニングをしていく中で吸収できることは間違いなく多いだろうし、精神的支柱としても重要である。
キャンプインまで残り1ヶ月を切ったが、2021年シーズンも投げては菅野がチームを引っ張り、打ってはチームリーダーである坂本勇人が主導する巨人軍に期待していきたい。

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