【名言集】光文社新書の「#コトバのチカラ」 vol.26
高間邦男『学習する組織』
高い能力と素晴らしい着眼点を持ち、建設的な志を抱きながら、余計なことを言ったり、やったりしたために、否定的な反応に遭って意欲を喪失したり職場を去る人がいるのは、組織にとっても本人にとっても悲しいことである。
荒井一博『学歴社会の法則』
基礎的な言語能力や計算能力の増大は、コミュニケーションや経済的取引やチーム生産を容易にしたり、規律を高めたりします。ここにも外部経済がかなり含まれています。教育がそれを受けた個人以外に対しても便益を生み出すということは十分に強調されるべきです。
石川幹人『だまされ上手が生き残る』
私たちには、感情をやっかいものと排斥するのではなく、現代社会に合ったかたちで感情を働かせることが望まれているのです。言いかえれば、恐怖感情が適度に「だまされて」発動することが、かえって賢い脳の使い方につながるのです。
藪下史郎『非対称情報の経済学』
不完全情報や取引費用の存在は、政府が直面する問題でもある。政府は全知全能の神ではないのである。市場が完全でないためすべてを政府に任せるということにはならない。このことは旧ソ連のような社会主義国の崩壊でも明らかである。
牛窪恵『「エコ恋愛」婚の時代』
まずは身近にいる異性に対し、「ダメ出し」するより前に少しでもいいところはないか、と温かな視線を投げて欲しい。もし一旦着火したら、たとえ消え入りそうな炎でも、毎日の生活の中でフーッと息を吹きかけ、とろ火を燃やし続けてみて欲しい。
菅原健介『羞恥心はどこへ消えた?』
欧米のような唯一神の存在という前提を持たないわれわれにとって、セケンの外にいるタニンは相互理解の土壌を持たない相手なのだ。従って、国や自治体が定めた最低限のルールは守るが、それも相手への配慮ではなく、あくまで自分への不利益を回避することが目的だ。
江藤隆司『"トウモロコシ"から読む世界経済』
世界の需給関係の見通しから決定されるマーケットの商品であるトウモロコシの一粒一粒には、その需給関係を決める世界の動きが凝縮されているのである。