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#勝手に社内リレーPLAYBACK vol.31
光文社新書のTwitterで月〜金につぶやいている「#勝手に社内リレー」を厳選プレイバックしていくこちらの連載。光文社古典新訳文庫のツイートを受け、光文社新書が「勝手に」ひもづけて、あるいはこじつけて既刊本をご紹介していきます! 担当・田頭の「勝手な」ふり返り付き。
『宝島』→『人は、誰もが「多重人格」』
『宝島』に『ジキル博士とハイド氏』、方向性の異なる2つの傑作をものしたスティーヴンスンの偉大な才能に敬意を表してこちら🌺
— 光文社新書 (@kobunsha_shin) February 3, 2021
📖田坂広志/人は、誰もが「多重人格」~誰も語らなかった「才能開花の技法」~ (光文社新書) https://t.co/iPAxTXEnia#勝手に社内リレー#毎度のっかってすみません https://t.co/wcjx1yvWro
担当の自己採点★★★ こんなタイプの違う傑作を残せるなんて、まあ才能あふれる人ですよね。後出のチェスタトンも、ややけなしつつも褒めていた作家の一人でした。こちらは春秋社から出ていた全集で読むことができます。
『木曜日だった男』→『くまのプーさん 英国文学の想像力』
チェスタトンが会長をつとめた推理小説作家の社交クラブ「ディテクションクラブ」は、実は「くまのプーさん」で有名なミルンも会員だったということでこちら🕵️♂️🍯
— 光文社新書 (@kobunsha_shin) February 4, 2021
📖安達まみ/くまのプーさん 英国文学の想像力 (光文社新書) https://t.co/UgUZsswONj#勝手に社内リレー#毎度のっかってすみません https://t.co/WzLxZy5HWF
担当の自己採点★★★★「ディテクションクラブ」に入会していた作家は本当に好きな作家ばかり(チェスタトン、バークリー、クリスティ、セイヤーズ、クロフツ、カー……)でして、この会の名を見るだけで興奮してしまうくらいなのですが、もしそんな嗜好の方が他にいらっしゃったら、ぜひ『探偵小説の黄金時代』という本をどうぞ。さすがは国書刊行会さん!
『八十日間 世界一周』『地底旅行』→『ニワトリ 愛を独り占めにした鳥』
ヴェルヌといえば『十五少年漂流記』のダチョウみたいなレアって鳥の描写が幼心に印象的だったけど、今日2月8日は「にわとりの日」なのでこちら🐓
— 光文社新書 (@kobunsha_shin) February 8, 2021
📖遠藤秀紀/ニワトリ 愛を独り占めにした鳥 (光文社新書) https://t.co/ejYEKCQJaR#勝手に社内リレー#毎度のっかってすみません https://t.co/B6iGhxOIxV
担当の自己採点★★ あまりといえばあまりに強引なもっていき方ですね。反省します。とはいえヴェルヌといえばということで、『十五少年漂流記』が古典新訳文庫から出版されることに大いに期待したいところです。ちなみに原題は“Deux Ans de Vacances”なので、正確な直訳は『二年間の休暇』とでもなるんでしょうが、これだとなんかね……。最初に訳した翻訳家の言葉のセンスに改めて敬服します。
『聊斎志異』→『受験うつ』
科挙に落第つづきだった一方で、こんな傑作を残してしまった蒲松齢にあやかってこちら👻
— 光文社新書 (@kobunsha_shin) February 9, 2021
📖吉田たかよし/受験うつ~どう克服し、合格をつかむか~ (光文社新書) https://t.co/POVvJD7fQk#勝手に社内リレー#毎度のっかってすみません https://t.co/4iMCuOkPZF
担当の自己採点★★★★ うつどころの話でなかった科挙の功罪については宮崎市定とか村上哲見先生の著作を読んでいただくとして、蒲松齢のような苦学生にちなんだ料理が『美味しんぼ』に登場します。その名も「及第がゆ」。ストーリーとしてもけっこういい回です。こちらも詳しくはコミックスの第14巻をご覧ください。
『消しゴム』→『見るレッスン』
映画作家でもあったロブ=グリエといえば、やっぱりこのかたで応えるしかないのでこちら🎬
— 光文社新書 (@kobunsha_shin) February 10, 2021
📖蓮實重彦/見るレッスン~映画史特別講義~ (光文社新書) https://t.co/u3zpR2dZPx#勝手に社内リレー#毎度のっかってすみません https://t.co/y7oaFGOWkw
担当の自己採点★★★ 先日、神保町をぶらぶらしていたら、蓮實さんが責任編集を務めた伝説の雑誌「リュミエール」を小宮山書店で発見。お手頃な価格だったので3冊ほど購入しました。