刊行3週間で7万部突破のベストセラー『死は存在しない』(田坂広志著)より、序話と目次を公開
序 話 この本を手に取られた、あなたへ
一見、宗教書のようにも見える「死は存在しない」というタイトルの本書。
しかし、そのサブタイトルは、「最先端量子科学が示す新たな仮説」。
相対立するかに思える、この「宗教的な言葉」と「科学的な言葉」を、敢えて表紙に掲げた本書を、あなたは、なぜ、手に取られたのだろうか。
筆者は、この本を手に取って下さった、あなたとのご縁に感謝しつつ、まず、あなたに、そのことを伺いたい。
あなたは、どのような「問い」を抱かれて、この本を手に取られたのだろうか。
筆者としては、本書が、あなたの、その「問い」に答えるものであることを願っているが、では、筆者は、本書を、どのような「問い」を抱かれた方々に読んで頂きたいと思い、書いたのか。そのことを、冒頭、述べておこう。
「死」を直視すべきときを迎えている、あなたへ
第一は、「死」を直視すべきときを迎えている方の、次のような「問い」である。
「永く人生を歩み、年齢を重ね、そろそろ『死』というものを、真剣に考えるべき時代になった。死後、我々は、どうなるのかを、知りたい」
また、あなたは、高齢でなくとも、次のような立場にあり、さらに真剣に、同様の「問い」を抱いているのかもしれない。
「大病を与えられ、医者から、それほど長く生きることはできないと伝えられている。だから、もし『死後の世界』があるならば、それがどのようなものか、知りたい」
実は、筆者も、三九年前、医者から、そうした宣告を受け、「死」を直視せざるを得なかった時代がある。そうした時代に、筆者も、「死後の世界」を語る本を読み、「死」への覚悟を定めようとした。それゆえ、筆者は、「死」を直視すべきときを迎えている方の気持ちは、痛いほどに分かる。
本書は、筆者の、そうした体験を踏まえて書かれたものでもあり、もし、あなたが、「死」というものを真剣に考えなければならない立場であるならば、本書から、「死」に向き合うための「覚悟」と「勇気」を得て頂けるだろう。
「科学」にも「宗教」にも疑問を抱かれている、あなたへ
第二は、この「死」というテーマについて、「科学」にも「宗教」にも疑問を抱いている方の、次のような「問い」である。
「現代の科学は、『死とは、無に帰すること』と主張しているので、それを信じているが、どこか、それを信じ切れない思いがある。科学に、『死』についての新たな解釈があるならば、それを知りたい」
「宗教を信じているので、『死後の世界』は在ると思っているが、宗教の教義の語る『死後の世界』は、イメージが抽象的なので、信じ切れない。もっと具体的なイメージがあるならば、それを知りたい」
もし、あなたが、現代の「科学」や「宗教」に対して、そうした「問い」を抱かれているならば、本書によって、「死」についての科学の新たな解釈の可能性を知り、「死後の世界」についての具体的なイメージを持って頂けるだろう。
最先端量子科学の「仮説」に興味を持たれている、あなたへ
第三は、この「新たな解釈」や「具体的なイメージ」について、さらに踏み込んだ興味を抱いている方の、次のような「問い」である。
「もし、最先端科学が、『死後の世界』が存在する可能性を示唆しているならば、その科学的根拠や理論を、知りたい」
「もし、『死後の世界』があるならば、死後も、我々の『意識』は存続するのか。そうであるならば、その世界で、我々の『意識』は、どうなっていくのか。それを知りたい」
もし、あなたが、そうした「問い」を抱かれているならば、本書を通じて、最先端量子科学が示す「ゼロ・ポイント・フィールド仮説」について、詳しく知って頂けるだろう。
そして、「死後の世界」とは、どのようなものであり、そこで、我々の「意識」が、どう変わっていくのかについても、具体的なイメージを持って頂けるだろう。
人生で「不思議な体験」が起こる理由を知りたい、あなたへ
第四は、人生で「不思議な体験」が起こる理由を知りたい方の、次のような「問い」である。
「人生で、予感や予知、占いやシンクロニシティなど、色々な『不思議な体験』をするが、それらは、単なる『偶然』や『錯覚』とは思えない。そうした体験が起こることに、科学的な根拠があるならば、知りたい」
「宗教では、何か『不思議な体験』があると、それをすぐに『霊的世界』と結びつける話が多いが、そもそも、その『霊的世界』とは何か。その正体が分かるなら、知りたい」
もし、あなたが、そうした「問い」を抱かれているならば、本書を通じて、なぜ、我々が、人生において、様々な「不思議な体験」をするのか、色々な「不思議な出来事」が起こるのか、その科学的根拠を知ることができるだろう。
また、宗教が永く語ってきた「霊的世界」についても、その正体が何であるか、知ることができるだろう。
肉親の「死」について切実な思いを抱かれている、あなたへ
第五は、肉親や愛する人の「死」について、切実な思いを抱かれている方の、次のような「問い」である。
「最近、最愛の肉親を失った。その悲しみと辛さ、喪失感と孤独は、とても耐え難いが、それでも、我々は、いつか、死を迎えた後、あの肉親と『再会』できるのだろうか?」
「あの肉親とは、生前、しばしば感情がぶつかり、互いの心が離れたまま、肉親は、他界してしまった。もし、『死後の世界』があるならば、その世界で、あの肉親と『和解』することができるのだろうか?」
「あの肉親は、悲惨な形で『死』を迎えた。とても苦しみながら、無念の思いで他界したが、あの肉親の『魂』は、救われているのだろうか?」
「あの肉親は、他界した後も、自分を導いてくれているような気がする。それは、単なる思い過ごしなのだろうか。それとも、本当に、導いてくれているのだろうか?」
もし、あなたが、そうした切実な思いを抱かれているならば、本書を読んで頂ければと思う。
筆者もまた、肉親を失った痛苦な体験がある。そして、深い喪失感と後悔、悲しみの時期を過ごした。しかし、その後、肉親が導いてくれていると感じられる体験を重ね、本書で述べる「死後の世界」の可能性を信じるようになった。そして、心に「光」を得た。
「死」についての思索を深めたい、あなたへ
第六は、「死」について、自身の思索と思想を深めたいと思われている方の、次のような「問い」である。
「古今東西、『死』については、様々な思想や哲学が語られてきたが、それらを包括的に見つめる思想は、無いのだろうか?」
「現在も、『科学』と『宗教』と『哲学』は、それぞればらばらに、『死』を語っているが、それらを統合する思想というものは、無いのだろうか?」
もし、あなたが、そうした「問い」を抱かれているならば、本書は、その「問い」に対する一つの「答え」を示しているかと思う。
特に、本書の後半からは、
人工知能や複雑系科学、ガイア思想や自己組織化論などの科学理論
ユング心理学やトランスパーソナル心理学などの深層心理学
般若心経や法華経、華厳経、浄土真宗や禅宗、神道や自然崇拝などの宗教思想
キリスト教の旧約聖書とテイヤール・ド・シャルダンの進化論
ヘーゲルやスピノザ、ハイデッガーやサルトルなどの西洋哲学
などの理論や思想や哲学を交え、さらには、映画や小説や詩などのメタファー(隠喩)を縦横に引用しながら、「死」と「死後の世界」「死後の意識の変容」に光を当てている。
本書が用いる、そうした「知の包括的アプローチ」「知の統合的手法」の視点からも、「死」についての思索と思想を深めて頂ければと思う。
最先端科学が示唆する「死後の世界」の可能性
このように、筆者は、本書を、次のような方々に向けて書いた。
「死」を直視すべきときを迎えている方々
「科学」にも「宗教」にも疑問を抱かれている方々
最先端量子科学の「仮説」に興味を持たれている方々
人生で「不思議な体験」が起こる理由を知りたい方々
肉親の「死」について切実な思いを抱かれている方々
「死」についての思索を深めたい方々
それゆえ、本書は、あなたに、様々な視点から「死」というものを見つめ、考える機会を提供できると思うが、筆者が、本書を通じて、あなたに伝えたい「最も大切なメッセージ」は、次のことである。
これまでの「科学」は、「死後の世界」の存在を、否定してきた。
それゆえ、「死後の世界」を肯定する「宗教」とは、決して交わることが無かった。
しかし、近年、最先端量子科学が、一つの興味深い「仮説」を提示している。
その「新たな仮説」は、「死後の世界」が存在する可能性を、示唆している。
では、その「仮説」とは、どのようなものか、どのような科学的理論か。
もし、その「仮説」が正しければ、「死後の世界」とは、どのようなものか。
この「死後の世界」において、我々の「意識」は、どうなっていくのか。
もし、この「仮説」が正しければ、それは、この人生を生きる我々に、何を教えるのか。
もし、この「仮説」が正しければ、「科学」と「宗教」は、融合していくのか。
本書は、そのメッセージを語ったものであるが、本書で述べる「最先端量子科学が示す新たな仮説」とは、
「ゼロ・ポイント・フィールド仮説」
と呼ばれるものである。
筆者は、永年、科学者と研究者の道を歩んできた人間であるが、そして、原子力工学の博士号を持つ人間であるが、その立場から見ても、この仮説は、科学的検討に値する十分な合理性を持った仮説と考えている。
そこで、本書においては、この「ゼロ・ポイント・フィールド仮説」を説明するとともに、この仮説に基づいて、死後、我々の意識がどうなっていくのかを論じている。
しかし、実は、筆者は、科学者と研究者の道を歩んだことから、本来、「唯物論的思想」を持っていた人間であり、それゆえ、永年、「死後の世界」は存在しないと考えていた人間である。
その人間が、「死後の世界」が存在すると考えるようになったのは、自身の人生において、「不思議な体験」、例えば、「直観」や「以心伝心」、「予感」や「予知」、「シンクロニシティ」や「コンステレーション」などの体験を、極めて象徴的な形や劇的な形で、数多く与えられたからである。そして、親しい友人や知人の話を聞くと、そうした「不思議な体験」を持つ人が少なくないことを知ったからである。
それらの「不思議な体験」については、そのいくつかを、本書でも紹介するが、ただし、筆者は、科学者の出身であるがゆえに、そうした体験によって、すぐに「天国」や「霊界」の存在を信じるといった「ブラックボックス的な思考」に向かうことはできなかった。
筆者は、あくまでも、「科学的・合理的な思考」によって、
なぜ、我々の人生において、「不思議な出来事」が起こるのか
なぜ、世の中には、「死後の世界」を想起させる現象が存在するのか
もし、「死後の世界」というものがあるならば、それは、どのようなものか
を解き明かしたいと考えた。そして、永年の探求と思索の結果、たどりついたのが、最先端量子科学が提示する、この「ゼロ・ポイント・フィールド仮説」である。
そこで、本書では、この仮説に基づき、
死後、我々の意識は、どうなっていくのか
について、最先端の宇宙論や時間論、生命論や進化論、脳科学や意識科学、コンピュータ科学や人工知能論、さらには、古代宗教や古典哲学、東洋医学や代替医療、深層心理学や瞑想技法、文化人類学や地球環境論などの思想を交え、筆者の考えを明確に述べた。
もとより、「死後の世界」を論じることは、色々な疑問や批判を受けるものともなるだろう。しかし、筆者は、そうした疑問や批判を、心より歓迎したい。
なぜなら、いつの時代にも、「新たな理論」や「新たな思想」を論じることは、多くの疑問や批判を受けてきたからであり、そうした疑問や批判が、その理論や思想を、さらに深化させ、発展させてきたからである。
それゆえ、本書を読まれた科学者や宗教家、心理学者や哲学者の方々には、ぜひ、この「ゼロ・ポイント・フィールド仮説」を検討し、この理論をさらに発展させて頂きたい。
なぜなら、筆者の願いは、ただ一つだからである。
「科学」と「宗教」の間にある深い谷間に、「新たな橋」を架けること。
いまも、世界中の大半の人々が信じる、様々な「宗教」。
いまや、我々の意識に、最大の影響を与えるようになった「科学」。
その二つが、対立することなく、調和し、融合していく「未来」。
我々は、二一世紀、その「未来」を切り拓いていくべきと、筆者は信じている。
死は存在しない
― 最先端量子科学が示す新たな仮説 ―
目 次
序 話 この本を手に取られた、あなたへ
「死」を直視すべきときを迎えている、あなたへ
「科学」にも「宗教」にも疑問を抱かれている、あなたへ
最先端量子科学の「仮説」に興味を持たれている、あなたへ
人生で「不思議な体験」が起こる理由を知りたい、あなたへ
肉親の「死」について切実な思いを抱かれている、あなたへ
「死」についての思索を深めたい、あなたへ
最先端科学が示唆する「死後の世界」の可能性
第一話 あなたは、「死後の世界」を信じるか
人類にとって最大の謎、人生における最大の疑問
「死」を語る三つの視点
三つの視点、いずれも残す「さらなる疑問」
「科学」と「宗教」の間に横たわる深い谷間
「死後の世界は存在するか」 三つの答え
「科学」は、現代における「最大の宗教」
第二話 現代の科学は「三つの限界」に直面している
「分析」をすると、「本質」が見えなくなる
三人のノーベル賞学者からの根本的批判
ミクロの世界では、「物質」が消えてしまう
現代の科学には「説明できない不思議」が数多くある
いまも「意識の謎」を解明できない現代の科学
我々の誰もが体験する「意識の不思議な現象」
「説明できないものは、存在しない」とする頑迷な立場
現代のガリレオの呟き 「それでも、不思議な現象は起こっている」
第三話 誰もが日常的に体験している「不思議な出来事」
筆者が永く抱いてきた「唯物論的世界観」
筆者に与えられた数々の「意識の不思議な体験」
誰もが日常的に体験している「不思議な出来事」
なぜ、無数の人々が「神」や「仏」を信じてきたのか
「意識の不思議な現象」に科学の光を当てる
第四話 筆者の人生で与えられた「不思議な体験」
極限の状況で試験問題が分かった「不思議な直観」
奇跡的なタイミングで貸別荘に導かれた「以心伝心」
二年前、米国での住居を無意識に撮影していた「予知」
半年後の転職と勤務ビルが分かっていた「予知」
高速道路での大事故を無意識に避けた「予感」
二年後のスペースシャトルの爆発を感じ取った「予感」
高校進学時の予想外の出来事を予見した「占い」
期待外れの就職先を言い当てられた「占い」
あくまでも「科学者」として解明をめざした「不思議な出来事」
数十年かけてたどり着いた「一つの科学的仮説」
第五話 なぜ、人生で「不思議な出来事」が起こるのか
最先端量子科学が示す「ゼロ・ポイント・フィールド仮説」
「無」から壮大な森羅万象の宇宙を生み出した「量子真空」
無限のエネルギーが潜む「量子真空」
この宇宙のすべての情報を記録する「ゼロ・ポイント・フィールド」
この世界に「物質」は存在しない、すべては「波動」である
「ゼロ・ポイント・フィールド仮説」は荒唐無稽な理論ではない
フィールドに「ホログラム原理」で記録される「すべての波動」
ゼロ・ポイント・フィールド内で「波動情報」は永遠に残り続ける
なぜ、フィールドには「未来の情報」も存在するのか
「現在の波動情報」から分かる「未来の波動情報」
我々の「未来」と「運命」は、すでに決まっているのか
「相対性理論」では、過去、現在、未来は、同時に存在している 146
二一世紀、科学が検証すべき「ゼロ・ポイント・フィールド仮説」
第六話 なぜ、我々の意識は「フィールド」と繋がるのか
ノーベル賞学者ペンローズの「量子脳理論」が解き明かす「意識の謎」
我々の意識の世界に存在する「五つの階層」
日常生活の雑音に溢れた「表面意識」の世界
祈りや瞑想によって生まれる「静寂意識」の世界
運気の「引き寄せ」が起こる「無意識」の世界
無意識と無意識が繋がる「超個的無意識」の世界
時間と空間を超えて繋がる「超時空的無意識」の世界
「意識の五つの階層」と「死後の意識の変容」
第七話 フィールド仮説が説明する「意識の不思議な現象」
なぜ、フィールドでは「類似の情報」が集まってくるのか
超高速の「情報探索」が可能なゼロ・ポイント・フィールド
なぜ、天才は、アイデアが「降りてくる」と感じるのか
なぜ、人生には、「運気」というものが存在するのか
「死後の世界」や「前世の記憶」「輪廻転生」は、全くの迷信なのか
昔から無数の人々が信じてきた「神」や「仏」の実体は何か
なぜ、「最先端の科学の知見」と「最古の宗教の直観」が一致するのか
古代の宗教が、すでに語っていた「ゼロ・ポイント・フィールド」
第八話 フィールド仮説によれば「死後」に何が起こるのか
二一世紀、最先端科学が解き明かす「死後の世界」
なぜ、子供たちは「前世の記憶」を語るのか
なぜ、「死者との交信」が起こるのか
我々の「意識のすべての情報」は、肉体の死後もフィールドに残り続ける
フィールド内には「現実世界」と全く同じ「深層世界」が存在している
現実世界の「自己」が死んだ後も、深層世界の「自己」は生き続ける
フィールド内の「記録」は、実は、フィールドの持つ「記憶」
フィールドは「情報貯蔵庫」ではない、「宇宙意識」と呼ぶべきもの
いまも「現実自己」は「深層自己」と対話をし続けている
「超個的・超時空的無意識」の正体は、実は、フィールド内の「深層自己」
第九話 フィールド内で我々の「自我」(エゴ)は消えていく
死後、フィールド内で、我々の「自我意識」は、しばらく残る
なぜ、臨死体験では、「幽体離脱」が起こるのか
フィールド内では、徐々に、我々の「自我」が消えていく
「死」とは何か、「私」とは何か
「自我」が消えていくに従い、すべての「苦しみ」も消えていく
ゼロ・ポイント・フィールドに「地獄」は存在しない
「幽霊」や「地縛霊」という現象の正体は何か
なぜ、世界の宗教は「忘却の物語」を教えるのか
フィールド内で、我々の意識は、「私」を忘れ、「すべて」を知る
なぜ、臨死体験では、「光の存在」に会い、「至福」に満たされるのか
第一〇話 フィールドに移行した「我々の意識」は、どうなるのか
死後、我々は、「肉親」と再会できるのか
我々の意識から「人格イメージ」を生み出すゼロ・ポイント・フィールド
「愛一元」とは、いかなる意識の状態か
なぜ、「祈り」を捧げると、故人は、我々を導くのか
故人は、「裁き」の心を持たず、静かに我々を見つめる
第一一話 死後、「我々の意識」は、どこまでも拡大していく
成長を続け、拡大を続け、時空を超えていく「死後の意識」
「地球」をも包み込み、さらに広がる「死後の意識」
なぜ、「地球」にも「意識」が芽生えてくるのか
最後は、「宇宙全体」へと広がっていく「死後の意識」
いまだ「幼年期」の段階にある「宇宙意識」
自己組織化する「宇宙」の創造的プロセス
原初的な意識から、一三八億年をかけ、成長し続ける「宇宙意識」
「宇宙意識」から生まれてきた我々の「個的意識」
一三八億年の旅路、そして、大いなる帰還
第一二話 あなたが「夢」から覚めるとき
宮沢賢治の詩が教える、我々の意識の真の姿
哲学者ヘーゲルが語る、「量子真空」の問い
この宇宙が「私」を通じて発する「一三八億年の問い」
「私」とは、宇宙意識の見る「夢」
「神」「仏」「天」、「宇宙意識」、そして「真我」は、一つの言葉
あなたの人生には、「大切な意味」がある
そのかけがえの無い「夢」から覚める前に
この「一瞬の夢」を、素晴らしい夢に
終 話 二一世紀、「科学」と「宗教」は一つになる
「死」をどう受け止めるか、それは「尊い覚悟」
どこまでも「科学」の視点から「死」を見つめる
誰もが抱く「死」についての「二つの疑問」
「科学」と「宗教」の間に架けるべき「新たな橋」
「科学的知性」と「宗教的叡智」が融合した「新たな文明」
人類の「前史」が終わり、「本史」が幕を開ける
謝辞
さらに学びを深めたい読者のために