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ロッテに電撃移籍!過小評価されてきた澤村拓一の復活の可能性を探る

熱烈な巨人ファンで、多くの野球マニアや選手たちからフォローされるゴジキさん(@godziki_55)が巨人軍を徹底分析。
今回のテーマは、千葉ロッテマリーンズへ電撃移籍した元巨人の澤村拓一投手。非常に高い能力を持っていますが、彼の力を最大限に発揮するためにはどのような采配が必要なのでしょうか?

巨人軍ドラ1から先発時代

中央大学からドラフト1位で入団した澤村拓一は、ルーキーイヤーから先発ローテーションを任された。その期待に応え、1年目からいきなり二桁勝利と200イニングを達成するなど、先発の柱として期待できる結果を残した。
2年目もソフトバンク戦で試合中盤までノーヒットピッチングをするなど活躍し、巨人では堀内恒夫以来45年ぶりに新人から2年連続の二桁勝利を記録した。

日本シリーズでは、サインを見逃した際に阿部慎之助に頭を叩かれたシーンが有名であるが、8回無失点の好投。日本シリーズ初登板初先発初勝利をあげた。

3年目の序盤まで先発ローテーションの一角だったが、勝ち星に恵まれず、投球内容や防御率のわりに過小評価されていた印象である。

中継ぎ・抑え時代

2013年途中から中継ぎに回った澤村だが、リリーフに回った後は、12試合に登板して1勝1敗6H防御率0.63という圧倒的な数字を記録した。中継ぎに回ってからは、スコット・マシソン、山口鉄也、西村健太朗との勝ちパターンを確立させた。

その後2015年と2016年はクローザーとしてシーズンを投げ抜き、2015年はプレミア12の日本代表に選出され、2016年は疲れが見られたものの最多セーブ賞を獲得した。

2018年はオープン戦で好調だったものの、雑な起用法により疲弊してしまい、不甲斐ない成績に終わった。2019年は怪我などがあったものの、主に中継ぎとして優勝に貢献する活躍を見せた。さらに、急遽オープナーとして登板もこなした。そしてご存知の通り今年はあまり結果を残せず、ロッテにトレード移籍する運びとなった。

ポテンシャルはトップクラス、復活の可能性はある

個人的には、澤村に対する評価は高い。ポテンシャルは充分にある。ただ、安定感に欠けるところがあり、それゆえにファンや首脳陣からの風当たりの強さを感じられた。彼のようなタイプのピッチャーには、適した起用法が必要だ。

実際、巷で言われている通り体格が筋肉質であったり、ガタイの良さから2018年や今シーズン序盤のような雑な起用法で酷使されがちである。これは澤村の能力を潰すだけで、非常にもったいない。

澤村のようなタイプには「火消し」の役割はあまり向いておらず、勝ちパターンで起用するならイニングの頭から起用していくことがベターな使い方である。また、ランナーがいる場面でクイックで投球する際は、球質のクオリティがかなり下がるため、クイックの頻度を減らして球威や制球を重視して投げていくべきだ。

ロッテに移籍し、最初は勝ちパターンなどで登板機会を与えられると思うが、力みすぎず「8割の力感」から繰り出されるストレートとスプリットを中心としたピッチングは、かなり高いレベルである。パリーグの強力な打撃陣相手でも復活の兆しは見えているので、巨人時代に担ってきた勝ちパターンやクローザーとしても期待できるだろう。


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