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正義を振りかざす「極端な人」が社会を支配している

9月17日に、『ネット炎上の研究』(勁草書房)の共著者でお馴染みの山口真一先生の新刊『正義を振りかざす「極端な人」の正体』(光文社新書)が刊行されます。コロナ禍で特に顕著となった「SNSでの誹謗中傷」「不謹慎狩り」「自粛警察」といった主にネット上での負の現象を分析し、その解決策を提示した内容です。本記事では刊行に先立ち、「はじめに」の全文を公開します。

はじめに

不寛容化する社会

 あなたは、このように思ったことはないだろうか。

「最近社会が不寛容になった」
「ネットは攻撃的な人が多く、怖いところだ」

 確かに、SNSやネットニュースのコメント欄を見ると、実に多くの罵詈雑言に出会う。「コイツ頭おかしいだろ」「○○は人間の最下層だ」「お前は何も分かっていない、勉強しなおせ」。このような言葉は、わざわざ探そうと思わなくても、あるいは避けようと思っていても、ネットをやっていると否応なしに目に入ってくることがある。

 中には「死ね」などの、非常に直接的で攻撃的なワードを使う人や、目をつぶりたくなるような差別的表現を使う人もいる。

 最近爆発的な広がりを見せた、新型コロナウイルス関係でも「不寛容さ」は目につく。

 電車の中で少しでも咳をする人がいれば、鬼の形相でにらまれ、中には喧嘩にまで発展して電車を止めた例もある。

 そして、ひとたび感染が報じられると、あたかも感染者が罪人であるかのようにバッシングされる。SNSや掲示板では、感染者やその家族の氏名や住所などの個人情報を拡散する動きが活発になっており、その情報をもとに電話やネットを使った熾烈な誹謗中傷攻撃が始まる。さらに、それを面白おかしく取り上げるネットメディアやまとめサイトもある。

「石を投げて落書きするべき」――これは、実際にネットの掲示板に書かれた言葉だ。さらに、実際に自宅の壁に「バカヤロー」と落書きされた事例もある。感染者は、感染したくて感染したわけではない。被害者であるにもかかわらず、世界中の人が見ることの出来る場所で個人情報が晒され、いわれなき誹謗中傷を受けてしまう。

 また、陽性となったある女性は、味覚・嗅覚異常発覚後にも友人とバーベキューやゴルフをしたり、感染発覚後に高速バスに乗って帰京したりしたということで、大バッシングを受けることとなった。県が詳細に感染者の行動を公表したことも印象的だったが、それ以上に、テレビがこぞって取り上げ、かなりの時間を割いてこの女性の行動に対して批判をしていたのも印象的だった。

 確かに、この女性の行動は褒められることではないし、擁護する気はない。しかし、社会全体が混乱している中で、何千万人が見ていて多大な影響力を持つマスメディアにおいて一個人を執拗に批判するというのは、社会の不寛容さを加速させているのではないか。

 事実、マスメディアで報じられることで、ネット上での批判や誹謗中傷は極端に増えた。個人情報も特定され、広く拡散、SNSで女性のアカウントに直接罵声を浴びせる者も多く発生した。視聴者に分かりやすい「敵」を用意することで視聴率を稼ごうとしているメディアの姿勢が、まるでネットとの相乗効果を生み出して、社会をさらに不寛容にさせているようである。

 このように誹謗中傷される例は感染者だけではない。運送会社のドライバーが「コロナ運ぶな!」と突然罵倒されたり、突然アルコール消毒液をかけられたりといった事例も発生している。「マスクの入荷はいつ? いつもないじゃない!」などのクレームを多く受け、ツイッター上で「疲れました」と訴えたドラッグストアの店員もいる。

定着した「不謹慎狩り」

「不謹慎狩り」という言葉は近年定着したものだ。不謹慎狩りとは、著名人がネット上で発信するコメントや画像をことごとく批判・誹謗中傷することを指す。特に、大きな災害やパンデミックが発生した時に見られる現象だ。

 例えば、2016年4月に発生した熊本地震の際、モデルの菜々緒さんがインスタグラムにファッション誌用の写真を投稿したところ、「ズレてる」「自分の写真より義援金の振込先や必要物資の送り先を」などの批判が付いた。

 タレントでモデルの紗栄子さんは、500万円の寄付をしたとネット上で公表したところ、「いちいちSNSに上げる必要があるのか」「こんな時に、わざわざ募金しましたって画像アップする神経がマジですごい」「好感度上げたいのか」などと攻撃された。

 中には、被災者なのに外野から非難された例もある。自宅が被災したタレント・女優の井上晴美さんが避難生活の状況をブログで発信していたら、なんと「愚痴りたいのはお前だけではない」「可哀想な私アピールがイラつく」「不幸自慢にしか見えない」「芸能人だからって特別扱いされると思うな」などの心無いコメントが相次いだのだ。結局井上さんは、「これで発信やめます これ以上の辛さは今はごめんなさい 必死です」と書いて発信を停止するに至ってしまった。

「不謹慎」という言葉は、2011年3月11日に発生した東日本大震災の時にネット上で爆発的に使われるようになり、その後減少したものの元に戻らずにネット上で使われ続けている言葉である。

 図1は、ネット上で「不謹慎」という言葉がどれだけ検索されているか、Googleトレンドを使って調査したものである。東日本大震災の時に最大になっており、その時を100とした指標としている。ただし、東日本大震災時に不謹慎という言葉があまりにも検索され、そこに縦軸を合わせると他の動きが見えなくなってしまう。そこで、グラフを見やすくするため縦軸の最大値は30としている。

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 図を見ると、東日本大震災の時に急増した「不謹慎」というワードの検索回数は、その後落ち着くものの、東日本大震災前と比べて高い水準で横ばいになっていることが分かる。さらにこれは熊本地震の時に増加し、そして新型コロナウイルスの件で再び増加している。

 どうやら人々の中に「不謹慎」というワードが根付き、有事の際には必ずネット上で流行るようだ。

不寛容の象徴「ネット炎上」

 この「不謹慎狩り」のように、ある人や企業の行為・発言・書き込みに対して、ネット上で多数の批判や誹謗中傷が行われることを「ネット炎上」という。この言葉を、あなたも一度は聞いたことがあるだろう。炎上は災害時に限らず、日本全国で頻繁に起きている現象だ。

 例えば、キリンが自社製品の「午後の紅茶」のキャンペーンとして「午後ティー女子」として4種類のイラストを公開し、「いると思ったらRT」と投稿したところ炎上したことがある。なぜなら、そのイラストが「モデル気取り自尊心高め女子」などとシニカルな内容であったため、「顧客を悪く描いて何が楽しいのか」「女性をモノ化し、批判し、馬鹿にしている広告ですね。残念ですがもう商品を買いません」などの批判が殺到したのである。

 炎上を受け、企業は投稿の削除と謝罪をするに至った。ツイッターで話題になることを狙った尖った企画であったが、一部の消費者に受け入れられず大炎上となったといえる。

 他には、蕎麦屋でバイトしている学生が洗浄機に入った写真を、「洗浄機で洗われてきれいになっちゃった」というコメント付きでツイッターに投稿したところ、不潔だとして批判や誹謗中傷が殺到したこともある。本人はネタのつもりでやったのであろうが、誰でも見られるツイッターに投稿してしまったことで炎上してしまったのである。投稿した学生の個人情報は瞬く間に特定され、氏名、住所、大学名全てがネット上に拡散されてしまった。

 さらに、こういう場合は店側にも批判が殺到する。蕎麦屋にクレームの電話が殺到し、常連からも批判されてしまったようだ。「不衛生だ、金を返せ」などのクレームが止まらない状況を受け、最終的に蕎麦屋はなんと閉店するに至った。

 芸能人・タレントも頻繁に炎上に遭う。例えば、人気声優の平野綾さんがテレビ番組内で恋愛経験と恋愛観を語ったところ、アイドル性を求めるファンや便乗してバッシングしたいアンチ、愉快犯などから、様々な誹謗中傷を受けた。この件では、平野さんのグッズやCDを叩き割った写真を投稿する人もおり、かなり長期にわたって悪質な誹謗中傷を書かれ続けることとなった。

 また、清純派で売っていたタレント・ベッキーさんがひとたび不倫をしようものなら、メディアで大バッシングを受け、ネット上では罵詈雑言を浴びせかけられる。一度は活動休止に追い込まれ、時間を置いて復帰しようとしても「出る方も使う方も気持ち悪い」などと長期にわたり批判されることとなった。

一日3回どこかで誰かが燃えている

 今、これらの炎上事例を見て、あなたはどう思っただろうか。「こんな奴らは誹謗中傷されて当然!」と思っただろうか。あるいは、「なんでそこまで他人を叩くのだろう?」と、攻撃している人に疑問を持っただろうか。あるいは、「〇〇という件が炎上するのはおかしいが、△△は炎上して当然」と、事例によって判断が分かれただろうか。

 確かに、「誹謗中傷されて当然!」と思う気持ちも分かる。炎上事例は多くの場合、炎上する側にも非がある。他人を不快にさせたり、他人に迷惑をかけたりしているようなものが多い。そういった意味でいうと、他人にかけている迷惑度が事例によって異なるため、それによって判断が分かれた人が一番多かっただろうか。

 しかし、多人数で寄ってたかってネットに誹謗中傷を書き、個人情報を晒し上げ、進学や結婚に多大な影響を及ぼしたり、著名人が社会から退場するまで攻撃したり、店舗がつぶれるまでクレームを入れたりすることが、果たして妥当だろうか。

 あるいは、自分や自分の周りの人が直接的な不利益を受けたわけではなく、自分と何か関係があるわけではない全くの赤の他人に対して、寄ってたかって罵詈雑言を浴びせるのが住みやすい社会だろうか。

 おそらく、そこまで考える人は、ほとんどいないのではないかと思う。

 しかしそれでもなお、炎上に参加して他人を攻撃したいと思う人が、世の中にはいる。ただ怒りを覚えるだけでなく、全く面識のない赤の他人に対して、ネットでわざわざ誹謗中傷を書き込んだり、個人情報を特定したりするのである。

 このような炎上は日常的に耳にすることが増え、「特別な現象」ではもはやなくなってきた。Webリスクについて調査・コンサルをしているデジタル・クライシス総合研究所によると、2019年の炎上発生件数は、年間1200件程度であったようだ。一年は365日しかないので、一日当たり3回以上、どこかで誰かが燃えているのが現実といえる。

 さらに、炎上はネット普及前のバッシングと異なる点がある。それは、批判が可視化されたうえで拡散されやすいという点である。

 可視化というのは、批判が書かれたワードとして誰の目にも見える形になることを指している。これまで井戸端会議で終わっていたようなバッシングまで、全ての攻撃がこのSNS時代には「見える化」されるのである。

 そして多くのSNSは、情報を気軽に拡散できるように設計されている。それは、簡単に情報を共有できることは、コミュニケーションをより豊かにすると考えられているためである。しかしその結果、炎上事例は瞬く間にネット上を駆け巡ることとなってしまった。

 さらに、近年ではマスメディアもネットの情報をチェックしており、積極的に取り上げるようにしている。そして、マスメディアが報道すると、今度はそのソース(情報源)付きでSNSに投稿するものが現れる。このようにメディアとSNSが相乗的に情報を拡散していく様子について、法政大学准教授の藤代裕之氏は、メディアとSNSの共振現象という表現を使っている。

 以上見てきたように、炎上が可視化された状態で瞬く間に拡散するような構造では、ネットは怖いところで、攻撃的な人が多い場所だと思う人が増えるのも無理はないだろう。

ネットの世界だけでない不寛容さ

 社会の不寛容さが見られるのは、何もネットだけではない。日本最大の労働組合であるUAゼンセンが、流通部門所属組合の組合員を対象に悪質クレーム(迷惑行為)について調査を行ったところ、なんと70%が「何らかの迷惑行為に遭遇したことがある」と回答した。この調査は何度か行われているが、どれも大勢は変わらない。そして突出して多い迷惑行為が「暴言」だ。

 例えば、「お客様から『デブ、おばさん、名指し(呼び捨て)で○○やれ』とか繰り返し大声で言われた。クレームというよりただの悪口を何回も言われた感じでした」「約2時間一方的な要求を訴えられ、拒否したところ、馬鹿、低能、社会人失格など罵倒雑言を浴びせられた」といったものから、「話し合いの場を持った時、片手にナイフを持ちながら、暗黙で金品を要求する脅し行為を受けた」など明らかな犯罪行為まで、内容は千差万別である。

 クレームというと企業側にも非があるような印象を受けるが、そういったかなり逸脱した要求をしている事例が多いことが分かる。次のような事例もある。

鮮魚売り場で「焼き魚用があるか」との問いに、担当者が「鍋用の魚でも焼き魚用になります」と答えたが、その接客態度が横柄ととられて苦情となった。売場責任者がお詫びし「担当者を再教育します」と説明したが、従業員の解雇を要求してきた。
男性客がクレジットカードの申し込みをし、指定された時間にカードを取りに来たが、手続きが遅れており、作成されていなかった。再度手続きをしてカードを発行したが「仕事の仕方がいい加減だ」と怒り、謝罪と原因説明の文書を出せと要求された。

 よくあるパターンとしては、「社長を出せ、責任者を呼べ、上の者を出せのリピート」「長時間の監禁」などがあるらしい。特徴としては、自分に非がある場合にも企業側の態度などに難癖をつけ、そこを執拗に責めるということが挙げられる。

 こう書くと、クレーマー側も自分が間違っていると思って相手を非難しているように捉えるかもしれない。しかし実際には、ほとんどの場合クレーマー側は自分を正義だと思い、正義だと思っているからこそ極端な物言い、批判、人格否定まで含む誹謗中傷を、自信をもって繰り返すのである。

 どれも現実で遭遇したら、目を覆いたくなるような内容だが、実際にはこういったことが毎日のように日本全国で繰り広げられているのである。

 そしてこのような悪質クレームについては、なんと約50%が「近年増えていると感じる」と答えていた。その一方で、「減っている」と感じているのはわずか3%である。社会の不寛容化は、どうやらネットだけの現象ではないようだ。

「極端な人」が社会を支配している?

 こうしてみると、そこかしこに「極端な人」が存在し、時にSNS上の誹謗中傷投稿者として、時に不謹慎狩りを行う人として、時にネット炎上に加担する人として、時にクレーマーとしてその力をふるっているように見える。

 その影響は甚大だ。進学や結婚が取り消しになった人、ネットで傷ついてひきこもるようになってしまった人、活動自粛せざるを得なくなった芸能人、倒産してしまった企業、しつこいクレームが原因で精神を病んでしまった人、様々な人が「極端な人」によってネガティブな影響を受けている。

 さらに、影響はそれに留まらない。「極端な人」が力をふるっている空間では、普通の人は表現することそのものをためらわざるを得ない。災害時、不謹慎狩りが起こるSNS上で通常の投稿をするのはためらわれるし、政治等のセンシティブな話題で自分の考えを言おうものなら、すぐさま「極端な人」からバッシングを受けかねないので、当たり障りのない話しか出来ない。

 折角ネットやSNSが普及して誰もが自由に発信できるような、一億総メディア時代ともいえる時代が来たにもかかわらず、「極端な人」の存在によって、表現を逆に抑えざるを得なくなってきているのである。

 そして、社会に「極端な人」ばかりがあふれ、社会が不寛容になると、やがて社会の分断が引き起こされることが指摘されている。なぜならば、「極端な人」同士では自分と異なる意見を受け入れることは非常に困難であり、議論や合意は難しいからだ。その結果、主張と主張、正義と正義がぶつかり合うだけになってしまい、社会は分断されていく。

 いったいこの「極端な人」たちは何者なのか。なぜこれほど社会に大きな影響力を持つようになったのか。自分が「極端な人」にならないためにはどうすればいいのだろうか。

 筆者は経済学博士であり、特に計量経済学と言われる統計的手法を専門としている研究者である。そして、主にネットメディア論を研究分野としており、これまで統計的手法を使って、ネット炎上やフェイクニュースを始めとする、様々なSNS上の人々の発信のメカニズムを研究してきた。

 本書は、「極端な人たちがいる社会が生きにくい」と感じている人、「自分も極端な人になるかも」と心配している人、そういう方たちに、データ解析と事例というエビデンスから、何らかの答えを出すことを目的としている。このように感じている人には、是非本書をお読みいただき、ネット社会の実態を知ったうえで、今後自分はどうすればいいのか、参考にしていただければ幸いである。

目  次

はじめに  
不寛容化する社会/定着した「不謹慎狩り」/不寛容の象徴「ネット炎上」/一日3回どこかで誰かが燃えている/ネットの世界だけでない不寛容さ/「極端な人」が社会を支配している?

第1章 ネットに「極端な人」があふれる理由   
「極端な人」が人の命までも絶つ/「極端な人」による「殺人」は世界中で起こっている/「極端な人」の方が立場が上の社会/「極端な人」ネット右翼/社会に対して否定的で、不寛容で、攻撃的な人/「ネット上では『極端な人』が多い」は世界共通の認識/「極端な人」が多く見える理由/ネットは人類が初めて経験する「能動的発信だけの言論空間」/「極端な人」はとにかく発信する/14%が46%の意見を作る/関心の高いテーマほど意見分布は歪む/SNSは世論を反映しない/クチコミでも極端な意見が多い/ネットは「極端な人」を生み出す装置?/「自分の好きな情報だけに接する」はそこかしこで起きている/ネットの技術が極性化を加速させる/話題になった「ネットは社会を分断しない」/非対面だと攻撃してしまう/非対面での攻撃性は人間の本性かもしれない/攻撃的な意見は広まりやすい/フェイクニュースは真実より拡散される

第2章 ネットだけでない「極端な人」   
ネットの誹謗中傷の陰にマスメディアがある/メディアのビジネスモデルの罪/ネット炎上、最も拡散しているのはテレビ/ネット発信のバッシングに乗り厳しく追及するマスメディア/非実在型炎上の罪/サザエさんに「極端な人」が攻撃しているという幻想/新型コロナウイルスが極端な社会を加速させる/攻撃の裏に不安がある/一般人も炎上の対象となる/「極端な人」によって倒産、進学・結婚取り消し/何もしていなくても誹謗中傷される/いじめ加害者の祖父と間違われ100件の電話/「極端な人」同士は議論が出来ない/大衆の手による過剰な表現規制/現実社会でも元気な「極端な人」/「極端な人」による不寛容社会/なぜクレーマーは増えたのか/萎縮する側にも課題がある

第3章 「極端な人」の正体   
「極端な人」とはどのような人なのか/「ネット右翼は低学歴のひきこもり」は誤り/政治以外の「極端な人」も特別な人ではない/「年収が高い」「主任・係長クラス以上」――炎上に参加/暇人でなくとも「極端な人」にはなれる/社会に対して否定的で、寛容性が低い人たち/「極端な人」はごく少数/「極端な人」は少ない――有識者の間では知られていた/木村さんの事件でも一日最大400件未満/同じ人が何度も書き込んでいる実態/自分の中の正義で他人を裁く/使命感にかられる「極端な人」たち/正義による快楽の連鎖/幸福とは何か/満たされていない「極端な人」たち/正義感の裏に不満がある

第4章 「極端な人」が力を持つ社会でどう対処するか   
ネットの匿名性が悪なのか?/「実名制にすれば解決」は間違い/実名制にしても駄目なのは「正義感」だから/罰則強化による抑止は可能か/法律による規制は10年20年後を見通す/サービス事業者を法律で縛ればよいか/オーバーブロッキングの危険性/被害者に寄り添う法律が必要/民間発信での取り組みの必要性/人は少しハードルを上げるだけで思いとどまる/「見たくないものを見ない自由」の保障/サービス事業者以外も適切な対処を

第5章 「極端な人」にならないための5箇条   
極端であることの罪/「極端な人」にならないための5箇条/①情報の偏りを知る/触れる情報は常に偏っている/年齢を問わない教育の充実が必要/②自分の「正義感」に敏感になる/③自分を客観的に見る/「にんげんだもの」を忘れない/④情報から一度距離をとってみる/⑤他者を尊重する/近代化の歴史の中で情報社会を捉える/経済を重視する産業社会の出現/一人一人の心掛けが豊かな情報社会を作る

あとがき  

参考文献  

(第1章に続く)

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