【名言集】光文社新書の「#コトバのチカラ」 vol.45
村田吉弘『京都人は変わらない』
企業は利益追求が目的ですが、僕らは目の前の利益よりも、存続の道を選びます。商売の内容やスタイル、規模は違えども、代を重ねて家が続いていくことが重要なことに変わりありません。現在の収益以上に、百年先も存続しているかどうかが大事なんです。
帚木蓬生『ギャンブル依存国家・日本』
およそ20歳でギャンブルが始まっているという事実は、考えてみると恐ろしいのです。20歳といえば、職業生活の始まりであり、大学生なら、勉学の真最中と言えます。この時点で、もう人生に影がさし始めているのです。
中村和彦『入門 組織開発』
数値中心のマネジメントは、社員が仕事の意味を考えたり、何のためにということを語り合ったりする機会をなくすので、社員の仕事に対する内発的動機づけを高めることはありません。
土屋守『シングルモルトを愉しむ』
ある意味、第二次大戦が、アイリッシュとスコッチにとって、最後の勝負の分かれ目となったのかもしれない。大戦中、中立を保ったアイルランド自由国政府は、ウィスキーの国内供給を保つため輸出を全面禁止したが、連合国のイギリス政府はまったく逆の措置を採った。
芳沢光雄『「%」が分からない大学生』
数学の学びを、単に「やり方」を覚えるだけの暗記でプロセスの部分を完全に省略するのであれば、それはもはや数学の学びでも何でもなく、テレビで答えを当てるだけのクイズ番組と変わらないだろう。
明智カイト『ロビイング入門』
支援が必要な人ほど支援から遠ざかるというジレンマは、社会的な問題を解決するための仕組み上の問題である。様々な解決策や支援策が、当事者ではなく施策者・支援者の視点で設計されているために、需要と供給の間にギャップが生じてしまうのだ。
松井薫『お腹やせの科学』
昔の人は生活環境において運動量が多かっただけでなく、筋肉を残していなければ環境に適応できない状況に置かれていたのです。それが、現代人よりも体温が高かった大本の理由だと思いますし、したがって昔の人のほうがそれだけ身体も頑丈にできていたのでしょう。