
#勝手に社内リレーPLAYBACK vol.51
光文社新書のTwitterで月〜金につぶやいている「#勝手に社内リレー」を厳選プレイバックしていくこちらの連載。光文社古典新訳文庫のツイートを受け、光文社新書が「勝手に」ひもづけて、あるいはこじつけて既刊本をご紹介していきます! 担当・田頭の「勝手な」ふり返り付き。
『死の家の記録』『アルプスの少女ハイジ』『ラ・ボエーム』『聊斎志異』『八月の光』→『自画像のゆくえ』
厚くてキレイな光文社新書といえばこちら🎨
— 光文社新書 (@kobunsha_shin) August 16, 2021
📖森村泰昌/自画像のゆくえ (光文社新書) https://t.co/QVMS6iIUtZ#勝手に社内リレー#毎度のっかってすみません https://t.co/EJY1QDLGp0
担当の自己採点★★★ いい写真ですね。光文社新書でいちばん厚いのは山際素男『破天』なのですが、たぶん二番目がこの『自画像のゆくえ』です。なお、この年末年始で二階堂黎人『人狼城の恐怖』全四巻にチャレンジしておりまして、いま四巻目の途中です。
『聊斎志異』→『大人のための仏教童話』
このお話はのちに芥川が翻案して自身の短篇にしたくらい含みのある寓意にあふれていて、人生を見つめなおせそうでもあるのでこちら🍶🐛
— 光文社新書 (@kobunsha_shin) August 17, 2021
📖東ゆみこ/大人のための仏教童話~人生を見つめなおす10の物語~ (光文社新書) https://t.co/aayXXjWHZW#勝手に社内リレー#毎度のっかってすみません https://t.co/rp7t8OuMZe
担当の自己採点★★★ 芥川の『酒虫』のことですね。岩波文庫の『蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ』に収録されています。東ゆみこ先生のこちらのご著書は、本当に人生を考えるきっかけになるのでおすすめです。
『消しゴム』→『名画で読み解く ハプスブルク 家12の物語』
同じく今日がお誕生日であるオーストリア=ハンガリー二重帝国のフランツ・ヨーゼフ帝……の奥様の肖像画をカバーに戴くのはこちら🍶🐛
— 光文社新書 (@kobunsha_shin) August 18, 2021
📖中野京子/名画で読み解く ハプスブルク家 12の物語 (光文社新書) https://t.co/bif8GDCFQZ#勝手に社内リレー#毎度のっかってすみません https://t.co/gcbUuKNwle
担当の自己採点★★★ シシィこと、皇后エリーザベトは日本でも人気ですよね。コクトーのおかげ、いえ、宝塚のおかげでしょうか。夫フランツ・ヨーゼフ帝と、恐いお姑さんゾフィー太后との人間模様は、江村洋先生の『ハプスブルク家』『ハプスブルク家の女たち』(ともに講談社現代新書)などに詳しいです。
『箱舟の航海日誌』→『教室内カースト』
必ずしも特定の個に帰することのできない箱庭=共同体における「悪」のありようを考えるうえで同じく示唆的なのはこちら🐐🐏🦒🐘🐅
— 光文社新書 (@kobunsha_shin) August 19, 2021
📖鈴木翔/教室内(スクール)カースト (光文社新書) https://t.co/g6KV4ImjJd#勝手に社内リレー#毎度のっかってすみません https://t.co/DFXsM0sp8c
担当の自己採点★★★★ 『箱舟の航海日誌』は、古典新訳文庫の私的ベスト10に入れたいくらい好きな作品です。よくぞ出してくれたという感じ。コミュニティにおける悪とは何かーー。とりあえず4月からサークルの中心になるだろう大学2年生のみなさんは、期末試験が終わったら春休み中に読んでみてください。
『今昔物語集』→『名作の書き出し』
日本文学史上いちばんの名書き出しは何か、という問いへの答えは議論百出だろうけど、個人的には「今は昔」に一票を投じたいのでこちら😜
— 光文社新書 (@kobunsha_shin) August 20, 2021
📖石原千秋/名作の書き出し~漱石から春樹まで~ (光文社新書) https://t.co/beH8Fs4g54#勝手に社内リレー#毎度のっかってすみません https://t.co/ItzHxIpVWO
担当の自己採点★★★★ 昔は高橋源一郎『さようなら、ギャングたち』の書き出しがものすごくカッコいいなあと思ったりもしましたが、いまはもっぱら古典に魅了されています。漱石の『草枕』なんて最高ですよね。