【名言集】光文社新書の「#コトバのチカラ」 vol.21
小野美由紀『人生に疲れたらスペイン巡礼』
身体を酷使して、疲れて、くたくたになって、自意識が空っぽになった時、突然、大地に水が湧くようにして、突然、自分の本当の望みや答えが、内側からふつふつとせり上がってくることがある。身体を酷使することは、次の自分の行き先を決めるための重要な窓口なのだ。
大鐘良一 小原健右『宇宙飛行士選抜試験』
人類が月面に到達してすでに50年近くが過ぎたが、宇宙飛行はいまだ〝命がけの冒険〟であり続けている。その厳しい現実に直面しながら、それでも笑顔を振りまいて夢をあきらめずに宇宙を目指すというのが、宇宙飛行士という「職業」なのだ。
服部正『アウトサイダー・アート』
作品はひとりの作者の中で自己完結している。その作者との波長さえ合えば、彼の作品を楽しむことができる。過去や同時代の作品についての知識は必要ない。すべては作品の中にある。
牧秀彦『名刀 その由来と伝説』
そもそも闘争の場で用いられる武器でありながら、各時代の刀工が心血を注いだ造形は美術品と呼ぶにふさわしい精緻な輝きを放っている。武器であり美術品という異なる二面性を備えているというだけでも、まさに刀は稀有な存在といっていい。
ひこ・田中『ふしぎなふしぎな子どもの物語』
私は、近代社会が、何故大人へと成長しなければならないのか? という理由をスキップしたまま今日まで至っていると語りました。とはいえ、それが必要なのに怠ったままだと主張したいわけではありません。それを必要だと思いながら、永遠に先送りしているのがまずいと考えるだけです。
佐藤健太郎『化学で「透明人間」になれますか?』
「こんなことができないか」という事柄は、身の回りにいくらでもあるでしょう。その中には、今の技術で十分解決可能な事柄や、科学者が思わずアッと言うような発想も、少なからずあるはずです。そうして夢と技術が出会うところに、明るい未来を作る発明は生まれるはずです。
島宗 理『人は、なぜ約束の時間に遅れるのか』
「君、変わっているね」とズバリ言われるより、「B型らしいね」と言われる方が、言われた本人としても受け入れやすいのかもしれない。なぜなら「変わっている」と言われているのは、私だけではなくB型の人全員だから。