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#勝手に社内リレーPLAYBACK vol.16

光文社新書のTwitterで月〜金につぶやいている「#勝手に社内リレー」を厳選プレイバックしていくこちらの連載。光文社古典新訳文庫のツイートを受け、光文社新書が「勝手に」ひもづけて、あるいはこじつけて既刊本をご紹介していきます! 担当・田頭の「勝手な」ふり返り付き。

『脂肪の塊/ロンドリ姉妹』→『一度太るとなぜ痩せにくい?』

担当の自己採点★★ モーパッサンの古典新訳文庫版短篇集は、新潮や岩波の文庫には収録されていない作品がたくさん読めるのがいいんですよね。「雨傘」とか「聖水係の男」はここで初めてその魅力を知ったように思います。


『傾城の恋/封鎖』→『愚か者、中国をゆく』

担当の自己採点★★★ このツイートをした日、ちょうど星野博美さんの新刊『旅ごころはリュートに乗って』(平凡社)を買ったんです。古楽器リュートと天正遣欧使節のエピソードを皮切りに、イングランドからヴェネツィア、コンスタティノープル、エルサレム、長崎…などなどを巡る著者。レコンキスタや十字軍、日本の隠れキリシタンといったキリスト教の歴史をたどる壮大なスケールで描かれたノンフィクションです。おすすめです。


『ぼくはいかにしてキリスト教徒になったか』→『同志社大学神学部』

担当の自己採点★★★ 佐藤優さんの自伝もの、『先生と私』『十五の夏』『紳士協定』『亡命者の古書店』(文庫化にあたり『プラハの憂鬱』を改題)はどれもとても素晴らしいです。それにしても「内村くん」の新訳は、タイトルからして古典新訳文庫らしくていいですね。


『ねじの回転』→『犬は「びよ」と鳴いていた』

担当の自己採点★★★ まったくもって苦しまぎれにこじつけた応答ですが、この「ねうねう」の話は、源氏物語の読解ではけっこう大事だったはずで、たしか柏木(頭中将の息子)と女三の宮(光源氏の奥さん)の密通のくだりの重要なモチーフなんですよね。浪人生のときにそんな勉強をしたことをなつかしく思い出しました。


『すべては消えゆく』→『映画は予告篇が面白い』

担当の自己採点★★ この映画のヒロイン像がのちに『ルパン三世』の峰不二子のモデルとなったり、相手役がアラン・ドロンだったり…となかなか時代を感じさせてくれますが、ハーレーだとか小川国夫『アポロンの島』の世界がお好きなかたはぜひ。


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