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感染爆発の欧州からのメッセージ

こんにちはwasabiです。

3月からポルトガル語を学ぶために語学学生としてポルトガルに滞在しています。
現在、欧州では新型コロナウイルスの拡大が非常に深刻となっており、私が今いるポルトガルでも18日に非常事態宣言が出され、外出自粛が求められています。そして、街の様子は一変しました。

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欧州の大国、ドイツ、フランス、スペインやイタリアは現地の状況がメディアを通じてたくさんシェアされていますが、ポルトガルについては日本語での情報があまりないため、今、私が日々をどう過ごしているかを書きつつ、こちらでどのようなコロナ対策が講じられているのかをお伝えしたいと思います。

**国際線の運休 **

ポルトガルはヨーロッパ西南に位置し、スペインに隣接している人口約1,029万人の共和制国家です。日本とポルトガルの歴史は深く、1543年に種子島へ鉄砲が持ち込まれたこと、その6年後にはキリスト教の宣教師フランシスコ・ザビエルが日本を訪れて布教活動をしたことなどがよく知られています。

大航海時代に中国、日本、インドなどアジアとの貿易によって発展してきたポルトガルは現在、製造業と観光が主要産業となっています。

そして、この国で新型コロナ感染者が最初に確認されたのは今年3月。
現在の感染者数は5,170人、死者100人、回復者43人、感染の疑いがある人数は32,754人にのぼります(2020/3/28 18:15時点、DGS: https://covid19.min-saude.pt)

欧州の他国と比較すれば患者数は低く抑えられていますが、やはり増加傾向は続き気の抜けない状況です。

隣国のスペインではすでに感染者が7万人を超えており、国境は封鎖されて自由に行き来できなくなっています。私が滞在しているポルトという町はバスや電車を利用して2時間程度でスペインに行くことができる場所なのですが、もちろん交通機関は運行停止。様々な物流や人の流れがストップし、経済に大きなダメージを与えています。

3月17日、政府はポルトガルからEU域外への国際線およびEU域外からポルトガルへの国際線の運航停止を発表。その他にも数多くのフライトが減便、運休となっており、現在ポルトガルから最速で日本へ帰国する場合はロンドン、フランクフルトを経由してJALまたはANAで帰国することになります。ポルトガル大使館のウェブサイトによると、シェンゲン協定域内(EU諸国はじめ出入国審査なしで移動可能な領域)で乗り継ぎをして帰国しようとした邦人が搭乗拒否されるケースがあったため、できるだけロンドン経由での帰国を勧めているようです。(在ポルトガル日本国大使館: https://www.pt.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html))

**観光シーズンの街は今? **

コスタ首相は食料品や日用品、薬の買い出しと散歩以外の不要不急の外出自粛を要請し、レストランはテイクアウト営業のみとなっています。

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先日歯医者に行こうと思ったのですが、やはり緊急事態以外の往診は受け付けていなかったので電話で診療してもらい、指示された薬を自分で薬局に買いに行きました。

「外出禁止」ではなくあくまで「自粛」ですが、街中にパトカーが巡回しどこかで人が集まっていたりすると解散させられます。

スーパーでは入場規制がかかっており、店外では1m以上の距離を開けながら人が列を作って待っています。店内では、レジ前に透明のプラスチック製の窓が設けられ、商品を置く際も前の人と1m以上の距離を保つための目安線が設けられ、飛沫感染の防止を徹底しています。

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地域によって差があるかもしれませんが、私が普段行っているスーパーでは基本的に物資は充実しており、品薄になることはあまりありません。時間帯によって売り切れているものもありますが、たとえばトイレットペーパーは普通に購入できます。2週間ほど前は突然の非常事態宣言でパニックが起きたせいか、トイレットペーパーが売り切れ寸前になっていましたが今は落ち着いているようです。

観光業がメイン産業のポルトガルでは、毎年この時期は観光シーズンの真っ盛り。日中は最高気温が20度近く、太陽がサンサンと降り注いでいるにもかかわらず街には誰もいないという異様な光景です。ビーチにも人がいません。街行くポルトガル人は表情が緊張していて、自宅待機によるストレスを抱えていることを感じさせます。

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**閉じこもりウツを避けるために **

この状況の中、私は家でできることを淡々とこなす毎日です。
もともとリモートワークで海外ノマド生活をしているため、仕事面では普段とあまり変わりません。家でこのように原稿を書いたり、取引先とビデオ会議をしたり、LIVE動画での配信や取材をする日々です。

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仕事柄、もともと家の中にいることに慣れていたので、「自分は全然平気!」と思っていたのですが、さすがに何週間も家から出られない状況が続くとフラストレーションが溜まってきます。友達にも会えないのがかなりこたえ、自宅待機1週間半ほどで一度精神的に落ち込んでしまいました。

そこから日々のルーティンを決めて、朝は朝食をしっかり摂り、瞑想、筋トレ、ジョギングを徹底。日中はやるべき仕事と、自分のクリエイティブプロジェクト(油絵、詩の制作)を行い、夜は料理を楽しみ、バルコニーでワインを飲んだり、音楽を聴いたり、読書をしたりして過ごしています。

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あの明るいポルトガル人が暗い顔をしているのが耐えられなくて、少しでも街行く人に元気になってほしいという思いから近所の公園に自分の描いた絵を飾り始めました。この活動が自分の精神を助けることにも繋がっていて、毎日絵を描こう!というモチベーションにもなっています。

また、世界中に散らばっている友人と日々ビデオ通話で連絡を取り合い、積極的に会話をするようにしています。コロナによって今年やりたかったことができなくなっている、という面にこだわると落ち込んでしまいますが、この事態だからこそ普段話す機会がなかった人とつながることができて新しいプロジェクトが生まれるといった予想外の展開も起きています。物事は捉えようで、これをきっかけに自分自身を徹底的に見つめ直し、より自分に素直になるためのチャンスをもらっている気がします。

現在欧州にいる方はもちろん、日本にいる方も様々なイベントが自粛となりストレスフルな毎日だと思います。でも、どんな時でも人間には一人一人無限の可能性があり、気の持ちようでハッピーでいることができる。これを忘れずに自分を信じて辛い時期を一緒に乗り越えていきましょう!

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