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光文社新書、noteはじめます。

note読者の皆様、初めまして。光文社新書編集部の三宅と申します。

簡単に自己紹介をしますと、1994年に光文社に入社。最初の配属は販売部でした。98年にカッパ・ブックス第一編集部、2001年に光文社新書編集部に異動し、14年から編集長を務めています。入社時の販売部から現在に至るまで、ずっとノンフィクションの書籍に携わっていることになります。

このたび、noteで光文社新書のページをはじめることになりました

光文社新書は2001年10月17日の創刊で、今年(2019年)の4月に刊行点数が1000点を突破しました。

このシリーズ名にはピンと来なくても、

タリバン(2001年)
座右のゲーテ(2004年)
オニババ化する女たち(2004年)
さおだけ屋はなぜ潰れないのか?(2005年)
下流社会(2005年)
わかったつもり(2005年)
99・9%は仮説(2006年)
若者はなぜ3年で辞めるのか?(2006年)
ざっくり分かるファイナンス(2007年)
お金は銀行に預けるな(2007年)
4-2-3-1(2008年)
名画で読み解く ハプスブルク家12の物語(2008年)
できそこないの男たち(2008年)
街場のメディア論(2010年)
愛着障害(2011年)
炭水化物が人類を滅ぼす(2013年)
昆虫はすごい(2014年)
目の見えない人は世界をどう見ているのか(2015年)
世界一美味しい煮卵の作り方(2017年)
バッタを倒しにアフリカへ(2017年)
世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?(2017年)

といったタイトルに見覚え・聞き覚えがあるのではないでしょうか。

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今回、noteでページを立ち上げたのは、2つの理由があります。

1つは、ウェブ上での情報発信を強化し、より多くの方に光文社新書を知ってもらうこと

もう1つは、新たな書き手の発掘です。

前者については、今さら感があるかもしれません。情報の精度等の問題はありますが、ウェブが最も多くのアテンションを集めるメディアであることは論を俟たないでしょう。その比率は今後も増えこそすれ、減ることはありません。

そのなかでもnoteは、最も書き手のバランスが良く、洗練されたユーザインタフェースは多くの読者を惹きつけています。

編集部としても、これまで様々なかたちでウェブやSNSで情報発信を行ってきましたが、すでに多くの読者や書き手の方がいるnoteで、情報発信をすることで、認知度をより高めたいと考えています。

後者も言わずもがな。ウェブ発の書き手の勢いは留まるところを知りません。光文社新書だけでも、「煮卵」のはらぺこグリズリーさん、今をときめくブレイディみかこさん「バッタ」の前野ウルド浩太郎さんなど、枚挙にいとまがありません。

ちなみに10月刊行の『なぜ「つい買ってしまう」のか?』松本健太郎さんはnoteユーザーです。“なぜつい”のプロトタイプはnoteで書かれました

もう若い方は知らないと思いますが、かつて新書を代表するレーベルの1つに「カッパ・ブックス」がありました。『頭の体操』シリーズといえば、ぎりぎりわかるでしょうか……。

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「若くて無名だが、未来のある――つまり今は無名だが、将来は有名になりうる著者たちと手をつなぎ、いっしょに成長していこうと考え、それを実行して成功した。」

この一節は、弊社の第二代社長で、カッパ・ブックスを創刊した神吉晴夫が1967年の講演で話したものです(『マスコミの眼がとらえたカッパの本』加藤一夫編集より)。


神吉

 神吉晴夫(かんき・はるお)

今の時代に書かれた文章として読んでも違和感がありません。

実は、光文社新書は、カッパ・ブックスと入れ替わるようにして、創刊されました(重なっている時期がしばらくあり、厳密な後継シリーズではないのですが、このあたりのことはまた改めて)。

いずれにせよ、神吉晴夫が書いたようなことをnoteで実現していきたいというのが、我々がもう1つ目論んでいることです。

*  *

光文社新書のキーフレーズは、創刊以来「知は、現場にある。」です。これは今でも栞に記されています。そこに言葉を足すとしたら「多様性」「ワクワク感」になります。

この3つの言葉を意識しながら、noteでも、皆さんに楽しんでいただけるコンテンツをお届けしていきたいと思います。

それでは、末永くお付き合いください!



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