#勝手に社内リレーPLAYBACK vol.39
光文社新書のTwitterで月〜金につぶやいている「#勝手に社内リレー」を厳選プレイバックしていくこちらの連載。光文社古典新訳文庫のツイートを受け、光文社新書が「勝手に」ひもづけて、あるいはこじつけて既刊本をご紹介していきます! 担当・田頭の「勝手な」ふり返り付き。
『ミドルマーチ』→『売れるキャラクター戦略』
担当の自己採点★★★ 「クリック」のオチは↓で確認してください。すみません笑。真面目な話をしますと、こちらの『ミドルマーチ』はぜひ読んでいただきたい新訳。掛け値なしの傑作です。浪人生時代に予備校のテキストで原文を知り、ちょうど世に出ていた講談社文芸文庫で感動してから早や幾年月。まさか自分の勤める会社からリアルタイムで出版されることになるとは夢にも思っていませんでした。
『マルテの手記』→『企画書は1行』
担当の自己採点★★★★ 望月通陽先生の装画は、本当に詩的ですよね。内容を知っている作品だと、これはあのシーンかな?とか、このことを指しているのかな?と想像力を刺激されて、改めてページをめくる楽しみをいや増してくれます。個人的に好きな装画は、1.『地下室の手記』、2.『ジュリアス・シーザー』、3.『タイムマシン』なんですが、角川文庫の太宰治作品の装幀も大好きです。
『人はなぜ戦争をするのか』→『戦争の社会学』
担当の自己採点★★★★ これは我ながらまともに返した例だと思います。人はなぜ争うのか。そもそもから深く知りたいという方に。
『大尉の娘』→『強権と不安の超大国・ロシア』
担当の自己採点★★★ 国をゆるがす大規模な農民反乱が起きた時代を題材にする小説は多いですよね。この『大尉の娘』は「プガチョフの乱」ですし、『三国志演義』は「黄巾の乱」でした。あとは「ワット・タイラーの乱」が取り上げられるウィリアム・モリス『ジョン・ボールの夢』(晶文社)なんてのもありますが、こちらは作家お手製のイラストが使われた装幀が素敵です。
『コサック』→『ローカル志向の時代』
担当の自己採点★★★ 副題のとおり「コーカサス」で認識していましたが、最近は「カフカス」と表記することもあるみたいですね。他にも「グルジア」ではなく「ジョージア」だったり。『コサック』を読み、風景写真などを見ていると、死ぬ前に一度は訪れてみたい地域だと思わずにはいられません。