ゴジキが振り返る2021年シーズンの巨人軍【7月&後半戦開幕カード】(野手編)
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ゴジキが振り返る2021年シーズンの巨人軍【7月&後半戦開幕カード】(野手編)

熱烈な巨人ファンで、多くの野球マニアや選手たちからフォローされるゴジキさん(@godziki_55)が巨人軍を分析。
オリンピックと甲子園の熱狂に視線が集まる中、プロ野球も後半戦がスタート。巨人は首位の阪神を1.0ゲーム差と射程圏内にとらえています。逆転優勝なるか、後半戦に向けた方針を考察してもらいました。

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復帰から好調を維持し続けている丸佳浩

6月に一軍登録を抹消される前は不振に陥っていた丸佳浩だが、一軍復帰以降は本来の実力を見せている。さらに、丸が復帰してからチーム全体の調子も右肩上がりである。6月以降の丸の月間成績は下記の通りだ。

6月:打率.346  4本塁打  12打点  OPS1.061
7月:打率.390  2本塁打  5打点  OPS.970
8月:打率.300  2本塁打  5打点  OPS1.317

復帰以降は通算で打率3割以上を記録しており、シーズンの打率も3割に迫っている。後半戦も初戦からタイムリーを放ち、2戦目には2ホーマーを放つなど好調を維持している。

丸の活躍によって、6月・7月に調子が下降していた坂本勇人の不調をカバーしきれていた面がある。丸がスタメンにいるだけでも、坂本や岡本に対して勝負せざるを得ない場面が必然的に増えていくため、仮に不調だとしても一軍には必要な存在である。巨人に移籍してから2年連続でチーム優勝に導いている丸は、対セ・リーグに関してはそこまで労せずとも高い貢献度を発揮できるクラスの選手である。当然、後半戦には大きく期待したい。

さらに、相乗効果で岡本和真も6月以降は調子を上げてきている。

6月:打率.291  9本塁打  28打点  OPS1.071
7月:打率.316  4本塁打  8打点  OPS.989
8月:打率.429 1本塁打  2打点  OPS1.524

前半戦は坂本や丸が離脱をした中、岡本和真が孤軍奮闘したと言っていい。前半戦終了時で打率.271  27本塁打  80打点  OPS.910を記録し、昨シーズンから垣間見れた「クラッチ力」はさらに成長を遂げている。前半戦終了時の数字で換算すると、本塁打と打点がシーズンで45本塁打135打点になろうかという驚異的なハイペースだ。

多くの離脱者がいた中でチーム本塁打数は109本塁打とリーグトップを記録したが、個人単位で見ると岡本の存在がいかに重要だったかがわかる。後半戦も岡本の前にどれだけランナーを置けるかが重要である。

吉川尚輝の復帰で野手陣の役者が揃い出す

交流戦終盤の死球によって、離脱を余儀なくされていた吉川尚輝。ただ、この状況をチャンスに変えた北村拓己が主に二塁手として出場し、6月は打率.353  2本塁打  6打点  OPS.964の活躍を見せた。そして8月に吉川尚輝が復帰したことにより、野手陣はさらに厚みを増した状態で後半戦の開幕を迎えた。

これまでの吉川尚輝の傾向を見ると、実戦から離れていたこともあり、8月は低調になる可能性は高いが、北村や廣岡大志といった選手が上手くカバーできるか注目である。吉川尚輝は、昨年や今季の6月頭までの打撃を見る限り、状態が上がれば打率.300  OPS.800は期待できるポテンシャルを持つ。慎重に見ていきたいところだ。

また新外国人としてスコット・ハインマンを獲得したが、梶谷隆幸が戻ってきたときにうまく調和できるかも鍵である。

坂本勇人のシーズン終盤まで体力持てるかがポイント

侍ジャパンの野手陣の最年長として東京五輪で金メダルを獲得した坂本勇人だが、彼も当然、後半戦のキーマンの一人になるだろう。

怪我から復帰後の、6月・7月は低調気味だった。その不安の中でも東京五輪では復調し始めて、最終的には打率.333  1本塁打  4打点  OPS.937を記録し、実質的なキャプテンの立ち位置に相応しい活躍を見せた。

すると五輪の勢いをそのままに、後半戦の開幕カード初戦で3安打、3戦目には先制ホームランを放った。

後半戦は幸先良いスタートを切れた坂本だが、シーズン中に五輪が開催されたことによる懸念材料がある。今回の東京五輪ではNPBに休養期間が設けられたが、日の丸を背負うプレッシャーや短期決戦だったことなどによる、心身をともに襲う疲労感は想像を絶するものだろう。

参考になるのが、いずれもシーズン開幕前にWBCが開催された2013年・2017年である。2013年は開幕から規定打席到達時点までは打率3割をキープしていたが、最終的には3割を切る結果となった。特に9月は打率.200に終わり、クライマックスシリーズと日本シリーズも打率.200という不甲斐ない結果に終わった。また2017年も打率3割をキープしていたが、疲労がピークに達した8月から一気に調子が下がり、8月からシーズン終了までは低調になり、打率.291という結果に終わった。

こうした傾向を見ても、国際大会を経験すると、想像以上の疲労が生じ、シーズン終盤にガス欠してしまい、攻守に影響が出る恐れが高まることは否めない。そのことを踏まえても、余裕がある展開では坂本を休養させたり、スタメンから外せるときに思い切って外していけるか否かが、後々に響くことになるだろう。

逆転優勝を目指すにあたり坂本は欠かせない存在のため、充分なケアをしながらシーズン後半の勝ち星を重ねていってほしい。

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