助かった…!自宅勤務でメンタルが折れたときに効いた1冊
こんにちは、光文社新書の藤です。
弊社も自宅勤務推奨中でして、私事ながら1カ月近く自宅で作業をしております。
「通勤→出社→人と会う」という長年の習慣が変わったから? 育児と仕事の並走の疲れか(常に声と音で満ちている家庭内)? 先日、ふと心が折れました。
丸一日近く暗い部屋のベッドの上で動けず。「これはやばいぞ」と自覚はありながら心が闇をさまよいました…。
幸い2日くらいで収まったのですが、すぐそこにある自宅勤務の危機…。メンタル不調! 怖い…!
そんな時に救われた一冊がこちらです。
辛酸なめ子先生の『大人のコミュニケーション術』。
久々、文字を読んで声に出して笑えました。そうでした、文章ってこんなメンタルも救ってくれる娯楽なのでした。基本を再認識しました。
※ちなみに現在の自宅勤務のリアル。物置代わりの一室はこんな感じです。
物置部屋写真/①テント。自宅勤務初期に子供に人気でした/②ホットプレート。たこ焼きの作り置きに活躍/③段ボールの山。子供たちの自宅工作用に取り置くもブーム下火に/④金魚を飼っていた名残/⑤プリンター。仕事道具。出力した原稿は③の段ボールの山を乗り越えて取り出します。
文字を目で追う→笑う→解放感…!
本書を手に一人静かな部屋に籠って、ひっそりとページをめくり…拝読しましたところ…。文字を目で追いながら「ハハハ」と笑うという行為が自然発生しました。
その瞬間の解放感…。
「文字を目で追いながら一人で笑っている自分」を取り戻せたことで、メンタルがかなり楽に…!
カバーイラストの2人の距離が絶妙です。パーティ会場でよくある「知り合いかな…?」「あれ、名刺交換したっけ…」くらいの状況でしょうか…。この空気感からもう癒されます…。
人の気配が嬉しい一冊です
本書、著者さんが参加した大人の飲み会・パーティー・同窓会・ホームパーティー(ホムパ)…での様々なエピソードがまとめておられます。
例を挙げますと…
・飲み会を楽しめない自分。
・大先輩からの下ネタトークに浄化される。
・ファッション系パーティーで「exactly」と「actually」の連呼を聞く。
・スピ系女子との魂年齢マウンティング。
・家庭用ロボットとの会話。
そこに描かれたどれもが、面白いのです…! そして溢れる人の気配…、嬉しい…!「こういう人、いる…」と相槌を打ち、「良いものを見せて頂きました…」と、神妙なものがこみ上げます。
個人的には、「タメ口コミュニケーション」に触れた項目が共感の嵐でした。著者さんが「たまに語尾をうやむやにしてタメ口と敬語の境界線を曖昧にする」ということを書かれており、非常に共感しました。
「LINEの寂寥感」について綴った項目では、「20代のLINEは『うーん』『まじか』などの短文とスタンプのやり取り」とあり、一方の40代(Nさん)は「たまに15センチくらいの長文を送る」と…。分かります、Nさん…、私もまったく同じです…。短文のLINEはいまだ慣れないです。
その他、本書には著者さんの鋭い観察眼で切り取られた、人々の愛すべき一面、様々な生態が詰まっております。
パラっとめくって、ちょっと読んでみると…、何かしら面白みのある人たちがいて、クスッと笑える…そんな一冊です。
電子書籍ならワンクリックで大人の社交場へ!
本書は電子書籍も出ておりますので、ご自宅に居ながらワンクリックで読書が可能! 思えば外出自粛で家族以外の人と会えていないのが、メンタルに良くなかったのかもしれません…!
こんな時だからこそ、人の気配に包まれて、笑顔になれる新書はいかがでしょうか。光文社新書、今“一押し”の一冊でした!
※辛酸なめ子さんのエッセイ『新・人間関係のルール』はこちらで連載中!
下記では、リモート飲み会のエピソードが描かれております…!