
#勝手に社内リレーPLAYBACK vol.10
光文社新書のTwitterで月〜金につぶやいている「#勝手に社内リレー」を厳選プレイバックしていくこちらの連載。光文社古典新訳文庫のツイートを受けて、光文社新書がそれに「勝手に」ひもづけて、あるいはこじつけて既刊本をご紹介していきます! 担当・田頭の「勝手な」ふり返り付き。
『マダム・エドワルダ/目玉の話』→『視力を失わない生き方』
くれぐれも目は大切にね、というわけでこちら👀
— 光文社新書 (@kobunsha_shin) August 4, 2020
📖 深作秀春/視力を失わない生き方 日本の眼科医療は間違いだらけ (光文社新書) https://t.co/GJvW68cDT3#勝手に社内リレー#毎度のっかってすみません https://t.co/wZbmNf6C21
担当の自己採点★★★ 元ツイートの写真がすばらしすぎる、その一言に尽きていますね。『目玉の話』は、生田耕作訳の河出文庫では『眼球譚』ですが、タイトルひとつでガラッと印象が変わるので、ついつい読み比べてみたくなりますね。
『脂肪の塊/ロンドリ姉妹』→『敗戦と赤線』
モーパッサン、あるいは荷風は、はたしてこの現実を小説にできただろうかと考えさせられる一冊はこちら🤔
— 光文社新書 (@kobunsha_shin) August 5, 2020
📖 加藤政洋/敗戦と赤線~国策売春の時代~ (光文社新書) https://t.co/bh5AItSbxk#勝手に社内リレー#毎度のっかってすみません https://t.co/c7MSZsGFbx
担当の自己採点★★★ モーパッサンから荷風の流れがやや飛躍に見えますが、いちおう荷風はモーパッサンに熱烈に私淑していたということで…。赤線を描いた作品といえば、吉行淳之介『驟雨』、あとは溝口健二監督の『赤線地帯』ですかね。赤線が生成された過程を丹念に追った『敗戦と赤線』はすばらしい労作ですので、この機会にぜひ。
『フランス革命についての省察』→『名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語』
バークが忌避した「革命」と、ちょっと哀れな気もする王様について触れられているのはこちら🇫🇷
— 光文社新書 (@kobunsha_shin) August 6, 2020
📖 中野京子/名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語 (光文社新書) https://t.co/Q30fvkkOXV#勝手に社内リレー#毎度のっかってすみません https://t.co/2g3eJiPHnD
担当の自己採点★★★★ 革命の意義を熱く讃えるミシュレ『フランス革命史』(中公文庫)と真逆の内容で、併せて読むと勉強になります。哀れな王様については、ガリマールから出ていた評伝の翻訳が祥伝社から出ています。意外と賢明な人物だったのではないか、と。
『あなたと原爆』→『AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争』
オーウェルが表題の評論を書いた2ヵ月前の出来事についてはこちら📷
— 光文社新書 (@kobunsha_shin) August 7, 2020
📖 庭田杏珠・渡邉英徳/AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争 (光文社新書) https://t.co/n63cysI7Wj#勝手に社内リレー#毎度のっかってすみません https://t.co/AcRmN7aXDj
担当の自己採点★★★ ネットもAIも何もない時代、原爆投下の2ヵ月後にこの評論を書いたというのは本当にすごいことですね。表題作以外のエッセイも魅力的で、一冊の読んだあとの充実感が心地よいです。個人的には「おいしい紅茶の一杯」が好き。
『老人と海』→『老人に冷たい国・日本』
「孤独」と「孤立」は違う、そしてもちろん「孤高」とも…ということがよくわかるのはこちら🎣
— 光文社新書 (@kobunsha_shin) August 11, 2020
📖河合克義/老人に冷たい国・日本 「貧困と社会的孤立」の現実 (光文社新書) https://t.co/cJQjzCmKKC#勝手に社内リレー#毎度のっかってすみません https://t.co/Wu7ww343Uf
担当の自己採点★★★ 「孤」であることが「高い」ものであれる社会なら幸せなんでしょうけどね。