【52%OFF/399円】山口真一/正義を振りかざす「極端な人」の正体 【Kindle日替わりセール】
おはようございます。光文社電子書籍担当の佐藤です。
本日、10月30日(土)のKindle日替わりセールのお知らせです。
山口真一/正義を振りかざす「極端な人」の正体
通常価格 836円(税込)→→約52%OFF 399円(税込)
SNSでの誹謗中傷、自粛警察、不謹慎狩り、悪質クレーマー――奴らは何者か? なぜ自らが正義と思い込み、他人を際限なく過剰に攻撃するのか? 「炎上はマスメディアが生み出す」「SNSは世論を反映しない」「炎上加担者はごく少数」など、気鋭の研究者がデータ分析から意外な真実を導き出す。
SNSは今や社会的に非常に大きな存在感、役割を担っています。実際、仕事(私が今、まさにnoteでお知らせしている電子書籍情報なども)やプライベートでも欠かせない存在となりつつあります。しかし、その一方でSNS上の誹謗中傷、炎上などが社会的な問題として取り上げられることも多くなってきました。本書はネット上での負の現象を分析し、その解決策を提示しています。それでは、目次をご紹介いたします……!
目 次
はじめに
不寛容化する社会/定着した「不謹慎狩り」/不寛容の象徴「ネット炎上」/一日3回どこかで誰かが燃えている/ネットの世界だけでない不寛容さ/「極端な人」が社会を支配している?
第1章 ネットに「極端な人」があふれる理由
「極端な人」が人の命までも絶つ/「極端な人」による「殺人」は世界中で起こっている/「極端な人」の方が立場が上の社会/「極端な人」ネット右翼/社会に対して否定的で、不寛容で、攻撃的な人/「ネット上では『極端な人』が多い」は世界共通の認識/「極端な人」が多く見える理由/ネットは人類が初めて経験する「能動的発信だけの言論空間」/「極端な人」はとにかく発信する/14%が46%の意見を作る/関心の高いテーマほど意見分布は歪む/SNSは世論を反映しない/クチコミでも極端な意見が多い/ネットは「極端な人」を生み出す装置?/「自分の好きな情報だけに接する」はそこかしこで起きている/ネットの技術が極性化を加速させる/話題になった「ネットは社会を分断しない」/非対面だと攻撃してしまう/非対面での攻撃性は人間の本性かもしれない/攻撃的な意見は広まりやすい/フェイクニュースは真実より拡散される
第2章 ネットだけでない「極端な人」
ネットの誹謗中傷の陰にマスメディアがある/メディアのビジネスモデルの罪/ネット炎上、最も拡散しているのはテレビ/ネット発信のバッシングに乗り厳しく追及するマスメディア/非実在型炎上の罪/サザエさんに「極端な人」が攻撃しているという幻想/新型コロナウイルスが極端な社会を加速させる/攻撃の裏に不安がある/一般人も炎上の対象となる/「極端な人」によって倒産、進学・結婚取り消し/何もしていなくても誹謗中傷される/いじめ加害者の祖父と間違われ100件の電話/「極端な人」同士は議論が出来ない/大衆の手による過剰な表現規制/現実社会でも元気な「極端な人」/「極端な人」による不寛容社会/なぜクレーマーは増えたのか/萎縮する側にも課題がある
第3章 「極端な人」の正体
「極端な人」とはどのような人なのか/「ネット右翼は低学歴のひきこもり」は誤り/政治以外の「極端な人」も特別な人ではない/「年収が高い」「主任・係長クラス以上」――炎上に参加/暇人でなくとも「極端な人」にはなれる/社会に対して否定的で、寛容性が低い人たち/「極端な人」はごく少数/「極端な人」は少ない――有識者の間では知られていた/木村さんの事件でも一日最大400件未満/同じ人が何度も書き込んでいる実態/自分の中の正義で他人を裁く/使命感にかられる「極端な人」たち/正義による快楽の連鎖/幸福とは何か/満たされていない「極端な人」たち/正義感の裏に不満がある
第4章 「極端な人」が力を持つ社会でどう対処するか
ネットの匿名性が悪なのか?/「実名制にすれば解決」は間違い/実名制にしても駄目なのは「正義感」だから/罰則強化による抑止は可能か/法律による規制は10年20年後を見通す/サービス事業者を法律で縛ればよいか/オーバーブロッキングの危険性/被害者に寄り添う法律が必要/民間発信での取り組みの必要性/人は少しハードルを上げるだけで思いとどまる/「見たくないものを見ない自由」の保障/サービス事業者以外も適切な対処を
第5章 「極端な人」にならないための5箇条
極端であることの罪/「極端な人」にならないための5箇条/①情報の偏りを知る/触れる情報は常に偏っている/年齢を問わない教育の充実が必要/②自分の「正義感」に敏感になる/③自分を客観的に見る/「にんげんだもの」を忘れない/④情報から一度距離をとってみる/⑤他者を尊重する/近代化の歴史の中で情報社会を捉える/経済を重視する産業社会の出現/一人一人の心掛けが豊かな情報社会を作る
いかがでしょうか。
特にSNSではリアルな世界よりも強い意見、特に極端な意見が圧倒的に目立つ印象があります。SNSで極端なひとが多く存在しているように感じられる理由とは?
本書では4つの「ネットが持ってしまっている根源的な特徴」を挙げています。
①「極端な人」はとにかく発信する
②ネット自身が「極端な人」を生み出す
③非対面だと攻撃してしまう
④攻撃的で極端な意見ほど拡散される
……特に強い思いを持っていると発信したくなるのは人間の性かもしれません。わたくしも、「こんなに興味深く、皆様に読んでいただきたい光文社新書がございますので、一人でも多くの方にお知らせしたい!!!!!!」という強い気持ちで日々、SNSを更新しております……。「強い気持ち、主張」があると、とにかく発信したくなりますよね……しかし、その方向性についてよくよく吟味して気をつけねばなりません。
世界各国で研究、発表されたデータ分析からみえてくるもの。ネット上にいる極端な人々とはいったい、どういった人なのでしょうか。その問いに対する答えとして導きだされた意外な結果、そして自分が「極端な人」にならないために挙げられた5か条から、この問題がSNSやネット社会に限られたものではないことを痛感します。
「極端な人」にならないための5か条
①情報の偏りを知る
②自分の「正義感」に敏感になる
③自分を客観的に見る
④情報から一度距離をとってみる
⑤他者を尊重する
SNSが欠かせない、現代の情報化社会。しかし、その危険性についても度々指摘されるようになっている現在、多くの方に本書を読んでいただけましたら幸いです……!Kindle日替わりセールで約52%OFFの399円!10月30日限定です!
過去にはじめに、と第一章をnoteで公開しておりますのでこちらもご参考にどうぞ!
◆はじめに、目次を公開
◆第一章を何回かにわけて公開しております。
本日も光文社電子書籍担当の佐藤がお知らせいたしました!
創刊20周年を迎える光文社新書をどうぞよろしくお願いいたします。