【電子書籍】光文社新書6月新刊発売記念フェア
皆さま、こんにちは!光文社の電子書籍担当の佐藤です。
光文社新書の6月新刊の電子書籍、配信開始いたしました。
今月の新刊は5冊。(編集部の皆さま、お疲れ様です!!!!)
この愛しい6月新刊の発売にあわせて「光文社新書6月新刊発売記念フェア」を本日、スタートいたしました!
新刊発売記念フェアの内容をご紹介いたします。
(※基本、5月の新刊発売記念フェアと同じ概要です)
①6月新刊は定価です。
②対象既刊は40%OFFです……!
③対象既刊は、紙書籍カバー袖※でご紹介している光文社新書たち。
(対象外のもの、袖にはないけれど登場しているかもしれません)
光文社新書新刊でましたよ!というお知らせと共に、昨年、創刊20周年を迎えた光文社新書の頼もしい既刊たちもご紹介したいというのが本企画の意図です。是非、のぞいてみてくださいね!
それでは新刊のご紹介をいたします!
深作秀春/緑内障の真実
日本の失明原因の第1位の「緑内障」
治療で最も大切なこと
◎正しい知識を持つ
◎放置せず、できるだけ早く治療を開始する
◎決してあきらめない
手術件数20万件、最新手術法も開発する
世界最高の眼科外科医が優しく解説
【内容】
日本の失明原因の第一位であり、数百万人の患者が存在するといわれる緑内障。実はいまだに原因不明である。予防や進行を抑えるために「眼圧のコントロール」が重要とされるが、眼圧上昇だけではなく、視神経への栄養・酸素供給のための血流不足、視神経への機械的圧迫などが発症原因と推測されている。欧米では失明しない病気になりつつあるが、日本では多くの人が、正しい情報を知らないが故に放置しており、視野欠損に気づかないまま症状を悪化させている。
長寿社会では全ての人にとって避けて通れない病となった緑内障について、本書では、世界最高レベルの眼科外科医が、最先端の国際眼科学会で結論付けられた知識や技術に基づいて、自身が開発した手術法にも触れつつ、正しい知識と最新の治療法を解説する。
【目次】
プロローグ――「本当のことは隠されていることが多く、
真実は探す努力をしなくてはならない」
第1章 緑内障とはそもそも何なのか?
第2章 目の不具合、目の検査
第3章 緑内障を診断する
第4章 眼圧がなぜ上がるのか?
第5章 緑内障の薬物治療
第6章 緑内障の手術治療
終 章 眼圧以外の原因、誤診、そして緑内障治療の未来
賀茂道子/GHQは日本人の戦争観を変えたか
アメリカは敗戦国をどう「教育」しようとしたのか。
日本はどう抵抗し、協力し、受容したのか。
第二次世界大戦後の連合国による日本占領期、GHQ民間情報教育局(Civil Information and Education Section 以下CIE)は「ウォー・ギルト・プログラム」を実施した。評論家の江藤淳はこれを「日本人に戦争の罪悪感を植え付けるための政策」と位置づけ、保守論壇では「洗脳」言説が支持を広げていったが、それは学術的な根拠に基づくものではない。この政策はどのように立案・実施され、日本人はどう関わったのか。日本人は戦争とどう向き合い、その心理は時代を経て変わったのか。一次資料やBC級戦犯を主題にした映像を通じて、米国側の思惑と、日本側の受け止め方を明らかにする。
◎目次
まえがき
出発点は江藤淳/保守論壇における洗脳言説の広がり/「洗脳」の意味するところ/日本人の視点を取り入れる必要性/水面下で流れ続けた「戦後の語り」/「ウォー・ギルト」をどのように訳すのか
第1章 なぜ「ウォー・ギルト」なのか
1 占領開始時の日米軋轢
1945年8月15日正午/無条件降伏とは何か/日本は無条件降伏をいかに捉えていたのか/青天の霹靂の三布告/捕虜虐待に対する米国の怒り/鈴木九萬の苦悩/残虐行為をめぐるせめぎあい/比島残虐行為に対する日本の反応/原爆投下vs.捕虜虐待
2 「ウォー・ギルト」を理解させねばならない
「日本人再方向付け政策」/「ウォー・ギルト」の登場/「ウォー・ギルト・プログラム」開始へ/「ウォー・ギルト」における道義的側面/「敗戦の事実」とセットになった「ウォー・ギルト」
第2章 戦争の真実が知りたい 「ウォー・ギルト・プログラム」第一段階
1 「対日心理作戦」と「ウォー・ギルト」
「ウォー・ギルト」を推進したスミス/「思想の自由」キャンペーン/「ウォー・ギルト」キャンペーン/山下裁判へのこだわり
2 「太平洋戦争史」
スミスの置き土産/新聞社はどの記述を削除したのか/米国から見た日米開戦経緯/マッカーサーのための戦争史/「太平洋戦争史」は東京裁判を見据えてつくられたのか/人々は「太平洋戦争史」で真実を知ったのか/日本人による戦争の真実の暴露
3 『真相はこうだ』
真実にこだわったラジオ番組/ブームとなった「真相」/軍国少年が夢中になった理由/ダイクの覚書/『真相はこうだ』に現れた変化
4 転換点を迎えた「ウォー・ギルト・プログラム」
スミスとダイクの違い/新聞懇談会を通した統制/「日本人に対する罪」への言及/CIEの本来の役割とは/宥和路線への転換/新たな番組『真相箱』
第3章 戦争から日常へ 「ウォー・ギルト・プログラム」第二段階
新局長ニュージェントの関心
1 『真相箱』の変化
質問内容の推移/米国への関心と中国への無関心/『真相箱』から『質問箱』へ/『質問箱』から消えた「ウォー・ギルト」
2 映像で発信された「ウォー・ギルト」
侵略戦争という空気/映画界を牛耳ったコンデ/指示ではなく「サジェスチョン」
3 幻の第三段階
民間諜報局の不安/第三段階への提言/原爆投下批判に対する恐れ/何が実施されたのか/むしろ失速した「ウォー・ギルト」/なぜ方針が撤回されたのか/江藤淳は効果が上がらなかったことを理解していた/誤解の裏にあった怒り/新井少年と東京裁判判決/人々の反応
第4章 「ウォー・ギルト」の本質に向き合う
改めて「ウォー・ギルト」とは何か/民間史料局のクリッピング史料/日本人と「ウォー・ギルト」/「ウォー・ギルト」の本質/そして民主主義思想の啓蒙へ
第5章 映像の中のBC級戦犯 戦後の「ウォー・ギルト」を追う
なぜBC級戦犯映像を分析するのか
1 戦争の犠牲者としてのBC級戦犯観
噴出した「戦犯」への同情/神話となった『私は貝になりたい』/もはや戦後ではない――1950年代半ばの転換点/加害者としての日本――1980年代から1990年代
2 2000年代の戦犯映像
一時期に集中した戦犯映像/リメイク版『私は貝になりたい』の変更点/空襲・原爆被害の前景化/「和解」という新たな視点
3 罪に向き合う戦犯
『最後の戦犯』/継続される「不条理」「理不尽」の構図/『しかたなかったと言うてはいかんのです』/現代につながるBC級の罪
あとがき
主要資料
遠藤正之/金融DX、銀行は生き残れるのか
銀行はこの社会に、この時代に必要なのか?
システム障害、FinTech、地域通貨、キャッシュレス、BaaS……
各分野でデジタル化が進む中、銀行は対応できているのか――。
◎ 内容紹介
「銀行は生き残れるのか」というのがこの本のテーマである。1994年、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏は、「銀行の機能は必要だが、今ある銀行は必要ない」という趣旨の発言をしたといわれている。(中略)
銀行は社会にとって本当に必要不可欠な存在なのか。社会が銀行に求めている必要な銀行機能とは何なのか、その本質的機能を踏まえ、銀行が取り組むべき戦略にはどのようなものがあるのか。この本で読者の皆様と一緒に考えたい。
(「まえがき」より)
メガバンクでシステム開発などに携わってきた著者が、変革が進む金融業界を概観し、日本の金融サービスが歩むべき道を考える。
◎ 目次
まえがき――FinTechから金融DXへ
【第1章】メガバンクのジレンマ
【第2章】地方銀行の合従連衡の先は?
【第3章】地域通貨の挑戦
【第4章】フィンテックスタートアップの攻防――マネーフォワードとfreee
【第5章】優勝劣敗――投資支援フィンテック企業たち
【第6章】デジタルバンク、ネット銀行との戦い
【第7章】キャッシュレスの先にあるもの
【第8章】土管化か、BaaS提供での逆転か
あとがき
参考文献
索引
陳天璽/無国籍と複数国籍
国って、国籍って、国境って、なに?
トランスナショナルな時代に考えたい
人類が歩むべき道――当事者たちの声から考える
◎ 内容紹介
現代のようにグローバル化が進み、国境を越える人の移動が増える中、個人の国籍やアイデンティティはどんどん複雑化している。外国に移住する人、移動を頻繁にする人、国際結婚する人が増え、複雑化する国籍の問題はすっかり身近な現象になっている。そんな今日、これまで気にとめられてこなかった無国籍や複数国籍が、いつ自分の子や孫、そして友人に発生するかわからない。そんな時代に私たちは生きている。
(第1章より)
自ら「無国籍者」として人生の大半を過ごしてきた著者が、無国籍や複数国籍の当事者に焦点をあて、彼ら/彼女らがこれまでどのような経験をし、何を思って生きてきたのか、どんなアイデンティティを有しているのかを記すことで、「国とは何か」「国籍とは何か」を根本から考える。
◎ 目次
プロローグ――「無国籍者」として生きてきた私
【第1章】「国籍」ってなに?
【第2章】国々のはざまに生きる華僑華人
【第3章】生まれながらの複数国籍
【第4章】国籍の剥奪
【第5章】「無国籍ネットワーク」の発足、ドキュメンタリー番組
【第6章】身近な問題
【第7章】国家の矛盾
エピローグ――人類が向かうべき社会
堀内進之介/データ管理は私たちを幸福にするか?
スマホなどを通じた利己的な自己管理はどのように利他や社会へと接続可能か。リスクを検討しつつも「人文的な」批判に終始せず、慎重で開放的なスタンスから改革を提言する。
本書は、さまざまな事柄を測量するセンシングという技術と、それによって新たな洞察と解決策を生み出そうとするトラッキングという実践を論じたものである。こうしたテーマを扱う場合、大抵は、ヘルスケアを始めとした自分自身の状態や行動をトラッキングする個人的な実践、いわゆる「セルフトラッキング」に焦点が当てられる。そこでは、セルフトラッキングは自分の健康管理や作業の効率化を図る、ライフハックの一環という位置づけだ。つまり、巧く生きることを目的とする、良くて個人主義的、悪くすれば利己的な実践と見なされている。確かに、カロリー、心拍数、血圧、睡眠などの健康面での管理や、タスク、作業時間、集中力、やる気といった業務面での管理を可能にするアプリの大半は、個人を対象にしたものである。
しかし本書では、セルフトラッキングを単に個人主義的ないし利己的な実践として捉えるのではなく、他者にも、そして社会にも裨益するという意味で、関係主義的で利他的な実践として別様に理解してみようと提案する。巧く生きるだけではなく、善く生きるための方法の一つとして捉え直そうというのである。(「まえがき」より)
◎目次
まえがき
第1章 「分かる」と「できる」の間の深い溝
「私たち」の問題――One for All, All for one/「私」の問題――善と知っても行わず/「私とあなた」の問題――悪と知りつつやめられない/新しくて古い問題――「アクラシア」/古くて新しい問題――「自己欺瞞」/私たちのダメさに抗して――ニューロリベラリズムとは何か?
第2章 定量化される自己
我が「サム・ギャムジー」――モラルアドバイザーの役割/技術による「人間」の補完――社会問題を再自然化する/セルフトラッキングの軌跡――テクニックからテクノロジーへ/1賢者たちの「日記」/2ハカリの中で生活した医師/3バイオ/ニューロフィードバック/4そしてスマホへ/数字を通じた自己認識/データによる説得を望む人びと/自分自身の専門家
第3章 定量化される関係性
「盲点の窓」を開ける鍵/他者の〈他者〉としての私の貢献/セックス・ライフ・トラッキング/QRの三つの特徴――可視化、動機づけ、監視アプリがユーザーの専門家になる未来/ゴッドマシンは超管理社会への扉を開くか?
第4章 測定されるものは管理される
考えなしの進歩――スマホへのアウトソーシング/陳腐な言い草?――ソクラテスの危惧とその末裔/自律性と自由についての覚書
1新自由主義化:フーコーの『生政治」/「自己管理」が社会から求められる時
2測定―管理化:「測定できるものは改善できる」か? /よい教育とは何か?――Edtech への疑義/データに基づく人間関係の最適化――格付け社会への危惧
3交換―互酬化:打算的な「思いやり」――「思い」か、「結果」か/ 親密な監視――「信頼」か、「信用」か
4市場―商品化:消えないプライバシーへの懸念/サイコ・インフォマティクスの弊害
5依存―能力退化:イヌイットがGPSと引き換えに失ったもの/素朴な疑問――そもそも私たちは自由で自律的なのか?
第5章 セルフトラッキングの可能性
技術の道徳化/関係的自律とは何か? /信念体系の歪み/心理学を学ぶことの虚しさ/認識的パターナリズムとは何か?
セルフトラッキングの再検討:1新自由主義/2測定―管理化/3交換―互酬化/4市場―商品化/5依存―能力退化
第6章 道徳性を補完するテクノロジー
認知か、メタ認知か/私たちに熟慮を促す「ソクラテスAI」/アドバイザーAIの中立性を保持するには/設計者に求められる倫理
最終章 慎重で開放的なスタンス
高くも飛ぶな、低くも飛ぶな/直接的エンハンスメント、間接的エンハンスメント/ウェルフェア主義的アプローチ/分配的正義への配慮/改革的なイデオロギー
あとがき
参考文献
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それでは新刊、および40%OFFとなっている本フェアのリストをご紹介いたします。
光文社新書の6月新刊たち、およびずらりと並ぶ既刊をよろしくお願いいたします!
光文社電子書籍担当の佐藤がお知らせいたしました。
それでは皆様、ひき続き光文社新書の電子書籍&紙書籍をどうぞよろしくお願いいたします。