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#勝手に社内リレーPLAYBACK vol.33

光文社新書のTwitterで月〜金につぶやいている「#勝手に社内リレー」を厳選プレイバックしていくこちらの連載。光文社古典新訳文庫のツイートを受け、光文社新書が「勝手に」ひもづけて、あるいはこじつけて既刊本をご紹介していきます! 担当・田頭の「勝手な」ふり返り付き。

『ぼくはいかにしてキリスト教徒になったか』→『古市くん、社会学を学び直しなさい!!』

担当の自己採点★★ 内村鑑三は『代表的日本人』もおすすめです。西郷隆盛と二宮尊徳についてが非常に興味深い。英語で書かれた本なので、新「訳」が1995年に岩波文庫から出ていますが、こちらも古典新訳文庫からのさらなる新訳を期待していまーす。


『小公子』→『名作の書き出し』

担当の自己採点★★★ 書き出しの話はネタが尽きなくて楽しいですよね。カミュの『異邦人』はカッコいいし、太宰の『斜陽』も魅力的です。あとは、清々しいほどのダメ男が主人公の宇野浩二『蔵の中』。絓秀実さんや辛酸なめ子さんが言及されていますが、「そして私は質屋に行こうと思い立ちました。」って書き出しにはジワジワくる中毒性があります。あ、『小公子』の話がすっかりどこかに行ってしまった笑


『死刑囚最後の日』→『2円で刑務所、5億で執行猶予』

担当の自己採点★★★ 『2円で刑務所、5億で執行猶予』ーー光文社新書っぽいタイトルですね。日本の司法が抱える問題を浮彫りにする真摯な内容で、勉強になります。『死刑囚最後の日』という書名を改めて見て、久しぶりに『モリのアサガオ』が読みたくなりました。


『ジーキル博士とハイド氏』→『日本人の苗字』

担当の自己採点★★★★ 日本で多い苗字は、上から佐藤、鈴木、高橋だそうですね。むかし郵便局や区役所の書類の記入例なんかでよく見た気がする「山田」は12位。意外な結果ですね。日本人の苗字については、最近出た『氏名の誕生』(ちくま新書)が滅法面白いです。


『メノン』→『自己分析論』

担当の自己採点★★★ 対話篇形式の作品っていいですよね。対談ではなく対話篇。内なる他者、というと大げさですが、ある意味自分の書くものにツッコミを入れながら思索を深めるんだろうなあと思うと頭が下がります。高橋昌一郎先生が書かれた対話篇は、他にも講談社現代新書の「限界シリーズ」が有名です。



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