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優れたタレントを「発掘」する方法|サッカースカウトが見る現場目線のフットボール vol.3

お知らせ

この連載をもとにした書籍『スカウト目線の現代サッカー事情』が2024年2月15日に発売されます!書下ろしも含めて大幅な加筆修正を行いました。ぜひチェックしてみてください!

イングランドのプロクラブでサッカースカウトとして活動する田丸雄己(@scoutyuki)さん。
現場目線でフットボールの今を伝える連載の第3回は、実際にタレントを見つか手から獲得に至るまでのプロセスを紹介します。まずはスカウトの仕事としてパッと思い浮かぶ「発掘」のフェーズ。あの手この手を使って選手を探し出す一方、実力のある選手はすぐスカウト中に知れ渡ってしまいます。また、Jリーグはもはや人気市場であり「穴場」ではないそうです。

【これまでの連載は↓↓↓から読めます】


移籍騒動の水面下で動くスカウト

「マンチェスターシティのスカウトが三笘薫を視察。今夏移籍か。」

この類の見出しを見たことがないフットボールファンはいない。移籍シーズンが近づいてきたら、もしくは誰かが爆発的な活躍をしたら、必ず目にする見出しである。選手の移籍はこのような「〜が〜に興味津々!」的な記事から始まり、最終的にはクラブによる公式の獲得発表までたどりつくか、(大半はこちらだが)そのまま噂レベルで消えることになる。

だが、この選手発掘から獲得までの工程が公開されることは少ない。というわけで、選手発掘から獲得までの手順の詳細に触れてみる。とはいえ移籍の最終段階である交渉や契約締結の部分はメディアで取り上げられることも多く、この段階になるとスカウトというよりも代理人やクラブのダイレクターが主役だ。この記事では、そこに行き着く直前までの水面下でスカウトが関わるフェーズを紹介したい。2部構成で、今回はタレントを「発掘する」、次回はタレントを「確定する」部分を深掘りしていく。

ちなみに自分はシティよりもチェルシーで三笘を見てみたいと願っている。三笘と冨安のビッグロンドンダービーでのマッチアップなんて夢じゃない?

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