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巨人目線で振り返る2021年のプロ野球オールスター

熱烈な巨人ファンで、多くの野球マニアや選手たちからフォローされるゴジキさん(@godziki_55)が巨人軍を分析。
2年ぶりに開催されたオールスター。セ・パの1勝1敗かつ2試合とも1点差のゲームという白熱した展開になりました。巨人からは7選手が選出されましたが、活躍できたのでしょうか?

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チアゴ・ビエイラとゼラス・ウィーラーの外国人コンビの活躍

今回のオールスターでは、巨人からは下記のメンバーが選出された。

原辰徳(監督)
戸郷翔征(投手)
髙橋優貴(投手)
T.ビエイラ(投手)
高梨雄平(投手)
岡本和真(三塁手)
坂本勇人(遊撃手)
Z.ウィーラー(外野手)

注目すべきは、前半戦に投打で活躍した外国人のチアゴ・ビエイラとゼラス・ウィーラーが出場した点だ。ビエイラは最速163km/hを記録するなど、シーズン中と同様、投げ終わった後のパフォーマンスだけでなく、スピードボール自体にも迫力があるものを魅せてくれた。また、ゼラス・ウィーラーは前半戦終盤は多少バテ気味の状態だったが、オールスター第2戦では2安打を放ち、球宴の舞台で活躍を見せた。

今シーズンは軸と期待されていた外国人選手たちが怪我や帰国で離脱する悪い流れの中で、残された彼らが前半戦は頑張りを見せてきた。両選手には休暇期間でしっかり調整をしてもらい、後半戦で首位を猛追する原動力となってほしい。

東京五輪を控える坂本勇人の現状

また、今シーズンは怪我で約1ヶ月の離脱があった坂本勇人だが、東京五輪は‎もちろんのこと、このオールスターにも無事選出された。ウィーラーと同様に、坂本も前半戦終盤は調子が下降していたが、東京五輪で金メダルを取るために必要不可欠な戦力であることは間違いない。国際大会などによる疲労は当然生じるはずなので、それを少しでも改善するために、今シーズンのように5~6月ぐらいの段階で疲労等を含め、コンディションを考慮して休ませていくことが不可欠だ。

ただ、坂本自身、疲労から来る調子やコンディションの低下を持ち直す経験を既に積んでいることは大きい。2019年のプレミア12がその例だ。大会序盤はシーズン中の勤続疲労から不調に陥ったが、大会中の移動日や控えに回る試合などを生かして調子を取り戻し、大会終盤のメキシコ戦や韓国戦では本来の打撃を見せることができた。今回もタイトなスケジュールの中で代表に選出されたが、シーズンにおけるチームの逆転優勝と東京五輪での金メダルという両方の目標をぜひ叶えてほしい。

華やかさも兼ね備える阪神の佐藤輝明

巨人が昨年ドラフト1位指名しながらもライバルの阪神に当たりを引かれた佐藤輝明。今シーズン最も注目されている選手と言っても過言ではないだろうが、球宴の舞台でもその華やかさを見せつける場面が見られた。

第1戦で、同世代でありながら既に球界屈指の投手になりつつある山本由伸と対戦をして注目を集めただけでなく、第2戦では新人として史上5人目となるホームランを放った。前半戦だけで新人左打者歴代最多タイ記録となる20本塁打を放っているスーパールーキーが、また歴史に名を刻んだ。

実力だけでなく、こうした「華」を兼ね備えていることが佐藤の大きな魅力である。こうした選手は一打で流れを引き寄せることができる。佐藤の打撃は後半戦、今シーズンに限らず、今後しばらく巨人軍に立はだかる壁になることは間違いない。

賛否両論のホームスチール未遂

最後に、今年のオールスターで起きた賛否両論のシーンに触れたい。第2戦の8回に行なわれた、大島洋平のホームスチール未遂である。

この時打席に立っていたのは日本を代表する打者である鈴木誠也だったため、個人的には自由に打たせてほしかった場面だと思う。したがって、残念な結果になった。

オールスターや代表戦という一流選手が集結する舞台で目立つプレーを仕様とすること自体は悪くない。ただ、例えば今回第1戦でMVPを獲得した菊池涼介のように、大舞台での強さを証明した次の段階でやるべきことであるとも考える。今回はオールスターに選出されなかったが、中田翔もその類のことが許される選手と言える。最もわかりやすい例は、かつての新庄剛志だろう。

さらに言えば、試合序盤でなおかつフルカウントではない状況や、打席に立つのが左打者の時に狙うのであれば危険性もなかった。また、昨シーズンの周東佑京のように圧倒的な脚力が自明となっていれば、塁に出た時に二盗・三盗・本盗と次々に行なうことすら期待されただろう。

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