現在まで影響を与える「戦場での心の傷」を描くコミックエッセイ
漫画家・尾添椿さんのコミックエッセイ新刊『私たちに「戦後」はなかった』が10月23日に発売となりました。
これまで『生きるために毒親から逃げました。』『こんな家族なら、いらない。』(イースト・プレス)、『そんな親、捨てていいよ。~毒親サバイバーの脱出記録~』(KADOKAWA)など、自身の毒親体験や関わりをコミックエッセイとして描いてきた尾添さん。
今回の『私たちに「戦後」はなかった』では、子どものころに祖父に聞いた戦争体験とPTSDを描く第一話から始まり、戦争や革命により心を傷つけられた親を持つ方に取材した、計4話が収録されています。
発売を記念し、本書の第一話の冒頭部分を公開いたします。
第一話では陸軍で通訳として働く祖父が、ロシアや中国の人々への取り調べに従事することになり、報復を受け、日本に戻りPTSDを発症して家族へ暴力をふるうことなどが描かれます。
目次
著者プロフィール
尾添椿(おぞえつばき)
漫画家。1993年生まれ。 東京都中野区出身。幼少期から両親に心理的虐待を受け続け、 成人後に分籍、 住民票の閲覧制限を実行。 その体験を漫画にしてSNSに投稿したところ、 大きな反響があったことからエッセイ漫画を描き始める。『生きるために毒親から逃げました。』『こんな家族なら、いらない。』(ともにイースト・プレス)、『そんな親、捨てていいよ。』 『それって、愛情ですか?』(ともにKADOKAWA)など著作多数。