#勝手に社内リレーPLAYBACK vol.28
光文社新書のTwitterで月〜金につぶやいている「#勝手に社内リレー」を厳選プレイバックしていくこちらの連載。光文社古典新訳文庫のツイートを受け、光文社新書が「勝手に」ひもづけて、あるいはこじつけて既刊本をご紹介していきます! 担当・田頭の「勝手な」ふり返り付き。
『幸福について』→『人生後半の幸福論』
担当の自己採点★★★ 人生の「後半」を何歳に設定するかは人によって違いそうですが。ちなみに村上春樹さんは短篇「プールサイド」(『回転木馬のデッド・ヒート』所収)で、35歳が「折り返し地点」だ信じる男を描いていますね。
『ご遺体』→『死体は今日も泣いている』
担当の自己採点★★★★ 個人的に愛読しているウォー作品は、吉田健一訳の『黒いいたずら』(白水Uブックス)なんですが、現在品切れ中! まさにブラックとしか言いようがないほど皮肉がきいているおすすめの一冊です。古典新訳文庫で出してくれないかなー。
『戦争と平和』→『結婚と家族のこれから』
担当の自己採点★★★ トルストイの妻ソフィアは「悪妻」として有名ですが、どっこい夫のほうも自分の女性遍歴をよせばいいのに結婚時に全部ぶちまけたりなど問題が多かったわけで……。なお、夫妻の愛憎については映画『終着駅 トルストイ最後の旅』(主演はヘレン・ミレン)が面白いのでどうぞ。
『19世紀イタリア怪奇幻想短篇集』→『イタリア 24の都市の物語』
担当の自己採点★★ ボイト以外、この短篇集は8人の作家について初めて知ったので、非常に楽しく読ませていただきました。ちなみにボイトはヴェルディのオペラの台本担当ですね。だからか、「黒のビショップ」はなんだかドラマティックでした。
『ほら吹き男爵の冒険』→『「糖質過剰」症候群』
担当の自己採点★★ 過ぎたるは猶お及ばざるがごとし、って歳を重ねるごとにじわじわとわかるようになってきますね。過剰は若さの特権! 若いときはラーメン大盛り食べても太らないし。