
#勝手に社内リレーPLAYBACK vol.45
光文社新書のTwitterで月〜金につぶやいている「#勝手に社内リレー」を厳選プレイバックしていくこちらの連載。光文社古典新訳文庫のツイートを受け、光文社新書が「勝手に」ひもづけて、あるいはこじつけて既刊本をご紹介していきます! 担当・田頭の「勝手な」ふり返り付き。
『アドルフ』→『恋愛学で読みとく 文豪の恋』
堀江敏幸さんが、この物語が「エレノール」じゃなかったことが悲劇、と書くくらい、恋愛心理が男性本意で描かれがちだったことがわかる一冊はこちら🤔
— 光文社新書 (@kobunsha_shin) June 22, 2021
📖森川友義/恋愛学で読みとく文豪の恋 (光文社新書) https://t.co/YeNd3yl8op#勝手に社内リレー#毎度のっかってすみません https://t.co/VSqsbaYz6t
担当の自己採点★★★ 優れた恋愛小説の書き手は自身がドロドロした恋愛を経験しているんでしょうが、恋愛をしたことがあるからといって恋愛小説を書けるとは限らないーーコンスタンの場合はおそらく前者なんでしょうが、まあ興趣尽きない人生を送った人であります。スタール夫人との関係なんてもっと詳しく知りたいものです。
『コモン・センス』→『夢中になる東大世界史』
アメリカ独立戦争とフランス革命、ついでに言うとペインさんとバークさんはセットで学ぶと勉強になるのでこちら🇺🇸🇫🇷
— 光文社新書 (@kobunsha_shin) June 23, 2021
📖福村国春/夢中になる東大世界史~15の良問に学ぶ世界の成り立ち~ (光文社新書) https://t.co/jrvHTjHRpa#勝手に社内リレー#毎度のっかってすみません https://t.co/4jxx27qzPt
担当の自己採点★★★ ペインさんがバークさんを激しく批判した『人間の権利』(岩波文庫)……は現在品切れ中の一冊ですが、『フランス革命の省察』と一緒に読むと勉強になります。
『アウルクリーク橋の出来事/豹の眼』→『辞書と日本語』
自分はビアスみたいな意地悪な冷笑家ではない、というかたには穏当な辞典を読んでほしいのでこちら😈
— 光文社新書 (@kobunsha_shin) June 24, 2021
📖倉島節尚/辞書と日本語~国語辞典を解剖する~ (光文社新書) https://t.co/vuObwUDrsf#勝手に社内リレー#毎度のっかってすみません https://t.co/d0sUSlZPtk
担当の自己採点★★★ ビアスの『悪魔の辞典』は古典新訳文庫で新訳を読んでみたいものです。ビアスのこの辞典は、[編集者]の項がやたら長く細かくて、編集者に対する悪意にあふれていて面白いです。
『あなたと原爆』→『AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争』
この本に収録されている、広島への原爆投下1年後に福屋デパートから市街を一望した写真はぜひご覧いただきたいのでこちら🎞
— 光文社新書 (@kobunsha_shin) June 25, 2021
📖 庭田杏珠 渡邉英徳/AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争 (光文社新書) https://t.co/nwJiZGM1sU#勝手に社内リレー#毎度のっかってすみません https://t.co/2Kqkdkyj46
担当の自己採点★★★ 時には真面目に返してみることも大事ですね。
『孤独な散歩者の夢想』→『世界最高のクラシック』
今日6月28日が誕生日である人ということでヘンリー8世か5代目古今亭志ん生で迷ったけど、個人的にチェリビダッケを偏愛しているのでこちら🎻
— 光文社新書 (@kobunsha_shin) June 28, 2021
📖 許光俊/世界最高のクラシック (光文社新書) https://t.co/Afzme47iNe#勝手に社内リレー#毎度のっかってすみません https://t.co/Y9YcUquVsF
担当の自己採点★★★ 『孤独な散歩者』からチェリビダッケの流れは、ぴったりのような気がします。どちらも孤独な変人同士でしょうから。チェリビダッケ、誰?というかたは、ぜひ『チェリビダッケ 音楽の現象学』(アルファベータブックス)のご一読を。