
#勝手に社内リレーPLAYBACK vol.77
光文社新書のTwitterで月〜金につぶやいている「#勝手に社内リレー」を厳選プレイバックしていくこちらの連載。光文社古典新訳文庫のツイートを受け、光文社新書が「勝手に」ひもづけて、あるいはこじつけて既刊本をご紹介していきます! 担当・田頭の「勝手な」ふり返り付き。
『海に住む少女』→『雲を愛する技術』
光文社新書のなかで、外で読んだらさぞかし気持ちがいいだろう一冊はこちら🌤
— 光文社新書 (@kobunsha_shin) May 11, 2022
📖荒木健太郎/雲を愛する技術 (光文社新書) https://t.co/Y1uBXUkXQ2#勝手に社内リレー#毎度のっかってすみません https://t.co/lDnQ8JLBdO
担当の自己採点★★★★ 表題作もすばらしいのですが、本書の最後に収録された3ページ程の掌編「牛乳のお椀」が味わい深いです。喪失に対して不合理ながらとらざるを得ない人間の行動……ぜひ読んでみてください。
『ゴルギアス』→『論より詭弁』
「いつになく攻撃的なソクラテス」(というかつまりはプラトン先生)がお嫌いな弁論術についての一冊はこちら🌤
— 光文社新書 (@kobunsha_shin) May 12, 2022
📖香西秀信/論より詭弁~反論理的思考のすすめ~ (光文社新書) https://t.co/2vpi7Ji7L9#勝手に社内リレー#毎度のっかってすみません https://t.co/Mig5jkXfJQ
担当の自己採点★★★★ ゴルギアスは、プラトンが嫌いなソフィストの代表格ですね。ソフィストについてさらに知りたい向きには『プロタゴラス』を併せてどうぞ。同じソフィストでも、ゴルギアスとプロタゴラスの微妙な違いも面白いです。
『ヒューマン・コメディ』→『秘蔵カラー写真で味わう60年前の東京・日本』
この小説のモチーフよろしく、懐かしき時代に精神的な「帰郷」をされたいかたはこちら😌
— 光文社新書 (@kobunsha_shin) May 13, 2022
📖J・ウォーリー・ヒギンズ/秘蔵カラー写真で味わう60年前の東京・日本 (光文社新書) https://t.co/AI7KwrtXmu#勝手に社内リレー#毎度のっかってすみません https://t.co/QeCthLXzmB
担当の自己採点★★★ サローヤンは人生のほろ苦さを描かせたら本当にうまい人ですね。品切れ中なのが残念ですが、『ワン デイ イン ニューヨーク』(新潮文庫/ちくま文庫)は、人生に疲れたおとうさんには必ず刺さる話だと思います。
『千霊一霊物語』→『育児は仕事の役に立つ』
そんな忙しかったお父さんデュマは、息子デュマの育児をしたのかどうか気になったのでこちら🍼
— 光文社新書 (@kobunsha_shin) May 16, 2022
📖浜屋祐子 中原淳/育児は仕事の役に立つ~「ワンオペ育児」から「チーム育児」へ~ (光文社新書) https://t.co/KUaXHOdyNG#勝手に社内リレー#毎度のっかってすみません https://t.co/NuoUu4X3ac
担当の自己採点★★★ その気になる大デュマの育児ですが、事実は明らかで、息子デュマの教育にお金はかけたものの、時間や愛情を注ぎ込んだとは言い難いものでした。多作で、精力的で、多分に山師的なキャラクターが同時代の友人でもあるバルザックと重なる印象もある人ですが、まあ納得という気がします。それにしても息子さん、グレずに、父と同じ領域で結果を残したのはお見事というほかありません。
『みずうみ/三色すみれ/人形使いのポーレ』→『ひとりフラぶら酒』
大人になるほど、ひとり酒も沁みてくる(気がする)のでこちら🍶
— 光文社新書 (@kobunsha_shin) May 17, 2022
📖大竹聡/ひとりフラぶら散歩酒 (光文社新書) https://t.co/ECfvtC2MCz#勝手に社内リレー#毎度のっかってすみません https://t.co/lFnacvdHo3
担当の自己採点★★★★ 大人がシュトルムを読んでジーンとくるのは、自分が「汚れつちまつた悲しみ」を実感して、無垢な日々に戻れないことを悟るからでしょうか。