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スカウトはどうやってスカウトになるのか|サッカースカウトが見る現場目線のフットボール vol.10

お知らせ

この連載をもとにした書籍『スカウト目線の現代サッカー事情』が2024年2月15日に発売されます!書下ろしも含めて大幅な加筆修正を行いました。ぜひチェックしてみてください!

イングランドのプロクラブでサッカースカウトとして活動する田丸雄己(@scoutyuki)さん。
現場目線でフットボールの今を伝える連載の第10回は、前回に続きスカウトという職業の生態に迫ります。今回の問いは「スカウトはどのようなキャリアを経てスカウトになるのか?」です。無給のボランティアやサッカーゲームの制作サイド、コーチなどその道のりは千差万別。とにかく言えることは、熾烈な競争を抜け出すには「自分なりの道」を探し、切り開いていくことが大事なようです。

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謎に包まれたスカウトのパスウェイ

自己紹介をしたとき、これまで多くの方から「どういう風にスカウトになられたのですか?」と聞かれてきた。

スカウトは非常に謎めいた職業であり、取り扱っている情報媒体も少なく、メディアに出る人間も少ない。またコーチや分析官といった職業と比較すると、アカデミックな領域においても焦点が当てられておらず、検証、解明されていない領域も広い。より正確には検証されていない、解明されていないというよりも、スカウトという職業の境界線自体がまだ見えていないのだ。自分も実はスカウトを始めるまでこの分野についての知識は非常に薄かった。振り返ってみると、スカウトという存在をそこまで認知していなかったとも思う。スカウトについて公にされている情報は少ないため、その職業への就き方も情報としてまとめられていない。

というわけで、「スカウトはどのようにしてスカウトになるのであろうか?」という疑問に回答していく。例に漏れず今回もイングランドでのスカウトパスウェイについて触れるため、国が違えばその様相は違うという前提で聞いてもらいたい。

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